「甘える息子と嫌がる父親」 ’00年1月3日
トラが家に来てから改めて感じているのですが。
モコやメリーはまだかすかに私達を意識しているのですが、しし丸やユキは私達のことをほとんど気にしていないようなのです。
トラは足元に来てじゃれついたりしてしきりに甘えるのですが、しし丸やユキはそんなことは一度もしたことがありません。
モコ達との淡い関係にすっかり慣れてしまっている私達にはトラのような濃厚な接触には思わず胸やけしそうになってしまいます。
ところが、しし丸は私達には淡泊でも、どういうわけか父親のモコに対してはこのように濃密に甘えるのです。
この時、モコはいつものように私の座椅子で気持ち良さそうに寝ていたのです。
そこにしし丸がすり寄って行って、しなだれかかったのです。
息苦しさに眼を覚ましたモコが、迫ってくるしし丸にギョッ!として眼を大きく開けた瞬間がこの写真です。
この後、怒ったモコはガアッ!と大きな口を開けてしし丸の頭をガブガブッと噛みました。
それからしばらくの間、モコとしし丸は互いに大きな口を開けてガブガブとじゃれあっていたのですが。
しまいにはモコがしし丸の頭をぺろぺろとなめてやっていました。
しし丸は幸せそうに眼を細めていました。
結局、モコ達は4匹家族で暮らしていますから、甘えたり甘えられることも家族の中で完結しているのです。
チンチラでも1匹で飼っていれば飼い主にすごく甘えたりするのでしょうが、モコ達は家族の中だけで充足しているようなのです。
けれども、身の置き場が無いトラはしきりに自分の居場所を捜しているのです。