ジョン・ジェイクス
John Jakes

(著者紹介)
 アメリカ人作家。1932年シカゴ生まれ。

「第二銀河系シリーズ<1> 星界の王死すとき」 1967

「第二銀河系シリーズ<1> 星界の王死すとき」 WHEN THE STAR KINGS DIE 1967
 野田昌宏訳 カバー・佐藤道明 ハヤカワSF343
 満身創痍

(あらすじ―本書1pより)
 第二銀河系――幾百億の星を従え悠久の時のただ中をゆっくりと回転する巨大な星団。そこでは、地球を故郷とする人々が、原始に近い過酷な環境のなかであくせく働き、不老不死として知られる<星界の王>たちに支配されていた。彼らに仕える警察組織は統制官と呼ばれていた。タフで身軽で兇暴さが身上の腕っこきの男たち。なかでも、かつて最もタフで優秀な戦士だとされていたのは、奇妙な黄金色の目をしたひとりの若者であった。殺人者ドラゴナード、狂人ドラゴナード、野獣ドラゴナード。これは<星界の王>第十王朝期における、かれの冒険の物語である。

(書評:2000-03-26読了)
 東京に行く際新幹線の中で暇つぶしに読んだ本。暇つぶし以上の価値は全くない。こういうヒーローもの活劇SFというのはもうこれ以上購入しなくていいだろう。主人公のドラゴナードが強いけれど、とにかく弱い。おまけに、頭もたいして良くない。活躍しないままに何度も失敗して満身創痍になる。本当に優秀な統制官だったのか? 話の筋としては、権力の犬が、権力側の裏切りにあい、反旗をひるがえすといった感じ。なんかミジメすぎるぞ…… なにはともあれ、このシリーズは二度と読まないだろう。


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