特集 お 弁 当    アンケート調査をしました!

 子どもが小学生の間は、学校給食があったので、昼食に気を配ることはありませんでしたが、中学生になると、子どものお弁当を家庭で作ることになります。
毎日「何にしようかしら」と、作る側にとっては頭の痛いお弁当ですが、子ども達はおなかをすかせて、お昼を楽しみに待っています。
 今回、子ども達にアンケート調査を実施し、お弁当について考えてみました
 

5月下旬、全校生徒を対象にアンケート調査を実施しました。内容は次の通りです。

お弁当に
(1)入っていてうれしいおかず
(2)入っていてあまりうれしくないおかず
(3)よく入っているおかず
(4)入れてほしいおかず

この4項目の結果から、回答の多い順にベスト10をグラフで表してみました。(図1、2、3、4、)

これを見ると、お弁当によく使うおかずや、子どもの嗜好、希望がお分かり頂けると思います。
このアンケート結果を元に、学校給食の献立作りに長い経験をお持ちの、栄養士の今津富枝さん(現在教育委員会 学校教育課課長)にご意見を伺いましたので、ご紹介します。(以下、今津さんのお話をまとめてみました。)
お弁当は、育ち盛りの中学生にとって、一日三食のうちの一回で、とても大切なものです。
アンケートを見ると、子ども達は、魚や野菜よりも肉類、卵を好む傾向にあります。しかし、栄養のバランスを考えると、あまり人気のない野菜も、汁気が出ないようにするなど、調理方法を工夫して、美味しく食べさせたいものです。
また、お弁当を作るのは、忙しい朝なので、主なおかずはインスタント食品、レトルト、冷凍食品などの短時間で出来て手軽なものを利用しがちです。しかしそればかりに頼ると、塩分、脂肪分が過多になるので、何品かは手作りのものも加えてほしいものです。そして、お弁当で取りにくい食品は、他の二回の食事で補うように心がけましょう。
私達の心と体の健康を支えるのは、子どもの頃からの食生活が関係すると言われています。日常の食生活で、いろいろな食品を上手に組み合わせ、一日三食は、きちんと食べるように習慣づけて下さい。

栄養士さんからの お弁当作りのアドバイス

衛 生 面
(1)当日の朝に調理しましょう。もし前夜のおかずを利用する時は、冷蔵庫に保管して、翌朝に十分火を通しましょう。
(2)生ものは避け、野菜はきれいに洗いましょう。暑い時期は、特に生野菜のサラダはひかえましょう。
(3)ちくわやハム、ソーセージ類の加工食品は加熱しましょう。
(4)調理済み冷凍食品は、加熱方法を守って、食品の中心までしっかり火を通しましょう。
(5)完全にさましてから詰めましょう。また、直接手で扱わず、菜箸やスプーンを使いましょう。
(おにぎりはラップに包んで握ると良い。)

栄 養 面
主食・主菜・副菜の割合は3:1:2がいいでしょう。
主食(ご飯又はパン)
主菜(肉、魚、豆、卵など“たんぱく質”の多い食品を使ったおかず)
副菜(野菜、芋類、海草など、“ビタミン、無機質”の多い食品を使ったおかず)
食 品 別

・完全に火を通す。(卵のサルモネラ菌による食中毒が多いので注意)
魚・肉
・小さく切る、薄く切る、切り目を入れる等、火通りをよくする。(腸炎ビブリオ菌による食中毒の発生に注意)
・味付けは、加熱前に下味をつけておくと良い。

・豆腐は水分が多いので不適。
・煮豆は煮汁がなくなるまで、十分煮詰める。
・味付けは少し濃くする。
野菜・芋類
・加熱することを基本とする。ゆでる、炒める、煮るなど、いずれも水分を少なく仕上げる。
・煮物はいり煮にすると、煮汁が少なく仕上がる。
・和え物は水分が出るので避ける。
・揚げ物は水分を取り除くので良い。
・電子レンジ加熱はそれ自体の水分だけで火が通り、水気が少なく短時間で仕上がる

簡単にできるお弁当のおかず
子ども達にもお弁当作りに挑戦させてみよう!
自分自身で作ることによって、お弁当作りの楽しさを味わいながら、自分の食生活や健康について 関心を持つようになるでしょう。
そこで、今津さんにお願いして、子ども達にも作れる簡単メニューを教えて頂きました。
カボチャのバター焼き
薄切りしたカボチャに小麦粉を軽くまぶして、フライパンにバターを溶かして焼く。(カボチャにベーコンを巻いて焼いても美味しい)
卵焼きほうれん草
薄焼き卵を作り、ゆでたほうれん草の水気をしぼり、まきすで巻き適当な大きさに切る。
えびのケチャップ炒め
(1)海老(6匹)の殻と背わたを取り除く。
(2)フライパンに、おろししょうが、みじん切りにしたねぎを入れ、香りが出たら、海老、豆板醤を加え炒める。
(3)海老の色が変わったら、合わ せ調味料(トマトケチャプ大さじ1、水30cc、酒小さじ1、砂糖小さじ1/2)を混ぜて加え、煮立たせる。
グリーンアスパラガスのソテー
(1)3cm位の長さに切り、塩ゆでをしてから、ななめ薄切りにする。
(2)牛肉を薄く切り、醤油と酒をからめておく。
(3)フライパンに油を熱し、肉を炒め、(1)を加えてさらに炒める。
ねぎと豚肉の串焼き
(1)豚もも肉の薄切り肉を長さ1/2にして、塩、こしょうをふり、2cm位に切った葱を巻く。
(2)(1)を2個、串(つまようじ)に通して、フライパンで両面を焼色がつくまで焼く。

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