DNAが「傷つく」ってどういうこと?

 

よくLSDとか化学物質、それから紫外線とかで「DNAが傷つく」って言いますよね。

あれは具体的にはどういうことなんでしょう?

DNAにはAとかTとかCとかGという文字で表されてる「塩基」があります。(塩基にはちゃんとペアが決まってて、

T−A
C−G

となってます)

化学物質とか紫外線は、この「塩基」を変化させることがあります。

たとえば右の図では、「C」が「」になっちゃった場合をあらわしています。CはGとしかペアになれないので、ちゃんと細胞中の酵素がをもとの「C」になおしてくれます。
でも、正常なGではなく 変化した「」をもとに修復してしまうと、「C−G」のペアは「T−A」に置き変えられてしまうことになります。

このDNAの変異が起きると、まさに「DNAが傷つく」わけで、もしも重大な場所に変異が起きると、病気になったり、ちゃんと機能しなくなったり、最悪の場合は死にます。でもなにも影響がない場合もあります。

だからLSDで傷ついた場合でも、場所によっては まったく関係なかったりします。

DNAが傷ついたままどんどん子孫が増えて広まっちゃったのがABO式の血液型だそうです。この場合は生きていくのにはそれほど支障がなかった例です。

でも、危険なトコロが傷ついてしまう場合もあるので・・・・・注意!

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