「イネはケンカが弱い」 ’98年4月15日
2日ほど前からイネの歩き方がおかしいので、注意して見ていると右の前足を床につく
ことができないようでした。
それでひょこひょこした歩き方になっているのです。特に出血しているふうもないので軽い捻挫を
したのかも知れません。
ともかく佐藤動物病院で診てもらおうと思い、久美子と一緒に出かけました。
女医の天野さんがあちらこちらを触ったり、毛をかき分けたりしてやっと見つけたのは
右前足の脇の内側にあるかすかな傷でした。ほとんど出血もしていなくて、毛の根元に少し
血がにじんでいるくらいの傷でしたが、それが原因で足がつけなかったようでした。
ケンカをして引っかかれた傷のようでしたが、変な所をやられたものです。面と向かって
ケンカをすれば顔に傷がつきますし、弱い猫は逃げようとしたところをお尻を噛まれたりする
ものと思っていました。
それなのに脇の内側を傷つけられたということは、たぶんイネはすぐに降伏して敵に腹を見せて
しまったのだと思います。そこを勢い余った敵が引っかいてしまったのでしょう。
イネのカルテをひっくり返してみてみると、おなじようなケガで3度も治療してもらっている
ことが分かりました。イネはケンカに負けてばかりいるようなのです。
化膿止めの注射をしてもらって家に帰って来たイネはすっかり元気になっていました。