ベンゼン環
〜覚醒剤も、ドーパミンもみんなコレを持っている〜
ベンゼン環:亀の甲といわれるベンゼン環は、炭素原子を骨格とした分子であり、 有機化合物の特徴。快感・覚醒・感動をつかさどっているAB系列の神経の伝達物質は、みなベンゼン環を持っている。
A10神経をなどのA系列の神経は、ベンゼン環を含むドーパミンによって神経伝達を行っている。
B系列の神経伝達物質は、ベンゼン環が2個結合し、しかも窒素原子がくっついた複雑なインドール環を持っている。
( インドールといえばトリプタミン・・・AMTとか5Meo−DMT・・・ふふ)
そしてもちろん覚醒剤もベンゼン環を持っているし、覚醒剤の擬似物質であるMDMAだってもちろんベンゼン環を持っている。
DMT、メスカリンだってPEAに2CBもセロトニンも・・・みんなベンゼン環を持っている。 (そのまわりにいろいろついているけれど)
さて、ベンゼン環はこのように人間性にも深く関わってくる物質であるので、脳伝達を狂わせるにはベンゼン環を含む化合物を作り出せばいい。
というわけでベンゼン環を含むドーパミンを脂溶性にして、脳の関門を通りぬけられるようにした「覚醒剤」が作られた。
また三環系うつ薬は、ベンゼン環が三つあることからその名前がついている。
-------コラム-----------
純粋なベンゼン環分子は、有機溶剤として使われるベンゼンである。これは最もシンプルな形のベンゼン環。
そしてこの分子にCH3(メチル基)を足しただけのものがシンナーの主成分、トルエンである。
トルエンは化学構造が簡単なので、作用が弱く、それほど気持ちよいものではない。
その上、 脳を溶かすという強烈な働きを持っている。
(トルエンは溶剤で、油性のペンキを溶かすために使われている。)
つまりトルエンを吸引するということは、脂肪(油性)でできた脳を どんどん溶かすことになるというわけです・・・
溶けた脳は元に戻らず(非可逆)、常用した場合、その人を痴呆化させてしまう。
しかもトルエンには発ガン性まであるらしい・・・。
というわけで、いくらベンゼン環といってもトルエンはやめたほうがいいです。