1974年生まれの有名新体操選手
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Country

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Results


Mila Marinova(BUL)

Mila Marinova
ミラ・マリノバ

BUL
ブルガリア

6/13

89ヨーロッパジュニア2
90ブラザーカップ3
90ワールドカップ2
91ヨーロッパ選手権3
91世界選手権3

※引退後、アメリカ選手として、現役復帰中。
マリノバ選手は、エレガントな演技も独創性のある演技もできる選手でした。世界で活躍した時期こそ短かったけど、新体操が本当に好きなんだなって思える動き方をするという印象があります。ブルガリアのエースパノバとドナフスカが引退後、90年にバイチェバの後の2番手として登場。世界デビューでは優勝候補のティモシェンコがミスしたこともあり、2位という快挙を成し遂げます。残念ながら、このワールドカップを見ることはできませんでしたが、この年のマリノバの演技は、ブルガリアのニューフェイスっぽさがある演技でした。91年にはエース、バイチェバも一時引退ということになり、一番手に!ティモシェンコ、スカルディーナという2大スターがいるために、あまり目立ってはいませんでしたが、私が忘れられないのは91年世界選手権決勝ボールの演技をしてくれました。10.00こそ出なかったけど(最初は10.00だった!でも後で訂正。なぜ?!)、彼女ができる最高の演技ではなかったかなと思える出来だと思いました。本当に鳥肌が立ったのはやっぱり最後の方でのピボットでしょう!このピボットは回転数こそ少なかったと思うけど、余韻が本当に素晴らしかった!!!ブルガリアのエースらしく、エレガントさ・コミカルさ・独創性といろいろなマリノバを見せてくれたと思います。


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Kristina Shekerova(BUL)

Kristina
Shekerova

クリスティナ・シケロバ

BUL
ブルガリア

10/14

91ヨーロッパ選手権4
91ブラザーカップ出場
91世界選手権4

※現在団体選手として、ブルガリアナショナルメンバに選ばれたようだ。シドニーでは彼女の加わった演技が見ることができるだろう!
シケロバ選手を世界大会で見たのは、91年だけでした。彼女は‘強さ’を全面に出す演技。ドナフスカ再来というイメージがしつつも、ちょっと違うような・・・そんな演技でした。シケロバが活躍した時代というのは、大変な時代でしたね。というのは、ブルガリア国内では、世界的な有名選手パノバ、そしてエースバイチェバが引退や復帰を繰り返していた時代だし、その他にも90年ワールドカップ2位のマリノバや、93年から世界選手権3連覇を成し遂げたペトロバがいたりした。国内だけでもそれだけ強豪がいたし、何と言ってもティモシェンコとスカルディーナという旧ソ連勢に勝つ選手をブルガリアは送りこまなければならなかった・・・。そんな中で彼女は、ドナフスカの後継者のように見えた。しかし、‘強さ’を売りにしていたアドリアナ・ドナフスカが永く活躍した後に、ドナフスカよりも弱さがある、でも強い演技というのは受け入れられなかったのかもしれない。ドナフスカは結局優勝した大きい大会はなかったし、本当にアクの強い演技だっただけに、審判に‘また?’と思われたのかもしえrない。だけど、彼女は今年ブルガリア団体ナショナルチームに見事合格したそうだ。ブルガリアの団体といえば、あまり強さを売りにした演技をしないように思う。シケロバ選手の違う演技がシドニーで見られると思うと本当に楽しみ。もし出場できたら、新体操選手としてオリンピック出場最年長記録になるかも?!

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Neri Atanasova(BUL)

Neri Atanassova
ネリー・アタナソバ

BUL
ブルガリア

10/2

90ブルガリア選手権2
90ブラザーカップ14
この選手は世界大会に個人選手として出場したのは残念ながら一回もありません。にも関わらず、人気が高い選手だったように思います。彼女の演技は、リリア・イグナトバ選手が憧れというだけあって、エレガントで繊細な演技を特徴にしていたと思います。アタナソバが世界大会に出場できなかったのは不思議なくらい、とても新体操選手として能力が高かったと思っています。容姿にとても恵まれていて、この時活躍していたブルガリア選手の中では背が高く、足が長く、顔も小さくきれいだということもあって、人気が高かったのかもしれないですね。ブルガリア選手というのは、旧ソ連選手に比べて足が長い選手というのは少ないようですが、この選手は旧ソ連選手並み。私が見たのは90年ブラザーカップだけだったけど、15歳というのに本当に繊細で女性らしい演技をしていました。ボールで大場外という大きいミスをして14位となってしまったけれど、ミスをしなければ表彰台も夢ではない演技をしていた。個人選手としては世界に出ることはできなかったが、その後団体選手として世界大会に出場している。ブルガリアの団体の演技がとても似合っていました。

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Monica Frrnandez
モニカ・フェルナンデス

ESP
スペイン

10/25

90ブラザーカップ14
90ワールドカップ15
90グットウィルゲームス10
90ヨーロッパ選手権7
91世界選手権6
このフェルナンデス選手は個人的に大好き!新体操ファンならみんなが知ってること、それはスペインは新体操が盛んな国であるということ。古くは、マルタ・ポポという選手が強かったようだし、ソウルオリンピック5位に入ったマリア・イザベル・ロレットなど有名だ。このロレット選手がスペインの新体操が素晴らしいという認識が一気に高くなったのではないかと思っています。マリア・ロレットの後を引き継いだのが、89年世界選手権5位に入ったアナ・バウチスタ。バウチスタも本当に素晴らしい選手で、ロレット選手とはまた違ったスペインの良さ、つまり独創性を押し出した演技で、それはそれは当時注目されたものでした。バウチスタ引退後にエースに上がったのがこのフェルナンデスでした。その後、フェルナンデスはスペインの新体操の特長である、面白い技・高度な技を組み込みながら、演技として旧ソ連・ブルガリアとはまったく違った形の演技構成をして、91年には6位にまでなった成長が見える選手になった。彼女が一気に変わったのが91年の演技。それまでのフェルナンデス選手は、繊細さの反対側にある強さという部分が欠けていた。しかし、91年には見事それを克服し、強さもあり、繊細で技に強い、とても良い選手に成長したのだ。だが、一番悔やまれるのは、きっとオリンピック出場できなかったことにあるだろう。オリンピックに出場するには丁度良い年齢でありながら、若手選手に押されたという形になるのかもしれない。彼女がいつ引退したのか分からないが、オリンピック前年で良い成績を残しながら、オリンピック出場しないというのは不自然ではないか?そう、そのオリンピックが自国で行われるということを考えても、きっと選考に漏れてしまったのだろう。出場したのは、1975年生のカルメン・アセド選手(バルセロナ4位)と今までの新体操界では考えられない成績を残したカロリナ・パスカル(2位)。成績だけを見たら、スペインの選考は間違ってなかったのだと思う。だけど、このフェルナンデス選手も、これくらいの成績を残せる実力があったように思う。バルセロナで彼女の演技を見たかった・・・。彼女の演技で印象に残っているのは、ロープの演技。ロープの長さに決まりはないのですが、ロープを2つ折りにして足で踏み、肩のところくらいの長さが普通とされているようです。そこから言って、フェルナンデス選手のロープの長さは短かったようです。ロープが短くなると、ロープの動きが速くなるという特徴があります。それを生かして面白い演技をしていたなぁって覚えています。

Name

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Birthday

Results

アダ・リベリオ

EPS
スペイン

8/10

89ヨーロッパジュニア5
89世界選手権12
90ブラザーカップ4
90スペイン選手権優勝
リベリオ選手というのは、スペイン選手の中でも特に味のある選手だったと思います。だからか、上記のフェルナンデス選手と同じ年でありながら、早くから活躍していました。一番印象に残っているのが、89年世界選手権種目別フープでの演技。‘祈り’をテーマにしたというフープの演技は、長い転がしが印象的な静かで独創性がある作品でした。首の動きもいかにもリベリオ選手らしく、工夫されてるなって思ったものです。動き方に特徴があり、そこから味が出ていたのかなと思います。スペインっ子です!という感じの、明るい性格のように演技を見ていて感じました。

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Country

Birthday

Results

ElenaShamatulskaya(BLR)

Elena Shamatulskaya
エレーナ・シャマトコルスカヤ

BLR
ベラルーシ

4/28

89ヨーロッパジュニア4
92ヨーロッパ選手権8
彼女を初めて見たのが、90年ジャスコ移動教室。ルキアネンコ選手がジュニア一番手という感じで出場していましたが、その後がこのシャマトルスカヤ選手だったように思います。もちろん移動教室では点数が出ない。でもそれは試技順からも分かるものです。その時のシャマトルスカヤ選手の演技は、‘ソ連ジュニアです!’と言わんばかりの演技だった。具体的に言うと、クラシックバレエを新体操風にした美しい演技。とても将来性が感じられる選手だとは思ったが、今から考えてみると、他のソ連選手よりも暗めの演技かもしれない。スピードという点でちょっと劣っていたとは思ったけど、ジャンプ力もあったし、何より柔軟性が高かった。92年ヨーロッパ選手権では、前衛的な音楽を使ったクラシックバレエ基調の演技をしていたが、彼女が持ってる技が他の選手に比べて少なかったようだ。体の能力はとても高かったけど、不器用な選手だったのだと思う。もう少しだけでも技ができたら、スカルディーナを脅かす選手になっていたとは思うのだが・・・。新体操というのは、キレイな演技ができなくてはならない。でも新体操はスポーツである。この言葉が当てはまるのがこの選手だと強く思わずにはいられません。

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Birthday

Results

ヨアンナ・ボダック(POL)

ヨアンナ・ボダック

POL
ポーランド

  89ブラザーカップ出場
89ヨーロッパカップ8
89世界選手権12
90ヨーロッパ選手権5
90ワールドカップ6
92ヨーロッパ選手権7
92バルセロナ9
彼女のデビュー戦、89年世界選手権での印象はあまり強くない。どこにでもいる新体操選手だったように思っていた。でも見る人がみれば分かるんだろう。89年ブラザーカップでは解説の関田志保子さんが注目されていた。デビューからオリンピックまでの4年間、絶えず世界に顔を出すという、誰にでもできないことをしてきたこともあり、だんだん自分の持ち味を存分に出した演技をしてくるようになったと思います。バルセロナではメダル争いが熾烈な中、常に安定した演技をすることで印象を残した選手だったように思います。‘ピボットの強いボダック選手’という異名を取ったことでも有名。かつてビアンカ・パノバ選手がピボットが特に素晴らしいという言われかたをしていたが、ピボットだけ飛びぬけて上手いという選手は彼女が初めてだったと思います。彼女が得意にしていた、足を後ろに上げる形のピボットというのは、ピボットの中でも難しいものだが、当時誰もできなかった4〜5回転していました。

Name

Country

Birthday

Results

Irene Germini(ITA)

Irene Germini
イレーネ・ジェルミニ

ITA
イタリア

7/24

90ヨーロッパ選手権19
92ヨーロッパ選手権13
91世界選手権20
92バルセロナ15
93世界選手権11
94ヨーロッパ選手権
9
94世界選手権15
95世界選手権15
96 アトランタオリンピック17
新体操選手というのは、なかなか息が長い選手というのは存在しない。そんな中、このジェルミニ選手はとても長い間活躍していました。2回オリンピック出場というのは、レンカ・オーレロバ(チェコ)の3回に次ぐ、2番目の記録に当たります。演技は淡々とした感じがあったものの、きちんと決められた要素をこなしていくような演技で、特徴として投げ上げが高かったよう。高く投げ上げができただけあって、技に強かった。でも受けるまでの時間が空いてしまうことがちょっと指摘されていたりした。跳躍力もあり、素早い動きをしているといった印象のジェルミニ選手でした。

Name

Country

Birthday

Results

AkaneYamao(JPN)

Akane Yamao
山尾 朱子

JPN
日本

9/30

94世界選手権21
95世界選手権24
96アトランタオリンピック19
山尾選手は、私が新体操が好きになった時から全日本レベルで活躍していました。当時山尾選手は中3で、高1の山田海蜂選手(バルセロナ・アトランタ五輪出場)に比べて艶がある演技をしていたように思う。私と同じ年で一人がんばってるなぁということもあって、応援していた選手でした。見ていると、技も器用に出来てしまうという感じで、演技構成もとてもよくつくられたものだと思っていました。特に凄いなって思った技は、アトランタでも入れていた、リボンを後ろから投げ上げて2転してキャッチという技。リボンを後ろから投げるというのはかなり難しかったはず。川本ゆかり選手(バルセロナ五輪出場)が山尾選手と同じふじしま新体操クラブにいたということもあって、恵まれた環境で新体操ができたのでしょうね。山尾選手は飛びぬけて能力が高い部分というのはなさそうに見えたものの、新体操選手に必要な能力のバランスが良かったのだろうと思います。何より、大舞台で能力を発揮できるという精神に恵まれたことがよかった。私が好きな演技は、確か彼女が中学3年の時のボールの演技。動物の謝肉祭の曲を使って、味のある演技だなぁと思った記憶があります。紫のレオタードに黒のボールという大人っぽい色にも関わらずよく似合っていました。

Name

Country

Birthday

Results

Mary Fuzesi(CUN)

Mary Fuzesi
マリ・フゼジー

CUN
カナダ

2/21

88ソウルオリンピック10
89ブラザーカップ 3
89世界選手権9
90ブラザーカップ4
90四大陸選手権2
90ワールドカップ7
91世界選手権13
ソウルオリンピックに最年少で出場したフゼジー選手は、とても思いっきりのいい選手だと思わせるところが多々ありました。そこが年齢がいかなくてもオリンピックに出場できた理由でもあるんでしょうね。ソウルでは、強豪選手がたくさんいた中で10位という順位は、彼女の実力を十二分に発揮できた証拠ではないかと思います。演技自体は、カナダの特徴である明るい演技というものが基調になっていました。技に工夫があって、その工夫が自分で考えたといった暖かい空気に溢れていて、好感が持てるものばかり。一番有名な技は、フープを両手ではじいてキャッチするという技だろう。これは、そんなに難しい技ではないんじゃないかな?と思います。でも、彼女しかしてないという独創性と彼女らしさに溢れていました。

Name

Country

Birthday

Results

Madonna Gimotea
マドンナ・ギモティア

CAN
カナダ

10/6

90四大陸選手権13
92四大陸選手権2
92世界選手権17

体の柔軟性、特に腰の柔軟性があった選手だったように思います。それを生かして、ビールマンスピンに似た形のビールマンピボットを得意としていました。あの形で2回転する選手はまだ当時いないので、そこで目立っていました。ただ、少し演技が荒いところもあり、そこが減点になっていたのではないかと思います。それにしても、彼女の演技は面白かった!というのは、ムードある音楽で踊っていても、何か明るさを感じられるし、他の選手にはない流れが彼女の演技にはあったからです。これは国民性なのだろうか?ロスアンゼルスで優勝したロリー・ファン選手に似た雰囲気を持っている選手でした。

Name

Country

Birthday

Results

Adriana Stoenescu
アドリアナ・ストネスク

ROM
ルーマニア

8/4

89世界選手権15
ストネスク選手は、この1974年生まれの新体操選手に比べて一番早くに世界に顔を出していましたね。ルーマニアという国は、年齢をごまかすということが日常茶飯事だったようだが、そのせいか。88年ヨーロッパ選手権に早くも出場していた。(本当は出場できる年齢に達していない)とてもカクカクした動きをする選手で、悪くいえば汚い、良くいえば素早いという表現になんでしょうね。88年ヨーロッパ選手権では9.9という得点も出していました。技にとても強く、年齢を感じさせないような演技構成に感じました。ルーマニアというのは、器械体操になると強いが、新体操となるとめっきりで、強い選手はいたにはいたが、演技構成の内容の薄さに定評?があった国である。この選手のちょっと前活躍していたブタル選手は本当に能力が高い選手だったけれど、音楽がめちゃくちゃという印象がありました。この選手も演技内容が薄いような演技をしていた(させられていた?)ので、もっと上位が狙えた選手だったのかもしれないと思わずにはいられません。



編集後記

こうして1974年生を集めてみると、華々しい活躍した選手はいないみたい。だけど、同じ年齢でもソウルリンピックに出場した選手もいれば、アトランタまでいることに驚いた。だってソウルから8年も差があるんだよ〜!新体操選手というのは、息が長い選手があまり存在しない。一番息が長い選手は多分秋山エリカ選手だろう。25歳まで現役をつづけたというのは、記録になっている。だが、秋山選手は新体操を始めたのが高校生の時であることが関係しているのではないかと勝手に想っている。それはさておき、同じ年齢でもこんなに活躍時期が違うなんて、個人というものを感じずにはいられません。しかも、シケロバ選手・マリノバ選手は今現役復帰をして新体操を再開しています。とても強いイメージの1974年生だけある!という感じだ。信念を持つ選手ばかりが集まったように見えました。


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