「甘える息子と押される母親」 ’00年1月5日
しし丸がモコに甘えることは前回に書きましたが、しし丸はメリーにも甘えます。
ただし、甘え方がちょっと違います。
メリーはしし丸の半分くらいの大きさしかありませんから、ガブガブとじゃれ合うようなことはありません。
しし丸がじゃれつくとメリーは本気で怒ってしまうのです。
それで、しし丸はメリーが寝ているところに行って、そっと甘えるのです。
この時、メリーは妻の仕事用の机の中央でのびのびと寝ていました。
そこにしし丸が昇って行って机の端に横になると背中をメリーにすり寄せたのです。
初めは控えめに、だんだん大胆になってうりうりとメリーに背中を押しつけて行きました。
押されたメリーは机の上をツルツルとすべって行って、メリーの体に押された本や新聞はバラバラと机の下に落ちました。
それでもしし丸は眠ったふりをしたままぐいぐいとメリーを押したのです。
メリーはもう少しで机から落ちそうなので必死です。
寝たふりなんかしている余裕はありません。
とうとうメリーは怒って机から降りてしまいました。
プリプリ怒りながらメリーは本棚に昇ってしまいました。
寝たふりをしていたしし丸はそのまま本当に眠ってしまいました。