「不思議な島」 ’01年12月8日
4日から7日までロタ島に行って来ました。
去年の6月にもこの島に一人で行きました。
ですから、これが2度目なのです。
ロタ島はサイパンとグアムの中間にあるとても小さな島です。
ほんとに小さな島で路線バスもタクシーも走っていません。
ソンソン村と言う村が唯一あるだけなのです。
どのくらいの大きさかというと、伊豆大島とおなじくらいだそうです。
ですが、海に関して言えば、透明度がきわだって良いのです。
水深30mの海底に横たわっている沈船が、ボートの上からくっきりと透けて見えるのです。
これほどに透明度が良い海というのを私は他には知りません。
その代わりに魚の数は少ないのですが、透明度が良いためにずっと遠くまで見通せるのでそれほど少ないとは感じられないようです。
実際、観光に来ている人たちの多くが「とてもたくさん魚がいる!」と驚いたように言います。
でも、実際に海に潜ってみると、魚の数はそれほど多くないことがわかります。
この島には観光スポットと呼べる場所もほんの少ししかありません。
そんなふうに何も無い島なのですが、ふと気づいてみれば、どういうわけか居心地がたまらなく良いのです。
この不思議な感情は本人も気づかないうちにじわじわとやって来るのです。
そして、ふと気づいてみると自分の気持ちがどうもおかしいことを発見してうろたえるのです。
「あの島には何も無いんだけどな」とつぶやきながら、次の旅行の日程を考えていたりするのです。
そして、旅行から帰って1週間以上もたつのに、今だに私の気持ちは浮わついたままなのです。
泊まったのは「ココナツビレッジ」というホテルです。
ホテルと言っても、エレベーターのあるような高層のホテルではありません。
高層どころか、左の写真のような平家のコテージだけしかないホテルなのです。
その名のとおりにヤシの木がたくさんありました。
夕食のメニューに、「チャモロディナースペシャル」というココナツをたくさん使ったフルコース料理さえあるくらいなのです。
ココナツのジュースからココナツの果肉の刺身、ココナツあえなど、このホテルのレストランでなければ食べられない料理ばかりです。
レストランのウエイトレスをしていたのはフィリピン人の女性たちでしたが、彼女たちもホテルの敷地内にある家に住んでいました。
その家の前で寝ていたのが、上の画像の猫なのです。
ロタ島ではじめて見つけた猫でした。