「猫たちの昼寝」 ’01年5月17日
いかにも五月らしく良く晴れた空です。
涼しい風が桃の木の枝を揺らし、ときおりカーテンのすそをひるがえらせて、モコの頭に生えている細かな毛をなびかせています。
なにやら幸せな気分で横になりたくなるような午後二時なのです。
しし丸は藤いすで丸くなって寝ています。
しし丸が寝ている、その真下の床にはココットが横になって寝ています。
「狸のしっぽ」と呼ばれているココットのしっぽは伸ばした後足の上にそっと乗っています。
ユキはテレビの上で丸くなっています。
モコは和風テーブルの上で、ビデオテープやコップ、本などをかきわけて寝ています。
聞こえて来るのは、木の葉がふれあう音と、ときたま走り過ぎる車の音。
そして、ふいに遠くから聞こえて来る子どもたちの叫び声。
モコはびっくりしたように顔を上げて、耳をそばだてます。
私はモコの背中をそっとなでます。
短くてやわらかい毛です。
乾いてふんわりとしています。
風が網戸をカタン!と鳴らすと、モコの耳がピクッと動きます。
たぷたぷとしたしし丸の腹がゆっくりと上下しています。
私はトトの応募シートをじっと見つめています。
そして、さんざん迷った末に「鹿島ー柏」戦は柏の勝利と予想を立てました。