大学/予備校の学費/受験料
自活している再受験生や、父母の方々には学費の問題は大きいですよね。 まず、具体的に幾らかかるのかを知って、それから対処法を考えてみましょう。
予備校の学費(単科/夏期・冬期講習)(UPDATE5/27)
国立大学の学費は学校・学部によらず一定で、入学金275000円、授業料478800円(平成11年度)です。つまり、初年度約80万円程度かかります。単科大学だと、これに同窓会費(?)などで10万円程度プラスされることがあります。次年度以降は入学金は不要です。平成11年度から学費は物価スライド制になり、値上げすることがあります。
ただし、増大する財政赤字のとばっちりを受けて学部別授業料 (医学部428万円、歯学部287万円、薬学部211万円、人文系学部99万円、教育系学部116万円、理工系学部183万円程度)の導入が検討されています。ほうっておけば、教育の機会均等が奪われ、裕福でない人は勉強する権利すらなくなってしまいます。皆で反対しましょう。
公立大学では、学校・学部によって微妙に異なります。私立大学よりは安価ですが、国立大学よりは高いこともあります。また、公立大学は地元の住民のためにあるので、地元出身学生とそれ以外の学生では入学金などに差があります。
例えば、福島県立医科大学医学部は、初年度納入金に福島県の学生だと99万円、それ以外の学生だと155万円必要です。大阪市立大学医学部は、初年度納入金に、大阪市の学生だと68万円、それ以外の学生だと80万円必要です。
私立大学は大学によってかなり異なります。4年制大学で正規合格の場合の初年度納入額は、文系学部では百万円前後、理系学部は百数十万前後、薬・保健・看護学部は200万前後、医・歯学部は1000万円前後かかると思われます。物価スライド制学費を導入しているところが殆どで、次年度以降の授業料は少し上がることがあります。(0〜1万円程度)
医学部の中で特に低廉な学費であるのは、慶応大学医学部で、初年度納入費が約330万円、しかも無審査で毎年100万円まで借りられる学費融資制度があります。(ただし、東大に劣らぬむずかしさ)
また、防衛医科大学校、自治医科大学、産業医科大学では授業料が全くかかりません。ただし、卒後9年間は自衛隊の部隊や地方病院など、各大学指定の場所で勤務しなければなりません。それぞれ、医官、僻地医療に貢献する医師、産業医の育成を旨としており、目的意識をはっきり見せないと合格できません。その気もないのに入学すると、医師として重要な研修期間に自分の希望とする専門技術を身につけられないことにもなりかねません。
予備校やコースによって異なりますが、大手の昼間部の国立コースで70万円前後の学費がかかります。多くの予備校で授業料は2回の分割支払いが可能で、2度めの支払いは6月末頃となります。学生も講師も多い大手予備校では、トップレベルのコースに良い講師が配置されるので、なるべくトップレベルのコースに入学しましょう。
予備校学費例(入学金+授業料。教材費不要。単科や夏期/冬期講習の学費は含まれません)
代々木ゼミナール 東大理科、東大文科
京大理科、京大文科70万円 トップレベル国公立医学
ハイレベル国公立理系69万円 駿台予備校 東大理系スーパー
東大文系スーパー
医系スーパー70万5千円 河合塾 ハイパー東大理類 60万円 東大理類、東大文類
トップレベル国立大医進70万円
予備校の寮を希望される方に、寮費の例(個室、食事2食付:年額)を示します。ただし、予備校運営の寮といっても、必ずしも予備校に近い場所にあるとは限らず、通学時間がかかることもあるので注意してください。
寮費例
代々木ゼミナール | 117万5千円〜139万2千円 |
駿台予備校 | 118万4千円〜150万8千円 |
河合塾 | 105万3千円〜148万2千円 |
中小規模の予備校には、マンツーマン、医歯薬指導、特定教科の集中指導など、様々なタイプの予備校があるようなので一概には言えません。ですが、小規模だから学費が安いとは考えないほうがいいようです。
予備校では1講座づつ取れる単科コースを設置していますが、予備校によってはあまりコース数がないこともあるので、単科だけを取る方は複数の予備校の案内を取り寄せて比較するのが良いでしょう。単科の学費は1講座あたり年間で6〜9万円です。前期と後期で分割ができます。単科の後期申込は、6月中旬には始まります。
また、代々木ゼミナールでは、学期の授業の半分が終わってから単科講座に新規申し込みする場合、受講料から「学期受講料の半額−2000円」が減額されます。平成10年度前期の場合、3万2千円の単科講座(前期のみ)が5/27日以降の申し込みでは1万8千円になります(メイト生、一般生の金額)。後期も10月後半以降に減額が行われました。ただし、減額を確認したのは、関東地区の校舎のみです。また、いつから減額されるかは学校内の掲示で張り出されます。
夏期講習/冬期講習では、通常単科に比べ1講座の時間数が少ないために、1講座あたり数万円程度と低い学費になっています。申込開始は5月下旬、9月頃になります。
パンフレットは申込開始の少し前から配布されます。
夏期講習の構成例
一講座あたりの受講料 | 授業時間数 | |
駿台予備校 | 1万7500円 | 50分×12時限(6日間) |
代々木ゼミナール | 1万4500円 | 90分×5時限(5日間) |
河合塾 | 1万4500円 | 90分×5時限(5日間) |
受験生は沢山の試験をうけます。その受験料も馬鹿になりません。
予備校の模試…3千円〜5千円弱。本科生が自校主催の模試を受ける場合は無料です。
駿台予備校の例 税込、この他に返送料400円が必要です(受験者全員)
一般受験生 模試・講座受講生 駿台マーク模試
駿台全国模試・全国判定模試3800円 3500円(300円オトク!) 河合塾の例 税込、郵送希望者は返送料500円が必要です
一般受験生 模試・講座受講生 全統マーク 3800円 3600円(200円オトク!) 全統記述模試 3900円 3700円(200円オトク!) 代々木ゼミナールの例 税込、郵送希望者は返送料500円が必要です
模試生/一般受験生 講座受講生 全国マーク 3200円 2200円 全国総合(記述式模試) 3500円 2500円 マーク+総合のセット申込 5700円(1000円オトク!) 4200円(2500円オトク!)
国公立大学
センター試験…1万6千円(3教科以上)
2次試験…1校、1万7千円(足切りされた時は幾らか返金される) 前期と後期を受けると3万4千円
私立大学…一般の学部、3万円程度。医学部、6万円程度。本番の試験では、理想をいえば第一志望の受験前にトレーニングとして1校くらいは受けておきたいものです。
大学願書
センター試験の願書は、国公立大学やセンター試験参加私立大学で、9月頃より無料配布されます。もよりの大学で入手してください。
国公立大学の願書は、各大学で無料配布しています。11月頃より配布されるので、390円程度の切手をはった返信用の角型2号封筒を、各大学の教務課に送って請求します。
私立大学の願書は、それぞれの大学か大きな書店で1000〜1500円程度で販売されています。
健康診断書
2浪以上の受験生は、受験のさいに健康診断書が必要になることがあります。私立大学では不要なことも多いですが、国公立大学では絶対に必要です。診断書は一般病院では、健康診断の費用とは別に一通3千円程度かかります。ただし、保健所を利用すると一通2千円程度ですみます。また、代々木ゼミナールの指定病院である花クリニックで作成すると一通1200円でした。
赤本
教学社(tel 075-721-6500)から毎年発行される、大学別に過去数年に溯って入試問題を集めた問題集です。その表紙が濃い朱色をしていることから受験生たちに赤本と呼ばれます。志望校の入試問題のスタイルを分析するために非常に重要な問題集です。売れきれても再刷されないので、早めに購入する必要があります。
著名総合大学のものは2千円程度ですが、医歯薬・医療系単科大学のものは5千円程度することがあります。マイナーな短大ではないこともあります。
東大、早稲田、慶応など有名大学の赤本は5月頃より発売されますが、多くの大学は秋頃より順次発売されます。
なお、東大等の有名大学については、駿台やZ会なども過去問題集をだしています。