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SwissBoz 弟子との対話

SwissBozには八人の弟子がいますが、その中でも一番弟子と勝手に思っている奴がいます。弟子第八号のSala/サラとの対話は、何かを見い出してくれるかもしれません。


さらの入院前の元気な一言:

サラ:イエイ!ひさしぶりだじょー!夜中に来れないから...(;;).例の宿題は病院でやっておくじょ!さっきはありがとう!嬉しかったじょ!師匠も無理するなー!(笑)サラは二倍のパワーで戻ってくるじょーーー!(笑) ありすさん>:やっほ!ありがとう、アリスさん!でも、アリスさんはもうステキだもの!磨く必要なんかないよぅ!サラはしばらく入院なのら。でも、すぐ帰ってくるじょ!また会ってね!ちゅ!
。。。とかなんとか言ってまだくずぐずしています。入院は明日からで今日は家で準備です。病気だ病気だと言われても本人はピンと来ていないのが実際で、ドスドスと歩き回るので「虫愛ずる姫君」と笑われました。<堤中納言物語>堤中納言と言えば、「ほどほどの懸想」というのがありましたね。さらにとっての「ほどほど」ってどんなんだろう。人はみんな自分の「ほどほどの懸想」を知っているんだろうか。それとも「ほどほど」を探しているんだろうか。昔は社会が「ほどほど」を押し付けたけど、今の日本は各自が勝手気ままに「ほどほど」を決めてるんだろうか。けれどその実、ちゃっかり安全地帯を作っているのかもしれません。レッセフィール..。あー!なんで入院しなきゃならないんだろう!さらの頭には一杯色んなことが浮かび上がってくるのに...!これが私の「ほどほどの現実」でした!ばいちゃ!
見たじょ!見たじょ!師匠のHP!!もう感激!!奇麗な写真にため息!言語の多さに感嘆!大阪弁のアホらしさに感涙!「まだでけてへんねん。すんまへん」の多さに陥没!おまけにサラのHPのリンクに汗顔!!HPがどうなっているか楽しみに養生してきます!ありがとう!!師匠もお元気で!!ちゅ!


SwissBoz:さらの考えのところにポーランドが登場しましたね。そう いえば、ポーランドは何度か消滅の憂き目にあった国ですが、その原因として考えら れるものを説明してください。

サラ:ポーランド>:国家が存在するところには、かならず「膨圧」と「浸透圧」が存在する。双方のバランスで国際社会の安定が保たれる。ソ連のアフガン進行も、イラクのクウェート侵入も、同じ座標軸で説明が可能である。前後三度に渡るポーランドの分割の根本的原因は、ポーランドがその「膨圧」を保てなかった ところにあった。

SwissBoz:国家の成立用件に話題が来ましたね。それでは、問題です。そもそも国家とはなんぞやと言うことに注目して、以下の共同体が国家であるかどうかを述べなさい。1)マルタ騎士団。2)バチカン。3)台湾。4)関西電子共和国。5)チベット。6)スコットランド。

サラ:ふふふ。めっちゃおもろい問題!思わずパソコンの前に座り込んでしもた!でもさあ、「共同体」の中に大事なものが抜けてるよー!「7)多国籍企業」は絶対入れるべきだ!(笑)

サラ:解答例>:解答例>基本的に国家の要件は「国民」「主権」「領土」であり、例示の共同体はどれも「主権」の部分で欠落がある。より詳しく述べると、「主権」とは、さらに「権力」と「権威」に分解出来、権力の行使は軍組織の拡充によりどの共同体も遂行可能であるが、「権威」の獲得はひとり共同体側の問題とは言えない。例示の共同体(2以外)は、権威の不存在により国家たり得ない。国際的な慣例として、「権威」は offer & acceptの慣行により形成され、具体的には共同体が「独立宣言(offer)」をし、それを各国が承認(accept)する形で行われる。例示の共同体においては、offerが行われたがacceptがなされなかった(3、5、6)。offerそのものが行われなかった(1,4)点において国家たり得ない。2)については、国際的に浸透しているローマカソリックの権威自体を論ずるべきであり、それを切り離したバチカン市のみを論じても意味がないと思われる。国家としてのまとまりを考えるなら、いかに権威の裏付けがなされるかがむしろ大切であり、ロシアの形成の解答で民族意識(もしくは国民意識)を筆頭にあげたのはその為である。バルト3国の独立−承認の過程でも明らかなように、国際世論を動かすこと(宣伝)は単なるポーズでは不可能である。また、日本が満州国を建国するに当たり、溥儀を使わなければならなかったのも同じ理由である。これに対し、権威が存在しても権力が存在しない(もしくは弱体である)例は、ソ連制限主権主義下の東ヨーロッパ、ナチスによるフランスの支配等に典型的に現われるが、一般に占領下の敗戦国はすべて同じ状態におかれていると言える。

蛇足>:より今日的な問題として、「多国籍企業は国家たり得 るか」というものがある。基本的に「国益」と「企業益」とがバッテングするときに 議論される話題である。ここで、ガラッ変わってえぇぇぇ!ここんとこをつついた小 説を書いてよ〜〜!!(スイス師匠に小説を書かせる会会長)

SwissBoz:ロシアでロシア人主導による国家が遅れた原因を述べよ。

サラ:解答例1>入試答案:ロシアは、長い間異民族(モンゴル)の支配を受け、しか も小さな国家に分裂していたため、ロシア民族としての意識が芽生えていなかった。 加えて農奴制という古い支配体制が残存し、商工業の未発達が顕著であり、近代国家 の要である市民階級が十分に育っていなかった為。

サラ:解答例2>:サラの考え:国家を形作る要件は、「民族(国民 )」「主権(の存在)」「領土」の三つであるが、それに加えて、「民族意識」「資 本」「情報」の確保が不可欠である。ロシアでは1)民族意識を昂揚させる共通の危 機意識がなかった。2)外部の情報を摂取する「ヨーロッパへの窓」がなかった。3 )資本の蓄積が不十分であった。このため、官僚−軍隊−土地制度が(プロシアなど と違って)歪な形で発達せざるを得なかった。共通の危機意識はイヴァン4世の死後 、公国内にポーランド軍やスウェーデン軍が侵入して始めて誕生した。「ヨーロッパ への窓」は1703年にピョートル1世がバルト海に面したペテルブルグを建設して はじめて確保された。同時にとられた重商主義政策で資本の蓄積が進み、ロシアの本 格的な発展が保証されたと思われる。
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