生きてゆくわたくし(1998/9)

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9月25日(金) :善哉

夜にテレビを付けたら、「気分は上々」という番組をやっていた。ウッチャンナンチャンとかいう芸人2人組がホストのバラエティ番組であるが、今日の内容はナンチャンと、ホンジャマカの石塚、ダチョウクラブの肥後、パンチ佐藤という中年男4人が我が子の為に昆虫採集にゆくという企画であった。

子持ちの石塚、肥後、佐藤は、互いの子供の写真を見せ合い、互いに誉めあい、子供のいないナンチャンは、どこと無くシラケた様子で番組が進む。

佐藤らがポケモンの歌を唱和し、ポケモンの登場キャラクター名を次々に暗誦しては、ナンチャンに「覚えておいた方がいいよ」と迫る

これには大爆笑してしまった。わたくしの職場にも、ちょうど幼児〜小学生の子供がいる男性が多数おり、彼らの行動パターンがまさにコレ。

数年前まで、雑談といえば、政治、経済、野球、プロレス、サッカー等など、まぁふつうの男性っぽい内容だったのに、今や、大の大人が寄るとさわると、ポケモン、戦隊ヒーロー物、ウルトラマンの話に熱心に興じている。(ウルトラセブンなど古い話題ではなく、ウルトラマンガイア等最新の話題なので、ついていくのが大変)

中年のシカッメッツラのオッサンが、ポケモンの話をしている姿はとってもファニー。人間て、おもしろいわ〜と思う。

それに、仕事に逃げ込んで家庭を顧みない男性に比べれば、彼らの奥さんや子供は1000倍は幸福ではないかと思う。

善哉、善哉



9月24日(木) :テスト!テスト!テスト!

ここんとこ、ちょっとだるだるだったのでテストの報告をサボったザンス。まとめてGo!ざんす。

9/20 駿台第2回全国判定模試

英語は、出題形式もレベルもセンター試験と大差ない。[2][6]なんかは問題が洗練されていないかんじ。

数学は、レベル的には間違えていい問題がなかったっす。もしかしたら[理7]が少しわかりにくいかも? でも、数Cの学習が進んでいないと[理10]は全滅しそう。

化学は、暗記が不十分なヒトは、イロイロ減点されそう

物理は、ちょいムズ? コンデンサの計算に電池の内部抵抗があったり、バネが縦に跳ねたり面倒

というわけで自己採点…偏差値60〜65くらいザンスか?

英語 数学 化学 物理
165/200 145/200 85/100 74/100

 

9/23 代ゼミ第1回私大模試

英語は、読解+文法力を問われる設問が多い。[2]なんか、読解+要約+文法のトリプル攻撃。文章は若干長めで、設問もまっとう

数学は、難問とも言えない気がするけど、駿河台全国判定模試よりは若干難しい? 問題数が少ないので、小問1題24点とかなってて、配点バランスが悪いザンス。

化学は、ちまちまちまちま暗記事項を問われたざんす。元素の性質、人の名前、芳香族化合物合成の系統図なんか、ウロ覚えだとできなさそう。

物理は、音波&コンデンサで、すごく原理的なことを問われた。分かる人には馬鹿らしいくらい易しくて、公式ベタ暗記の人にはできないという感じ。円運動は頻出問題で易しい

自己採点…英語だけ偏差値70代にかかっていそうだけど、数学は50代かも

英語 数学 化学 物理
135/150 87/150 83/100 87/100



9月22日(火) :だる ぢる

ここのところ、なんか、だるだるなので、「ぢるぢる日記」ねこぢる 二見書房 971円などを読んでだるだるな気分を加速させています。

 ちなみに、「ねこぢる」というのは作家の名前なんですが、知らない人は知らないでしょう。わたくしも良くは知らないです。

 なんでも、若くして夭折した女性漫画家で、可愛い猫の姿をした自己を作品に登場させつつ、シンプルだけどアナーキー(?)な作品世界を作っていたみたいです。この本の後書きには「彼女はかなりエキセントリックな個性の持ち主で〜波長の合わない人に会うことは彼女にとってかなり苦痛で〜精神的にも肉体的にもかなりダメージを受けていたようで〜ノーマルな社会人としては全く不適確でした」なんて感じで作者の友人の言葉が載っています。

 ねこぢるの、テクノやトランスなど神経質な音の世界に篭り、インドでガンジャ(大麻)に酔いながら達観しているような世界は、わたくしにとってシックリくるものでは別にありませんが、再受験で医者を目指すなんていう、世の中をはみ出している生き方をしているわたくしにとって、ある意味、同類を見る気がしないでもありません。再受験で医学部志望などというと、上昇指向と受け取る人もいるのですが、実際には社会からドロップアウトしているような感覚なのですから。

 しかも、困ったことに、医者になったら、札束ビラビラでベンツなどという世俗的な欲望が私にはかなり欠如している上に、「人々が幸福に生きられるような、社会に貢献できる仕事がしたい(ゲッ)」などと結構マジで思ってしまうので、実際のところ「上ねらってるね?」どころではありません。

 わたくしの周りには、「金もうけするんなら、出来るだけ早く医者になったほうがいいよ」と親身になって心配してくれた、東大出身、捻挫になんでケフラールのゾロ6錠/1日、リンデロン軟膏のゾロ2本/1週だすんだ、このクソ医者とか、「歯科医じゃ金も女もステータスも得られないだろう。だから医学部いくんだ」という、刺してやりたくなるようなバカ現役学生とか、「医者になったらベンツ買って」などという恋人とか、その類が沢山いて、それが、わたくしに疎外感と劣等感さえ与えるのです。(なぜ劣等感かというと、私は金銭欲等を、ある範囲で前向きに肯定しているから。金銭欲は生きてゆく上で必要な活力になりますし、金銭欲の欠如は時として正常なビジネス感覚を損なうことさえあります。ちなみに、医者は儲からなくなったとかそういうハナシはここでは別問)

 もちろん、「お金なんて、社会なんて、みんな汚いよ!」と泣きながら夕日に向かってダッシュするほどヤワではありませんし、妥協だけで生きて行くほど志が低くもありません。が、今の、再受験の気分は、どっちかというと、脱サラで農業を始めようとしている証券サラリーマン〜エリートの道を捨てて虚心に生きる〜とかに、ちかいんじゃないかなぁ。

ま、とりあえず、ぢるぢる。



9月21日(月) :これって、スランプ?



仕事とかで2週間くらい勉強していないと、なんというかカンが鈍ってしまう。英単語や元素の性質、数学の公式なんかは忘れたりしないけど、「ここは、誰しも間違えやすいけど、だからこそ間違えちゃいけないよ」みたいな、ポイントとも言えるようなところをポロポロ間違えるようになる。

あぁ、こんなこと間違えたりして…

同じようなシチュエーションで幾度もミスしていると、なんだか、賽の河原で石を積んでいる気分というか、フンだもういいっていうか、スネてしまうような気持ち。なんだか、パワーが湧いてこない…これって、もしかしてスランプ?


でもさ、フン。

こんなこと、スランプとか、ストレスとか言うほどのものでもないのさ。フン。ムダな買い物をしたり、おいしいものを食べたり、家事をサボったり、寝坊をしたり、そんなふうにして解決するのさ。フ〜ンだ。



9月17日(木) :ピンカ論

ピンクのイルカ、HAPPY COME COME「ピンカ」の物語がエンディングを迎えた。

ピンカとは、「ピンクのイルカ(アマゾンカワイルカ)を見ると幸せになれる」というタイの伝承を元に、FFシリーズで有名な天野喜考氏がデザイン、粘土モデルをイメージしたCGによって作られた、CX系深夜帯15秒のスポット番組の主人公である。(97年10月〜 ストーリー下記参照)

 わたくし的にも、このキャラクターは好きで、家の中には、UFOキャッチャーで友人にGetしてもらった非売品「ピンカぬいぐるみ」、ビレッジセンターから発売されている「PINKAスクリーンセーバー」ピンカマウスパッド等々、幸せを呼ぶピンカグッズにあふれ状態で、HAPPY COME COMEなのである

もちろん、今の私にとって一番COMEしてほしいHAPPYは、大学合格なのだ〜

 さて、このお話、キャラクターがかわいいので子供や女性に大人気!と思いきや、意外にも成年男性にも人気があるらしい。思うに、ピンカは、そのビジュアルばかりでなくストーリーの底辺に流れる、自己の受容やら自己同一性の確立とかが、ちょうど今その辺りを悩む人達、或いは既にそのような経験を経た人達に親しみを与えるのではないだろうか。

 一般的にはアイデンティティの確立すべき時期は青年期だと思われているが、倫理/政経でおなじみエリクソンですら、その時期を青年期と限定せず、(青年期が重要であるが)生涯続くものとしている。

 さらにマシヤは、危機(悩んだり迷ったりすること)と傾倒(ある方向に向かって信念を持って行動するようになること)の2つの体験が、自己同一性確立の指標になるとしているが、考えてみれば危機と傾倒は青年期だけに限定されるものではない。社会的責任が増える「いい大人」になれば、より規模の大きな「危機」に襲われうるし、経年に応じた家族の変化(結婚、出産、子供の成長/独立、親/配偶者の死etc)や身体の変化(外見の変化、身体/能力の衰え、病気、怪我etc)など、青年期より遥かに多彩な危機が待ち受けている。

よって、アイデンティティとは、固定化という意味では確立されることなく、常に修正され、変容してゆくものであり、「いい大人」がアイデンティティ確立のドラマに共感を持ったとしても、それはそれでナチュラルな現象と言うことができるのである。

そして、ピンカ現象を分析して、同時に気が付いたことは人間の一生涯における心理的発達の可能性に着目すること自体、人間を観る上で非常に重要、かつ、特に高齢社会を迎えた今日に必要とされる視座なのではないかと言うことである…

む?

むむむむっ。たった15秒のアニメで、こんなこと考えてるなんて、まるで、週刊モーニングの榎田君のよう※かもしれないぞっ(-_-;)

ピンカなんざ知らねーという方の為のストーリー補足

ピンカ

 ピンカ(CV:JUDY AND MARYのYUKI)は幸福をもたらすというピンクのイルカ。けれど「ぼくだけピンク。なぜなのだ〜!」と、普通の青いイルカになるため、願い事をかなえてくれる氷の国の仙人を訪ねる旅に出る。

そして、仙人(CV 吉田拓郎)の元にたどりついたピンカは言う。「やっぱり、ピンクでいいのだ」「ぼくだけピンク。すばらしいのだ〜!」)

※「それはエノキダ!(須賀原洋行)」の主人公。非常に物事を細かに考え、キッチリしていないと気が済まない性格
9月7日(月) :偽善者

ピ〜ンチ!

仕事仲間の1人が体調をくずして仕事ができなくなった。

当人から電話でその話を聞いた時、頭の中が一瞬真っ白くなった。みんながみんなキューキューの状態で仕事してるのに、また人が減ってしまう。どひ〜〜〜。でも、病気だというのを無理させるなんてimpossible。

「それは、たいへん。2、3日くらい休んで、しっかり体力を回復させてね」

ひ〜〜ん…この偽善者ぁぁぁぁ。なんか、もう泣きそう。

またまたまたまた 0時間睡眠の、はじまり、はじまり、かもしれぬ〜



9月5日(土) :ざっくり ざくざく

〜NNの 心象イメージ はじまり〜


きょうは、とってもいいお天気だったので、NNは お空を みていました

あおくて、とてもきれいな空です。

「とっても いいきもちだなぁ」

おや? お空のとおくから、細長い何がか飛んできます

「なんだろう」

飛んでくるそれをよく見ると、先端がキラキラして 尖っているようです

「あれはぁ…なんだかぁ」

それは、スゴイ勢いで、どんどん近づいてきます

「槍みたいだなぁ」

グサッッッッッ

〜心象イメージ おわり〜


う、う、うぅぅぅ…いたい。いたすぎるぅぅ 
代ゼミ第2回全国総合模試ぃぃぃ。 な、なんか、ボケかましてるところにロンギヌスの槍をぶち込まれたというか、ソバットを顔面にくらうのと同時に背後から延髄蹴りかまされたというか、そのくらい血みどろ。 医学部受験生としては決してゆるされまじ、数学偏差値50台とっちまっただよ〜


ああ、血がどくどくしてとまらない〜
は、早く救急車を〜


(そこへ仕事の納期という名前の槍が飛んできて、サクっと、とどめ)



9月1日(火) :名選手必ずしも名監督ならず というような

インターネットを回っていると、受験に関して有用な話もいっぱいありますが、ウサンクサイ話も、それと同じくらいいっぱいあるのではないでしょうか。善意の発言でも、読んでるとあからさまな疑義が生まれたり、ちょっとした視座の違いからいまいちなアドバイスになってることもあります。なんつーか、名選手必ずしも名監督ならずというか、優秀な人のアドバイスだとしても必ずしもヒットしてないものがある気がします。

疑義を感じた発言をため込んでおくと、欲求不満になりそうなので、ちょろっと書いてみました。


「センターで9割とれない人は適性がない。入れても医学の勉強についていけない」
「医学部の勉強に比べれば、センターで9割とることなど簡単」

入試が大変なのは国公立と慶応、まぁ含めて大阪医大、自治医科大くらいまでで、他の私立医大は理/工学部と変わらない。中には偏差値50台の医学部まである。そのセリフが万人に正しいなら、偏差値下位の学校の医学部の人は、勉強についてけなくて医者になれないということになるのではないでしょうか。実際は、偏差値低い学校卒でも医者になってる人、幾らでもいるよねぇ…?


「医師の仕事は、一生勉強だ」

そんなことワザワザ言わずとも、先端技術に関わる人間には共通のハナシ。わたくし自身も、最新技術を学ぶ…というよりは、パラダイムシフトとも言える技術の変革を体験したことがあるし…それをついてゆくのは大変でも当たり前。先端技術でなくとも、日々是精進って仕事は山ほどあるよね


「医師の仕事は非常に大変だ(受験ぐらいでフーフーいって、キミタチ受験生は何にもわかっちゃいないね、といったニュアンスを込めて)」

言い方によっては、高飛車に聞こえる言葉。ま、ちょっと想像しただけでも、医者の仕事って精神的にも肉体的にも、社会的にもたいへんだなぁという気がしますが、客観的でない、具体的でない、整理されてない、建設的でない、相手の立場にたってない、自分のことを省みない、言葉の限界をしらないで喋る説教は上手くいかないぞ。

この手の発言がショテからイマイチだと思うところは、ある仕事が大変だとして、@人があるレベルの大変さに耐えうるかどうか他人が(或いは自分自身も)分かるわけないのにそれをどう認識しているのか、或いは、Aそれを言ったからといって何がどうなるわけでもないだろーに、コイツは何を求めているのかという点。

B特に、若いPure受験生にとっては、(その時点では)受験が人生最大のストレスなんだから、受験程度でヒーヒー行っててもしかたないし、「受験たいへ〜ん」ってことをネタにおしゃべりしたからって罪じゃないよな。(医者になろうと、なるまいと、社会に出れば嫌でも図太くなってくでしょう)

さらに思うところは
(ヤンキー風に顔を歪めて)「んじゃ〜、Cおまえ、なんで医者(医学部)やめちまわないんだよ、それともただの説教ジジィ(ババァ)か。そもそもDその他の業種の大変さも知ってて、ゆってるんだろうなァ。 医学の世界しか知らないお坊ちゃん・お嬢ちゃんだったら許さんぞ。コラァ」(Fuck you とばかりに指をたてる)
…というところでしょうか。

特に、Dについて、これから業界に入ってこようという若い連中に向かって先輩が「この仕事は大変だぞ」と凄むことはある程度必要でしょうが、どんな仕事してたって楽ってことはないと思います。人生は苦しいことと折り合いをつけながら生きてゆく部分があるのだし、職業選択って大変だと言われてしり込みするようなモノではないのではないでしょうか。



 アドバイスを読むと、その内容はおいといても、ありがたやと思う人も居るんでしょうけど、わたくしはそこまで素直でない…。 いや、別に、勉強の秋なのに1日3時間くらいしか勉強できなくてイライラしてるからとか、大事な資料をシュレッダーにかけてしまうほど抜け作なクライアントがいるからとか、性格はまじめなんだけど仕事が遅くて困ってしまう部下がいるからとか、納期がガンガンに迫ってきているとか、インターネットでもして現実逃避したくなるとか、そーいった理由はこんな書き込みをした理由とは、何の関係もないんザンスよ。

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