ジャック・フィニー
Jack・Finney

(著者紹介)
 いわゆるSF作家ではないアメリカ人作家。1911年ウィスコンシン州ミルウォーキーで生まれ。

「盗まれた街」 1955

「盗まれた街」 THE BODY SNATCHERS 1955
 福島正実訳 ハヤカワSF305 ISBN4-15-010333-X
 
 B級SFホラー
(あらすじ:本書背表紙より)
 アメリカ西海岸沿いの一小都市サンタ・マイラに、奇怪なマス・ヒステリー現象が、めだたず、静かに進行していた。夫が妻を妻でないといい、親が子を、子が親を、友人が友人を、偽者だと思い始める。心理学者も医師も、これを、稀ではあるが時おり発生する集団的な心理錯覚だと考えていた。だがある日、開業医のマイルズ・ベイネルは、友人の家のガレージで奇怪な物体を見せられた。それは、人間そっくりに変貌しつつある謎の生命体――宇宙からの侵略者の姿だったのだ! 奇才フィニィが、カルフォルニア州の小都市を舞台に、サスペンスフルに描く侵略SFテーマの傑作!

(書評:1998-08-03読了)
 昔のB級SF映画そのまんまの内容。実際に何度も映画化されているらしいが、私はそのどれも見たことがない。B級らしく(?)登場人物が不可思議な行動をとる。この話ではせっかく街を脱出したのにまた戻ってしまったりする。もちろんあとで後悔するわけだ。こういうのはアホなパターンはよくある。怪物がウヨウヨいるのに一人でどっか出かけたり、よせばいいのに変な屋敷に入ったり…… お約束といえばお約束。


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