（著者紹介）
　アメリカ人SF作家。1943年オクラホマ・シティ生まれ。

「終わりない戦い」　FOEVER WAR　1974
　風見　潤訳　カバー・加藤直之　ハヤカワSF634　ISBN4-15-010634-7
　
　大傑作

（あらすじ：本書裏表紙より）
　人類は画期的な新航法コプラサー・ジャンプを発見、その結果多数の移民船や探検船が果てしない宇宙へ送り出された。だがそうした船の1隻が、正体不明の異星人に突如攻撃されるという事件が発生し、これを契機に人類は、トーランと呼ばれるこの異星人との全面戦争に突入した！　過酷な訓練を受け、殺人機械と化した兵士たちが、特殊スーツに見を固めて戦地に赴いたものの、戦況は次第に救いなき泥沼化の様相を呈していった……期待の俊英が壮絶なる星間戦争を迫真の筆致で描き『宇宙の戦士』にまさるとも劣らないと絶賛された、ヒューゴー、ネビュラ両賞受賞の傑作戦争SF。

（書評：1998-04-25読了）
　面白かった！　ベトナム戦争版「宇宙の戦士」といった感じ。でも、ハインラインとは違って読むほどに戦争のアホアホさがよくわかるようになっている。やっぱり戦争モノはこうでなければ。だだひたすら無益な殺生をしゴミのように死んでもらわないと。主人公が帰還するたびにどんどん地球が変わっていったり、同性愛者ばっかりの艦内で主人公が逆カミング・アウトしたりと、戦闘以外でもかなり楽しめる内容。かなりお勧め。