「トラミの気持ち」 ’00年9月17日
トラミです。
3日間家を離れていただけなのに、しし丸やユキからうさんくさそうに匂いを嗅がれていたのですが。
今年になってからも3日間とか4日間家を留守にしたことは3度もあったのに、これまではこんなことは全然ありませんでした。
やはり、香港という街がそれだけ強烈な個性を持っているのでしょう。
そんなふうにしし丸やユキは好奇心を隠しませんでしたが、メリーはずっと背中を向けたままでことさらに私たちを無視しようとしているようでした。
モコはと言えば、床に寝そべったままで何も考えていないふうでした。
モコが眠そうだったので、私はモコを抱いて2階に行き、私の布団の上に寝かせてやりました。
私も横になって見ていると、モコはうっすらと眼を閉じて眠りこみそうでした。
ところがその時にどこからかトラミがやって来たのです。
トラミは私とモコの間にむりやりに割って入りました。
モコの背中をなでていた私の腕の下に頭をこじ入れると、しきりに私の腕を頭で押し上げようとしました。
トラミは私に背中を押しつけたままモコを追いやろうとしているようでした。
けれども、その後のことは何もおぼえていません。
私はかなり疲れていたので、それきり眠ってしまったからです。