（著者紹介）
　女性ファンタジー作家。

「血のごとく赤く−幻想童話集−」
RED AS BLOOD Or from the Sisters Grimmer　1983
　木村由利子・室住信子訳　ハヤカワFT232　ISBN4-15-020232-X
　カバー・加藤俊章
　
　残酷（?）な童話パロディー

（あらすじ―本書背表紙より）
　さあ、お聞きなさい、グリマー姉妹のおとぎ話を。美しいけれど邪悪な王女や可憐な姫君をまどわす魔物の王子、闇の公子に恋した乙女や狼に変身する美少女たちがくりひろげる、美しく妖しく残酷な九つの物語を……。ダーク・ファンタジィ界の女王がグリム兄弟ならぬグリマー姉妹の名を借りて、「白雪姫」「シンデレラ」「美女と野獣」「ハーメルンの笛吹き」などおなじみの童話をモチーフに織りあげた、魅惑の幻想童話集。

（書評：2000-11-27読了）
　「本当は恐ろしい〜童話」とかいうような本が流行ったことがあるけど、そんな感じのパロディー童話。目を背けたくなるほどの残酷さはないけど、なんといえばよいいのか耽美的でダークなストーリーがいろいろと収録されている。どこか陰りのある少女漫画チックな雰囲気がお好きな方なら、暇つぶしとしてそれなりに楽しめるであろう。個人的には特にいうことはない。もちろん、感動もなし。（Psyc）