SF兄弟船
ストルガツキー兄弟
Arkady and Boris Strugatsky

(著者紹介)
 ロシアを代表する兄弟SF作家。兄のアルカジイは既に逝去。

「ストーカー」 1972, 1977, 1980

「ストーカー」
ПИКНИК НА ОБОЧИНЕ(ROADSIDE PICNIC)
1972、1977、1980
 深見 弾訳 ハヤカワSF504
 
 人間こうでなくっちゃな

(あらすじ:本書背表紙より)
 何が起こるか誰にも予測のできない謎の地帯、ゾーン――それこそ、地球に来訪し地球人と接触することなく去っていった異星の超文明が残した痕跡である。ゾーンの謎を探るべく、ただちに国際地球外文化研究所が設立され、その管理と研究がはじめられた。だが警戒厳重なゾーンに不法侵入し、異星文明が残していった様々な物品を命がけで持ちだす者たち、ストーカーが現れた。そのストーカーの一人、レドリック・シュハルトが案内するゾーンの実体とは? 異星の超文明が来訪したその目的とは? ソ連SFの巨匠が迫力ある筆致で描くファースト・コンタクト・テーマの傑作。

(書評:1998-08-02読了)
 マイ・ベスト。タルコフスキーの映画を先に見ていたので、淡々としたファーストコンタクトものなのかと思いきや、実はハードボイルドタッチでけっこうスリリングな内容だった。不感症な私ですがこの作品のラストには不覚にも目頭が熱くなりかけてしまった。人間やっぱりこうでなくっちゃな。堅苦しいところはなく素直にエンターテイメントしているのでSFファンならずともいろんな人に読んでほしい。文句なしの大傑作!

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