1975年生まれの有名新体操選手
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Name

Country

Birthday

Results

Maria Petrova(BUL)

Maria Petrova
マリア・ペトロバ


BUL
ブルガリア

11/13

‘92ヨーロッパ選手権優勝
‘92バルセロナ6位
‘92世界選手権2位
‘93世界選手権優勝
‘94世界選手権優勝
‘94ヨーロッパ選手権優勝
‘95世界選手権優勝
‘96アトランタ6位
最近の中で偉大な選手というのは、この選手しかいないだろうと思う程なのがこのペトロバ選手。彼女は誰もできなかった世界選手権3連覇ということを成し遂げました。私が初めて彼女を見たのは、91年世界選手権種目別ボールでの演技。この世界選手権で一番チャーミングな選手に選ばれました。その後日本で行われたワコールカップで来日。かわいらしい演技と、ブルガリア特有の深みのある作品など、いろいろな演技ができることをその頃から示していました。92年ヨーロッパ選手権で優勝していますが、この大会にはティモシェンコ(バルセロナ優勝)やスカルディーナ(バルセロナ3位)など強豪選手が勢揃いした大会で、しかも国際大会で初めて旧ソ連勢が各国代表として出場した大会でした。この大会で優勝するということは、ペトロバの演技がいかにこの時から素晴らしかったのか現しています。一度引退をしているペトロバですが、復帰というブルガリア選手に多いパターンをふんでいます。彼女の演技で一番素晴らしいのは、手具操作、動きの間、音感でしょう。特に音感が素晴らしく、彼女の演技はちょっとの音でもはずさないという、他の選手にないものを持っていました。素晴らしい部分をたくさん持っていたということが、ペトロバ選手が偉大な選手として認識されている要因でしょう。


Name

Country

Birthday

Results

Julia Rosliakova(RUS)

Julia Rosliakova
ユーリャ・ラスレコバ

RUS
ロシア

1/5

‘93世界選手権8位
‘94ヨーロッパ選手権7位
ラスレコバ選手は、今のロシア選手の特徴としている、柔らかさを全面に出し、アクロバティックな技をふんだんに入れる演技という意味では異なった演技でした。ロシアの新体操に合っていなかったのが、長く活躍できなかった理由かもしれません。彼女の演技はボールしか見たことがないのですが、とても女性らしい演技を基調としていました。やっぱりロシア選手だからか、上半身の動きにちょっとぎこちなさがあったかなという印象はあります。もし彼女がベラルーシの選手だったら、良い点をより伸ばせたのかもしれないなぁと思います。

Name

Country

Birthday

Results

Carmen Acedo(ESP)

Carmen Acedo
カルメン・アセド

ESP
スペイン

2/10

‘92ヨーロッパ選手権10位
‘92年バルセロナ4位
‘92世界選手権4位
‘93世界選手権4位
アセド選手は、明るい選手というイメージがあります。ワコールカップで彼女にサインをしてもらったことがありますが、とても明るく受けてくれました。ということもあり、とても好感を持ってる選手の一人です。彼女の演技は、とても力強く、スペインの血を感じさせつつ美しく独創的です。この美しいという点は今までのスペイン選手の中ではまれではないかと思います。エレガントで力強いという、反対に見えるかもしれないこれらを備えている選手こそ表彰台に上がれ選手になる可能性が高いのが新体操なのです。アセド選手が活躍する前の選手・・・89年世界選手権5位のアナ・バウチスタや91年世界選手権6位のモニカ・フェルナンデスに比べ、体が大きく、体の稼動範囲が広い、一番体の能力が優れている選手だと見るだけで分かる選手です。私がもし新体操をしていたら、彼女のような演技を目指しただろうと直感的に思いました。特筆すべき能力は、肩の間接が柔らかいということでしょう。この能力を活かして、いろいろなポーズをしながら手具をキャッチするという演技を特徴としていました。バルセロナで世界大会デビューというのは本当にスゴいことでしょうね。91年世界選手権6位のモニカ・フェルナンデス選手を破ってのことでしょうから、それ以上の実力があったということです。それだけにバルセロナの4位というのは実力通りということなのでしょうか?!

Name

Country

Birthday

Results

Irina Deleanu(ROM)

Irina Deleanu
イリナ・デレアヌ

ROM
ルーマニア

11/12

‘89世界選手権19位
‘90ヨーロッパ選手権7位
‘90ブラザーカップ3位
‘90ワールドカップ4位
‘91ヨーロッパカップ5位
91ヨーロッパ選手権5位
‘91世界選手権5位
‘92ヨーロッパ選手権6位
‘92バルセロナ5位
‘92世界選手権7位
‘93世界選手権10位
デレアヌ選手というのは、とても長く活躍していた選手です。89年世界選手権に出場したのはわずか13歳と12ヶ月の時です。この時の演技は、(上記の写真はその時のもの)あまり特徴がない、きれいな演技をしていました。難しい技はしていましたが。その後、90年ブラザーカップでの演技は、もうきれいだけの演技ではありませんでした。だんだん個性を出した演技が出来るようになったのでしょう。身長も178センチと高く、フロアに出ると本当に目立つ選手でした。デレアヌ選手の目で訴えるような演技は、見る者をクギづけしたと思います。若い頃から、‘魅せる’演技を目指した選手だったと思います。インタビューを読むと、背がもっと高くなって欲しいと願っていたようです。

Name

Country

Birthday

Results

Silke Neumann
ジルケ・ノイマン

RDA
ドイツ

5/1

‘90ブラザーカップ5位
‘90ワールドカップ15位
90年ブラザーカップでした見たことがないノイマン選手。この時代にしてはちょっと小さめの選手だったからか、活躍時期が短かったです。ドイツ選手というのは昔から息が長い選手が少ないからでしょうか?演技は、まだ年がいってなかったせいか、淡々と技をこなしているといった感じでしたが、技は面白いことをしていた記憶があります。

Name

Country

Birthday

Results

Katarzyna Skorupinkska
カタルジナ・スコルピンスカ

POL
ポーランド

12/31

‘92世界選手権17位
ポーランドピボット娘といったら、この人。クルクル何回転でもまわってしまう演技を特徴としていました。他の能力としては、飛びぬけたものはなかったものの、足を同じ位置にしてあれだけ廻るというのは誰もしていなかったので、それだけで有名になりました。いかんせん出てくる時期が早かったからか、オリンピック出場はなりませんでした。外見的に、その時に活躍していたウクライナのスカルディーナ選手に似ているところがあった選手です。

Name

Country

Birthday

Results

Eleni Koukou
エレニ・コウコウ

POL
ポーランド

3/8

‘90ブラザーカップ30位

Name

Country

Birthday

Results

Bai Mei
バイ・メイ

CHI
中国

1/8

‘90四大陸選手権13位
‘92四大陸選手権2位
‘92世界選手権17位

Name

Country

Birthday

Results

Liu Yu
リュウ・ユ

CHI
中国

1/4

‘90四大陸ジュニア3位

Name

Country

Birthday

Results

Wang Xiuyun
ワン・イーユン

CHI
中国

8/6

‘90四大陸ジュニア1位


〔編集後記〕
BiankaPanova image

新体操選手で1975年生というと、全て引退してしまってる選手なので自分の年がものすごくヤバいものじゃないかって思っちゃう(笑)。1975年生が活躍した時代は、新体操激動の時期。体の能力がより重要になり、技もでつくした感がある中、新しい技をして独創性を出さなければならない・・・。そんな時代でした。そんな中で、自分の個性を上手く見つけて個人の能力に合った演技をしていた選手ばかりだと思います。ペトロバ選手はうまく時代が求める能力と、演技力を兼ね備えた選手ということで、3連覇できたのでしょう。アトランタ五輪の頃には、新体操選手も大柄な選手が多く見られるようになりました。理由は、体の能力をより大事にするルールだからだと思われます。背の高い選手は、それだけ見栄えがいいし、足が長い可能性が高いからです。新体操ほど足の長さが必要なスポーツはないでしょうね。1975年生まれの新体操選手は、そんなの関係ない!と言わせる程の個性を持ってる選手ばかりで、同じ年の私としてはとてもうれしい!!!新体操は芸術。それを忘れているのではないかと思わせる新体操界の選手に、1975年生の演技を見て欲しいと思います。

2000/02/22


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