「激しい雨が」         ’01年6月7日


激しい雨が

 突然、雨が激しく降り出しました。
 夕暮れにはまだ早い5時頃のことでした。
 メリーにせがまれて久美子は散歩に出かけようとしていたところでした。
 引き綱をつけて玄関のドアを開けた時には大きな雨粒がバシャバシャと激しく路面を叩いていました。
 大喜びでドアを出たメリーも、大きな雨音とコンクリートの表面からはね返って来る水しぶきの勢いにすっかり驚いてしまい、そそくさと家の中に戻ってしまいました。
 暑い日でしたので家のあちらこちらの窓やサッシ戸を開け放して、網戸にしてありました。
 しし丸やユキは網戸のそばで涼しく眠っていたのですが、ベランダの床ではねた水しぶきを突然に浴びたものですから、びっくりして何が何やらわからないままに逃げまどっていました。
 網戸のそばで藤いすに寝ていたココットはあわてて本だなの上に駆け上がりました。
 おそらく、こんなに強く降る雨はココットは生まれて初めて経験したのだと思います。
 雷も遠くで鳴っていました。
 雨が降り始めるのとおなじくらいの時間に日本対オーストラリアのサッカーの試合が始まっていました。
 テレビで見ていると、あまりにも雨が激しく降っているので、ゴールポストがよく見えないほどでした。
 試合はすばらしいものでした。
 あれほどのひどい雨の中で緊張感をとぎれることなく持ち続けて、どの選手もが最後まで高いレベルで戦いぬいたことにはまったく感動してしまいました。
 この試合は世界中に放送されたのだそうです。
 世界と言ってもどれくらいの範囲になるのか分かりませんが。
 でも、少なくともオーストラリアやブラジル、カナダなどでは放送されたのでしょうね。
 ところで、ココットやしし丸たちはどんな天変地異が起こったのだろうかと不安そうにずっと外を眺めていました。

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