0と1の間

PTA会長 谷 隆一       

 今私たちの廻りを見渡してみると、パソコン、携帯電話、デジタルカメラなどがあふれています。コンピューターという機械が発明されたのが一九四六年、パソコンの登場が一九七〇年ですから、いわゆるデジタル機器というものが世に現れてから半世紀ほどしか経っていないわけです。
 コンピューターは0と1という二つの信号によってプログラムを処理してゆきます。○か×、白か黒という世界です。その中間の値を認識することができません。しかし人間の思考は0か1かというデジタルなものではなく、もっと連続的なものです(アナログ)。ところが近頃の人たちはこういったコンピューターのように、白なら白、黒なら黒とデジタルに考える人が増えてきているように思えるのです。○でもない×でもないその中間を見極めることが、自分で考え、自分の意見を述べることなのではないかと思います。
 学校においてもパソコンやインターネットが導入され、情報化の波が押し寄せています。しかしながら、まだ大海原に出帆する小さなボートのような感がなきにしもあらずです。押し寄せる情報の中から何が必要か、何が自分にとって大切かを自分自身で見極める力がこれからの私たちに要求されるでしょう。今の子ども達にはそういった考え方を身につけて、二一世紀の荒波を乗り越えていってほしいと思います。そのためには学校、家庭、地域が連携して明日を担う子ども達のためによりよい環境づくりを目指してゆきたいと思います。
 PTAでは予算総会も終わり、本格的に活動を開始しました。地区活動や学級活動などの行事を通じて、PTA活動に積極的にご参加いただきますようお願いいたします。

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