昨年に引き続き、本校では週一回スクールカウンセラーをお迎えし、保護者や子ども達の相談にのって頂いています。
今回は、本校のスクールカウンセラーの伊藤
俊樹先生(臨床心理士)に、お話を伺いました。
Q.スクールカウンセラーをすることになったきっかけは?
本職は、大阪の大学で心理学の教員をしています。
大学院で臨床心理学の勉強をしていた時、付属の相談室で、一般の方を対象に心理療法を担当していました。その後、幾つかの教育センターで、不登校の子ども達の心理療法をし、スクールカウンセラーもする様になりました。
Q.カウンセリングをする上で、気をつけておられることは?
中学生の場合、基本的に言葉でコミュニケーションを取るのが難しい場合が多いので、まずその子の好きな事(趣味など)を聞いて、それを一緒に付き合うという事をしています。一見大人には下らないと思えることでも、何故そういうものが好きなのかを考え、心の奥を理解するようにしています。そして、結果を焦らず気長に接する様にしています。
Q.ご自身がストレスを感じる事は?
重いケースになれば、それだけこちらも背負うものが多くなるので、気分が重たくなることもありますが、基本的には子ども達の可能性を信じています。それに、最近は気持ちの切り替えも上手になってきました。
Q.現在のスクールカウンセラーとしての活動状況は?
島本町のスクールカウンセラーとして、一中を足場として活動していますが、私の場合、ある特定の子どもとその保護者のカウンセリングが中心です。一中では、他に週に2回ほど、不特定多数の子ども達の相談相手として、「心の教室」相談員の宮本亜紀子先生が担当されています。
Q.親に対するご意見は?
中学生というのは思春期で、親にとって最も反抗的で理解の難しい時期だと思います。しかし、親の言うことをよく聞いて何の反抗もしない子の方が、自分の気持ちを十分に出していない場合が多く、後になって問題が出たりすることもあります。ですから、こうした時期も、成長の一つのプロセスだと思って、接するようにして欲しいと思います。
30分という限られた時間でしたが、いろいろなお話を伺うことができ、先生がこのお仕事に対して、情熱を持って取り組まれている様子がよく分かりました。
皆さんも、お子様の事で気になる事がありましたら、何でもお気軽にご相談下さい。
*相談日
毎週木曜日午後一時〜五時
*相談場所
「新そうだんしつ」 本校南校舎1階
(第四木曜日のみ、町教育センター)
なお、相談日時は予約制ですので、生徒指導主事の高島先生までご連絡下さい。
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