ディック変種2号
K・W・ジーター
K.W.Jeter
(著者紹介)
ディックとの親交もあったSF作家。ディック2世とかいわれている。
「ドクター・アダー」 1984 |
「ドクター・アダー」 DR. ADDER 1984
黒丸 尚訳 カバー・大森英樹ハヤカワSF907
愛すべきダメ本(あらすじ―本書背表紙より)
ロサンジェルスの暗黒街に君臨する悪徳外科医ドクター・アダー。その華麗なメスから生まれる奇抜で醜悪な肉体改変が、この街を肉欲と悪徳の街に変えた! 一方アダーを敵視する一派も勢力を拡大している。そしていま、アダーに一人の客が訪れた――アリゾナの養鶏場で働く青年リミットが携えてきた伝説のハイテク武器は、この戦いの様相を一変させるが……SF史上最も危険な傑作登場! 序文/フィリップ・K・ディック
(書評:1998-04-XX読了)
すごい小説。この一冊に凝縮された悪魔的なイメージの羅列がすごいというわけではない。あまりの「ストーリーのなさ」がとにかくすごい。いや、ホンマ、びっくりしてしまった。個人的にはマイホームパパ食人鬼のエンドポイントさんが一番のお気に入り。読んでいない人は絶対に読もう。笑いのネタになる。決して忘れることができない愛すべきダメ本。