とりあえず、今回は最初なので、ちょっと手抜き!
中原誠永世十段と林葉直子元女流名人との不倫問題が、最近大きくクローズアップされている。スキャンダルにうるさい芸能マスコミの餌食になっている感は否めないが、ここで問題としたいのは両者の煮え切らない対応についてである。
まず、中原永世十段についてであるが、「ストー
カー留守電テープ」の存在が発覚して大慌てしていたのは非常に見苦しい。
そのテープの中に 「いまから突撃します」 など弁解しようのない言葉を吐いているのが発覚したのだが、逃げも隠れもしないといっているくせに、まるで今回の問題が他人ごとのような対応であったのは失笑を買った。私自身も、少年時代に将棋を覚え、そのころ無敵の強さを誇っていた中原永世十段に対しては憧れを通り越して尊敬の念さえ感じていたほどだ。
また、林葉元女流名人については、一体何を考えているのかわからないというのが実情である。美人女流プロとして有名な彼女に対しても憧れの気持ちを抱いていた私にとっては、夢を打ち壊された気分だ。そんなことはどうでも良いのだが、世間に騒がれることを楽しんでいる感じさえする。芸能リポーターから、日本での評判が悪いと聞くやすっかり中原永世十段を擁護する発言に終始するなど、まさに支離滅裂であった。
しかし、今回のことではっきりいえることはよくもまあこのような三流ゴシップをワイドショーはとりあげるということである。話題がないことも事実だが、このようなことばかり大騒ぎして報道されたのでは電波の無駄遣いといわれても仕方のないところだろう。まさにゴシックをネタにするだけで、ジャーナリストとしての本分をはたしていない日本のマスコミ低次元といわれるゆえんだろう。マス=コミとは、情報の大量伝達のことを表す。本来情報というものは色々な立場で且つ色々な話題があるべきであり、そのなかから我々はセレクトしていくべきものなのだが、これだけ同じ話題ばかり千歳飴のように垂れ流されたのでは選択の余地はない。視聴者の立場からすれば、もっと報道してほしい話題はあるのだが・・・いやはや、もっと明るいニュースはないものか。