（著者紹介）
　日本人作家。1968年生まれ。

「ブギ―ポップは笑わない（Boogiepop and others）」　1998
　電撃文庫　か-7-1　ISBN4-07-308040-7
　
　薄味風味

（あらすじ―本書裏表紙より）
　君には夢はあるかい？　残念ながら、ぼくにはそんなものはない。でもこの物語に出てくる少年少女達は、みんなそれなりに願いを持って、それが叶えられずウジウジしたり、あるいは完全に開き直って目標に突き進んだり、まだ自分の望みというのがなんなのかわからなかったり、叶うはずのない願いと知っていたり、その姿勢の無意識の前向きさで知らずに他人に勇気を与えていたりする。
　これはばらばらな話だ。かなり不気味で、少し悲しい話だ。――え？　ぼくかい？　ぼくの名は“ブギーポップ”――。
　第4回ゲーム小説大賞<大賞>受賞。
　上遠野浩平が書き下ろす、一つの奇怪な事件と、五つの奇妙な物語。

（書評：1999-11-29読了）
　友人である天野しん氏がくれた。さっさと読んでしまってイマイチ感想が沸かない。良くも悪くも今風のSF・ファンタジー小説なのだろう。最近濃いストーリーのものばっかり読んでいるのでこの小説の薄さはちょっと新鮮。でも、550円という値段を考えるとこんなに薄味でいいのかと思ってしまう。