「台風15号」         ’01年9月11日


ユキ

 台風15号がついにやって来ました。
 朝、目ざめると外ではモモやカリンの木が枝をうち振ってバランバランと鳴っていました。
 私の家は雨戸をすべて閉め切っていて、真夜中のようでした。
 雨風のものすごさを知っているミケとトラミは、さすがに今日ばかりは外に遊びに行くとさわぐこともしないでひっそりと横になっています。
 しし丸やユキは外のすさまじさなど知りませんから、いつもとおなじようにのほほんと眠っています。
 階段の上や下にまで洗濯物がぎっしりと吊り下げられていて、家の中の空気は重く湿ってよどんでいます。
 ふいに、「シャカ、シャカ、シャカッ!」と、ドアを引っかく音がけたたましく響いて来ました。
 音の発生元をさがして行くと、「シャカ、シャカ」音は洗面所のドアの内側から響いていました。
 そっと開けると、ココットがあわてて走り出して来ました。
 誰かの後にくっついて洗面所に入ったココットはそのまま閉じ込められてしまったようでした。
 閉じ込められてもココットはしばらくの間はそのまま遊んでいたのでしょう。
 ココットが2階に上がってしまうと、家の中はまたもやどんよりと静かになりました。
 そんな状態が午後3時頃まで続いたのです。
 台風が行ってしまって、雨もやみました。
 台風15号は青いカリンの実をいくつも落として行きました。

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