「ほろ酔いのメリーとモコ」       ’98年7月14日


酩酊モコ

 今朝のことですが、娘の久美子が眼をさました時に部屋の中でガサゴソと妙な物音がしていたそうです。
 娘の部屋はマンガ本や雑誌などがかなりちらかっているのですが。見ると、メリーとモコが本の山の上で陽気にじゃれあっていたのだそうです。
 こんなに朝早くからメリーとモコがはしゃいでいるのはすごくめずらしいことなので久美子は不思議に思いました。
 もしかしたらと気づいて、本の山の中をさがしたら出て来たそうです。マタタビの小袋でした。だいぶ前に買ったものをどこかにしまい忘れていたようです。
 袋の端が切ってありましたからマタタビの匂いが漏れていたのでしょう。匂いを嗅ぎつけて、マタタビを見つけだしたメリーとモコがすっかりなめてしまったのでした。
 マタタビをなめたメリーとモコは、アルコールに酔った人間のようにすっかり陽気になっていたのです。
 でも、その後はすっかり疲れてしまったのか、モコはずっと寝てばかりいました。メリーはいつにも増して人なつこくなり、足元にすりよって来ては甘えていました。
 モコほどではないですが、あまり鳴かないメリーが今日は「ニヤーン、ニヤーン」と非常に甘い声をたっぷりと聞かせてくれました。

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