不滅の一発野郎
クリス・ボイス
Chris Boyce
(著者紹介)
ワイド・スクリーン・バロック不滅の一発屋。一九三四年生まれのスコットランド人。
「キャッチワールド」 1975
キャッチワールド解毒 「キャッチワールド」を解読せよ! |
「キャッチワールド」 CATCHWORLD 1975
冬川 亘訳 カバー・張 仁誠 ハヤカワSF431 ISBN4-15-010431-X
屁の突っ張りはいらんですよ(あらすじ―本書背表紙より)
西暦2015年、木星軌道上で周回している結晶状生命体の群れが発見された。だがその謎の生命体は、発見されるやいなや地球に対し恐るべき攻撃を開始したのだ! 人類は木星に決死隊を派遣、かろうじて全滅をまぬがれたが、その被害は甚大だった。それから40年、田村艦長ひきいる《憂国》号を含む報復艦隊が、いま地球を離れアルタイルめざし出撃の途についた。その星系こそ敵の故郷である可能性がもっとも大きかったからだ。もしアルタイルに敵がいるとすれば、なんとしてもその敵を絶滅し、地球人類の種としての生存を確保せねばならぬ……傑作ニュー・スペースオペラ登場!(書評:1998-07-01読了)
スペース・オペラということなので肩の力を抜いて読もうと思ったが私が甘かった。何度も挫折しかけて400ページくらいの内容を読破するまでに∧んと一週間近く費やしてしまった。それだけに読み終わったときの達成感はかなりあった。なにはともあれ、キン肉マンでいうところの「屁の突っ張りはいらんですよ」的な内容。わけがわからんけれどとにかくすごい。変なSFが好きな人は読みましょう。ジーターの「ドクター・アダー」と同様、愛すべきダメ本だと思う。