「春めいて」 ’02年2月26日
今日はとても暖かな一日でした。
こんなに春めいて来ると胸がざわめいて、海を見に行きたくなります。
朝、いつもとは違うあたりのふんいきにうっすらと目覚めると、目の前に白くて毛深い背中が横たわっていました。
「スーピー、スーピー」と、かすかに聞こえて来る寝息の音から、それがモコの背中であることが分かりました。
背中をそっとなでました。
ピクッ!と頭を起こして首をねじ曲げると、モコは私を見ました。
目と目が合ってしまいました。
しばらくの間、見つめ合っていましたが。
やがてモコは目を細めると、鼻からフーッと息を抜きました。
それはまるで、『びっくりさせるなよな』と私を責めているようでした。
そして、ふとんの上に頭をことんと落とすと、すぐにまた「スーピー、スーピー」と寝息を響かせ始めました。