レイ・カミングス
Ray Cummings

(著者紹介)
 アメリカ人SF作家。1888年生まれ。1957年没。

「宇宙の果てを超えて」 1928

「宇宙の果てを超えて」 BEYOND THE STARS 1928
 斎藤伯好訳 カバー・斎藤和明 ハヤカワSF9
 
 昔のSF

(あらすじ―1pより)
 宇宙を構成するものは何か? 古来人間の頭を悩ませてきたこの大問題について、天才物理学者ウェザビー博士は、1998年ついにその解答を発見した。すなわちこの宇宙は“無の渦巻”――無限少から無限大にいたる無数のレベルの渦動粒子により成り、地球も星々も宇宙全体から見れば一個の電子や原子、さらには極小の微粒子と同じだというのである! かくて博士は自らの理論を証明するために新型航宙船を建造、二人の美しい孫娘アリスとドロレス、その男友だちレナードとジムの四人をひきつれ、勇躍星ちりばめぬ宇宙の果てへと、途方もない大旅行に出発した。

(書評:1999-11-28読了)
 1928年に発表された古いSF。前半は真剣に空想科学小説している。なんだかよくわからないが、なにはともあれ1998年に発見された新理論によってロケットは宇宙の果てを超え、圧倒的武力をちらつかせて現地人を統制し、謎の異星人相手に戦争をするのでありました。古いSFとはいってもキャプテン・フューチャーとかは今でも楽しく読めるんだけどこれは全然面白くなかった。なんか中途半端で感じ。読んで損した気がする。

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