「モコの大脱走」 ’00年4月3日
春めいて来るとともに、モコがしきりに外に出たがるようになりました。
ガラス戸越しに外を眺めていて、誰かが帰って来る姿を見つけるとモコは急いで玄関に走ります。
そして、ドアの内側でドアが開くのをじっと待っているのです。
私たちも、モコが中で待ち構えているかも知れないことを承知していますから、ドアを少しずつそっと開けます。
すると、モコがはじけた栗の実のような勢いで外に飛び出して来ます。
たいていはそこでモコはあえなくつかまってしまうのです。
まれに門扉までたどり着くことがあります。
でも、結局は門扉の下をくぐり抜けようとしているところでモコは捕えられてしまうのです。
門扉をくぐり抜けたら、トラミやミケのようにさっさと通りを渡ってお向かいの家の庭にでも逃げ込んでしまってくれるのならいいのです。
でも、モコは門扉をくぐって通りに出た途端に立ち止まってしまうのです。
そこからさらに遠くに行こうという気はさらさら無くて、通りのまん中でゴロゴロと転がってみたり、腹這いになって周囲をきょろきょろと見回したりしているのです。
でも、そんな時に車が走って来たりしたら、危険なことこの上もありません。
トラミやミケだったら車が近づけばすばやく逃げ出すでしょうが。
モコはたぶん逃げようともしないのではないかと思います。