ここはでございます

それも、四方八方水ばかりで、どこにもたどり着く先がみえないような海

NN(なみのりにん:Naminoriin)とは、この波間をただよう人であり、波とは、浪のことであり、当然、浪人のことをさしているわけでございます


  • なんでや

そんなわたくし、私大の理工学部を出て、幾年かの勤め人生活の後、現在はフリーで働きながら医学部合格をめざし、受験勉強をする者であります。

このように自己紹介いたしますと、大概の人はなんでや? と、多少怪訝な、不思議そうな顔をいたしますが、世の中にはサラリーマンを退職をして田舎で農業をはじめたり、コンビニやラーメン屋を起こす人もいるのですから、退職して医師になろうと企てる者がいたとして、どれほどの不思議もございません。

ただ、強いて言うならば、ひとたび社会に出でて、人の世の無常(定まりのないこと。はかないこと。人の死)をしみじみに知るようになったことが一つの理由であるとは申せましょう。生活の為に、あるいはその誠実さのために、自らを省みず身を粉にして働き、やがてはぼろぼろになって退職してゆく…しかもそれがありふれたことであるような有り様を、身近にまざまざと見るようになり、人の世の幸福とはなんであろう、我が身を損ね、人生までを損ねる人々があまた居ることのなんとあはれなことよ…と、切に切に感じ入るようになっただけのことでございます。

概して医学部志望者は、人に語るほどの言葉を持たぬのか、美しい言葉を空々しく感じる故か、それは定かではございませんが、訳を問うても言葉を濁して多くを語らぬことも多いようです。しかし、憐憫の情とは人が人たる所以のものではありますまいか。まいて、19世紀の社会学者の言う通り、人の情が行動のエネルギーとなるのならば、医師の道を目指すのも至極道理の通ったことでございます。

 

  • 志望校

東京出身で地元に極めて強い愛着があり、そしてまた、学びながら生活の糧を得るためには現在の仕事を継続する方が都合がよいことから、成績が許せば東京近郊の大学に通うことを希望しております。

ですが、東京近郊の大学というと、東京大学、東京医科歯科大学、千葉大学、横浜市立大学の各医学部医学科…と、いずれを見ましても名前をあげるのすら嫌になりそうなすばらしくハイランクな学校ばかりで、少々気が引ける思いがいたします。

 

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  • 後日談
 その年の受験失敗の失望に追い討ちをかけるように、近しいものが儚くなり、わが衣手の乾くことも無いままに、つれづれに日暮らしておりました。しかしながら、しばらくの時を経て、何の勉強も準備もなく受けた入学試験に結果を得て、正式に医師への道を歩むこととなりました。当初の希望通り東京に住まい、某所にて再度の学生をいたしておりますものの、天の采配のなんと気まぐれなことかと・・いまなお胸かきくらすことも少なからず。されど、経済的には不相応の安定も得つつ、庶務に学業に時間無き日々を送っております。

 また、このサイトについて、米版GeocitiesがYahooに統合され、機能変更されてしまった後 ftpもMailのフォワード転送も使えなくなり、サイト管理という点では大層扱い辛いことになってしまいました。 このように管理が手薄ではサイトもすさび見苦しいことになってしまうだろう、さてどうしたものか・・・

 ・・・・とは思うものの サイト自体を消去して閉鎖してしまうと、検索エンジンなどをつてに見に来てくれた人の404FileNotFound等を見た時の心情を慮ると、誠にぞっとする、冷ややかで趣のないことであるなぁ という心地もするものです。それならば、このまま大きくは管理せず、静々と忘れ去られていくのが良いだろうと思う次第でございます。

 

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