「せまい所が好き」          ’02年3月9日


ユキ

  モコたちは皆せまい所が好きです。
 ココットは私がふとんを押し入れにしまっているとすぐにやって来てふとんと壁のすき間に潜り込んでしまいます。
 そして、なかなか出て来ないのです。
 朝、寝過ごしてあわてている時に潜り込まれると、ココットを閉じ込めたまま出かけてしまおうかと思うことさえあります。
 実は、一度だけですが気づかずに閉じ込めたまま買物に出てしまったことがあるのです。
 この時には家の近くの店で買物をしてすぐに帰って来 たのですが。
 玄関のドアを開けると、「シャカ、シャカ、シャカー」とココットが戸をかきむしる音が鳴り響いていました。
 ココットやメリーはこんなふうに音を立てて私たちの注意を引こうとするのです。
 でも、ミケの場合はノドの奥からしぼり出すようなひどい声で鳴き叫ぶのです。
 モコですか?
 モコは黙っています。
 悲しそうな顔でじっと待ち続けるのです。
 洗濯物を干しているとしし丸がやって来ます。
 タオルや靴下がハンガーに吊り下げられるのをものめずらしそうに眺めています。
 あらかた干し終えて、洗濯カゴの中が残りわずかになるとしし丸はのっそりとカゴの中に入り込むのです。
 そして、まだ湿っているハンカチやパンツの上に横になってしまうのです。
 しし丸は大きいですから、しし丸だけでカゴの中はいっぱいになってしまいます。
 そして、しし丸はそのまま眠ったふりをするのです。
 宅配便が届くとユキがソワソワしながらやって来ます。
 私が箱を開けるのをユキはそばでじっと見ています。
 箱の中にかなりすき間ができて、私がちょっと箱から離れていると、ユキは熱いお風呂にでも入るみたいに慎重に 箱の中に前足を入れます。
 それから、お風呂に入る時のようにゆっくりと体を沈めるのです。
 やっぱり、ちゃんとトリミングしてもらわないとだめなのです。
 そんなわけで26日にさとう動物病院でモコの毛刈りをしてもらうことになりました。

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