「モコとしし丸のかくれんぼ」        ’00年12月18日


モコとしし丸

 どうも何かが匂うな?と思って、捜してみましたら。
 ユキのお尻がちょっと汚れていました。
 でも、ティッシュでふいたくらいではきれいにはなりそうもありませんでした。
 「これは洗わないとだめだな」と、私は妻の反応をみながら言いました。
 モコファミリーの中で、風呂場で洗っている時に一番ひどく暴れるのはユキなのです。
 ですから、一人がユキの前足を押さえていて、もう一人がお尻を洗わなければいけません。
 「しょうがないわね。じゃ、お風呂の用意をしてくるわね」と言って、妻は立ち上がりました。
 私はタオルを取りに二階に上がりました。
 私の家のタオルは人間用と猫用とが分けて置いてありました。
 でも、私が見つけて持っていったタオルを見て、妻は「そんな厚いタオルじゃなくて、もっと古くて大きなタオルのほうがいいのよ」と言いました。
 私はうっかりして人間用のタオルを持って来てしまったようでした。
   もう一度二階に上がって猫用タオルを選んでいると、ハンガーにかけて吊してあるシャツやセーターのすき間から白いものが見えていました。
 セーターをずらしてのぞいて見ると、そこにはモコとしし丸が後ろ向きに並んでいました。
 そうなのです。
 どうやら、モコとしし丸は誰かがお風呂で洗われるのに気づいてすばやくここに隠れていたらしいのです。
 画像では、モコの腹に頭を乗せてしし丸が眠っています。
 下で寝ているモコはあまりうれしそうではありませんでした。

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