障害児を受け入れるCook夫妻


カリフォルニア州、Del Rey Oaksに住むStanley とDiane Cookさん。それぞれ65,66才の白人老夫婦。 実はこの夫妻106人の里親であるのだ。現在も3ヶ月の男児の里親。この男児生まれつきの 障害を持っており、定期的に病院につれていく必要がある。この106人以外にも血のつながった子供が 5人、養子が13人いる。夫妻はこの狭い一軒家で13人同時に暮らしたのが最高の記録と言う。 (adoptは養子なので同居するのが当然だが里親(foster parent)は必ずしも同居ではないと いうことだと思う) この夫婦の略歴を紹介する。

1950年代、二人はカリフォルニア大学バークレー校で知り合った。大学を出てすぐ結婚。3年の 間に5人の男の子を生んだが最初と最後の子供は誕生後まもなく亡くなった。この時医者がこれ 以上妊娠することを勧めなかった。しかしDianeはどうしても女の子が欲しかった。そこで1968年、 夫妻は養子を受け入れる手続きを始めた。しかしすでに3人の親である夫妻に健康な白人の養子の 順番が回ってくる可能性はほとんどなかった。Dianeは養子縁組担当者にどのような子供なら 可能性があるのかと聞いた。"養子にはできない赤ちゃんたちです。肉体的、精神的に障害がある もしくは混血の赤ちゃんです。" その後夫妻は混血の子供Suzanne,Anjonetteを養子として 迎え入れた。当時夫妻はTracy市に住んでいたが白人を重んじる地域で生活がしずらく、 友人らも夫妻を変人扱いするようになった。しかし1982年からDel Rey Oaksに住居を 移し、国や州から援助を受けて里親、養子の活動を行い今日に至っている。

夫妻はどうしてこのような活動に傾注するようになったのか? 奥さんのDianeさんが語った。 "皆子供たちの大切さを述べるがうわべだけの事が多い。平等にというが実はそうなって いない。その基準は皆が勝手に決めている。私自身の息子の死がそれを考えさせて くれた。その考えが具体化するまで数年かかった。世界で一番大切なのは子供たち。 子供たちは無限の可能性を秘めている。"

夫妻の息子Garry夫婦も障害児の養子を受けれている。耳が聞こえなく、発達遅滞 の混血の女の子だ。奥さんのIdaさんが語った。"皆五体満足の赤ちゃんを期待している のよ。だからこの子供たちを愛することの喜びを理解できないの。彼らはこの子供たちの小

新聞の記事はこれで締めくくられるが、 心の準備ができ、自ら障害児を受け入れる人と自分の子の障害に対して心の準備がすぐに できない人の違いでしょう。多くの障害児の親は遅かれ早かれ気付いている点だとも思うし、 この切り替えができるよう皆がんばっているのです。 しかしこの年でさに障害児の養子を受け 入れるこの夫妻の情熱はすごいです。新聞には夫妻のスナップショットが6枚も掲載されてい ました。 12/24/04 SJ Mercury Newsより。


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