「ベッドがハイジャックされた!」
’98年8月31日
メリーがまた引っ越しました。
部屋に入ってみると、段ボール箱の家にメリーも赤ちゃんもいないのです。
びっくりして部屋の中をさがしまわると、久美子のベッドの端でカーテンの陰に隠れていました。
段ボール箱の中が汚れてしまったのかと思い、敷いてあったタオルを取り替えました。
それから赤ちゃん2匹を連れて行って箱の中に入れたのですが、メリーがすぐに来て赤ちゃんの首のうしろをくわえると引きずるようにしてベッドの上に戻ってしまいました。
その運び方がかなり乱暴だったので、驚いた私はあわててもう1匹の赤ちゃんをベッドに連れて行きました。
この引っ越しについてはメリーもかなり意地になっているようでした。
もっと大きい段ボール箱も用意してみたのですが、メリーは見向きもしません。なにがなんでも久美子のベッドでなければダメだと言うのです。
しかも、それまではひかえめにカーテンの陰に隠れていたのが、今では堂々とベッドの中央で横になっているのです。
メリーのお腹にもぐりこむようにして赤ちゃん達はぐっすりと眠っています。
事態は決定的でした。久美子のベッドはメリーと赤ちゃん達にハイジャックされてしまったのです。
ベッドのわきの床にふとんを敷いて、久美子はしばらくの間そこで寝ることになりました。