「散歩するモコ」 ’00年4月25日
昨日の夕方は雷も鳴ってひどい雨でしたが、今日は風もさわやかな良い天気になりました。
出かけようとすると、モコが急いでやって来て玄関のドアに先回りをして待っています。
天気も良いですし、外に出たくてたまらないようなのです。
ミケやイネだったら出してもらえるまでしつこく鳴き続けるのですが、モコはただ上目づかいで見ているだけでちっとも鳴いたりしません。
道路もすっかり乾いているようなので、少しの時間だけモコの散歩につき合うことにしました。
青い引き綱をつけて外に出ました。
引き綱の端を持っているのは娘の久美子で、私はカメラを持って後からついて行きました。
モコは実に真剣な顔つきで慎重に歩いて行きます。
そうして歩き続けていればいいのですが、どういうわけかモコは不意に立ち止まると、道端にゴロンと横になってしまいました。
枯葉の屑や土埃の上でゴロゴロ転がっているのですから、モコの白くて長い毛がゴミだらけになってしまいます。
そう言えば、トラミもよく道の上でゴロゴロしています。
そんなふうですからモコの散歩範囲は家の玄関から10メートルくらいのごく狭いものなのです。
散歩中の犬が通りかかっても、お互いに不思議そうに眺めているだけです。
これがミケでしたらすかさず犬に向かってケンカをふっかけているところですが、モコはただ眺めているだけなのです。
どこからかトラミがやって来て、モコの周囲で飛び跳ねています。
トラミは自分が自由であることをモコに見せつけているようでした。
ほんの10分間ほどの散歩を終えて、モコはトラミと一緒に家に帰って来ました。