「窓の外を眺めるメリー」 ’98年6月9日
メリーもモコも外を眺めるのが好きです。
今まではガラス越しに眺めていたのですが、最近は暑い日もあるのでガラス戸を開けて網戸越しに見ている
ことも多くなりました。
ガラス戸が無いと、それだけ外の音もよく聞こえるし、色々な匂いがしたりするようなのです。
特に1階の部屋の網戸の前が好きなようです。網戸の前の床に二匹で並んで腹ばいになり、ずっと外の風景を
眺めているのです。
ところが、昨日の夕方のことですがメリーがひとりで外を見ていた時に、突然「バン!」と何かが激しく網戸にぶつかったような音がしたのです。
その時、私はパソコンに向かってメールのチェックをしていたのですが、音の大きさにびっくりしてあわてて振り向きました。
すると、驚いたことには「フウッ!フウッ!」と荒っぽい声を立てながらメリーが右の前足で網戸をバシバシと叩いていたのです。
外はもう暗くなりかけていたのでよく見えなかったのですが、どうやら虎毛の猫が網戸の外側にぶら下がっているようでした。
網戸があるのを知ってか知らずか、どこかのトラ猫がメリーに襲いかかったのです。そして、メリーは気丈にもトラ猫を迎え撃ったというわけなのです。
私が駆けよった時にはトラ猫は闇にまぎれて逃げた後でした。そして、モコはと言えば、ソファの上で熟睡していたところを急に起こされたものだから何が何だか分からず、ボーッとした顔で不思議そうにメリーを見ていたのでした。