ジョン・サンドフォード
John Sandford

(著者紹介)
 米国でレポーターとして活躍し、1986年にはピューリツア賞の栄誉にも輝いたことがあるベテラン・ジャーナリスト。いくつかのノンフィクションも手がける。

「ハッカーの報酬」 1989

「ハッカーの報酬」 THE FOOL'S RUN 1989
 山田久美子訳 カバー・村上光延 新潮文庫サ-12-1 ISBN4-10-238501-0
 
 B級犯罪小説

(あらすじ―本書背表紙より)
 ニューヨーク画壇期待の新進画家にして、タロット占いの名手、さらにコンピュータ筋の裏仕事もこなす天才ハッカー“キッド”。彼が防衛産業界の巨魁から依頼されたのはライヴァル社の次期戦闘機開発プランをしっちゃかめっちゃかにすることだった。ヤバイとは知りつつ、失業記者・デイズ、女泥棒・ルーエレンと組んでこのでかいヤマを踏むキッド。彼は明日も無事ビールが飲めるか?

(書評:1999-12-19読了)
 一度読んでそのままゴミ箱行きという典型的な時間つぶしのための読み捨てB級犯罪小説。インターネットというものがない時代のハッカー物語なのでかなり古臭い。主人公がデータをいちいち印刷するのが謎。なにはともあれ、この著者の作品はおそらく二度と読まないだろう。こういった小説よりSFのほうが面白いということをしみじみと思う。

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