「穏和な夫」 ’00年7月30日
モコはあいかわらず孤食です。
メリーたちのご飯を用意している間、モコは廊下に出ていつもの位置でじっと待っているのです。
時々、モコは久美子の部屋で寝ていたりした時に朝ご飯に遅れることがあります。
メリーやしし丸たちが2階からドドドッと降りて来て3匹がそろって食べ始めてもモコがいない時に、久美子の部屋のドアをそっと開けるとモコが悲しそうな顔でそこにたたずんでいるのです。
『いるのならいると言えばいいのに』と思うのですが、モコはどうも言えないようなのです。
メリーやしし丸だったら開けてやるまでドアをシャカシャカと引っかき続けるのですが、モコはそういうこともしないのです。
ただひたすら待ち続けるのです。
ユキは自分たちのご飯がまだ残っている時にでも、わざわざモコのご飯を横取りに行くことがあります。
モコがご飯を食べるスピードがちょっとにぶったと見ると、すかさず横合いから顔を突っ込むのです。
そんな時でもモコは怒りもしないで身を引いてしまうのです。
そんなおだやかなモコなのに昨夜はひどく機嫌が悪くて、メリーを追いかけ回しては怒っていました。
その原因はすぐに分かりました。
チャオの「とりささみとカニカマ」が切れていたのです。
キャラットがまだたくさんありましたから、それをあげていたのですが、モコはそれが不満でろくに食べていなかったのです。
モコが食べ残したのは、実はユキが片づけていたというわけなのです。
それで、モコは空腹でいらだっていたのでした。
なんという夫でしょうか!
今日さっそくチャオのカニカマを買って来ました。
モコは元通りの穏和な夫に戻りました。