イアン・ワトスン
Ian Watson
(著者紹介)
1943年、イングランド北東部生まれ。オックスフォード大学で英文学を学び、卒業後は東アフリカ大学の講師として教鞭をとり、67年には東京教育大学の講師として来日した。東京でのカルチャーショックがきっかけとなってSFを書き始めるようになる。
「デクストロU接触」 1979 |
「デクストロU接触」 UNDER HEAVEN'S BRIDGE 1979
イアン・ワトスン&マイクル・ビショプ共著 増田まもる訳 創元SF695-1 ISBN4-488-69501-9
カバー・イラスト/加藤直之 カバー・デザイン/矢島高光
ファースト・コンタクトSF
(あらすじ―本書1pより)
超光速船ヘヴンブリッジの調査隊一行がジェミニ星系デクストロ第2惑星で遭遇した種族は、カイバーと名付けられた。全身を金色の甲殻で覆われた、機械のごときカイバーは、言語学者・高橋恵子からレクチャーを受け、人類の知識体系を恐るべきスピードで吸収してゆく。だが彼らは、自らの文化については何一つ語らない。さらには、ある日突然、休眠状態に入ってしまったのだ。一方、恒星デクストロは刻一刻とノヴァ化にむかっていた。デクストロがノヴァとなる時、カイバーたちには何かが起こるはずだ……。現代英米SF界の最前線に立つ二作家が放つ、めくるめく世界律のヴィジョン。(書評:2000-04-01読了)
異星人が出てきて地球人となんじゃかんだとするような典型的ファースト・コンタクトSFが好きな方にはもってこいの作品。私は全然そうじゃないので結構退屈だった。こういうのって著者が好き勝手に構築した世界を延々説明されるので正直いって真面目に相手にしていられない。かなり薄い本だということが唯一の救いだったように思う。しかし、じっくりと読みこめば悪くない内容だと思う。