シオドア・スタージョン
Theodore Sturgeon

(著者紹介)
 1918年ニューヨーク州に生まれ。1985年死去。レイ・ブラッドベリと並ぶ幻想派の巨匠。

「人間以上」 1953

「人間以上」 MORE THAN HUMAN 1953
 矢野 徹訳 カバー・野中 昇 ハヤカワSF317 ISBN4-15-010317-8
 
 理解不能

(あらすじ:本書背表紙より)
 悪戯好きの黒人の双生児、生意気な少女、発育不全の赤ん坊、そして言葉さえ知らぬ白痴の青年。かれらは人々から厄介者として扱われていた。しかし、かれらはコンピューター顔負けの頭脳、テレパシー、テレキネシス、テレポーテーションなどの能力をもつ超人だったのだ! それぞれが無駄に使っていた超能力も五人が結集すれば、人類を破滅にみちびきうるほどの恐ろしき力となるのだ……。ミュータント・テーマの傑作長篇。

(書評:1998-06-13読了)
 難解。独特の奇妙な雰囲気に包まれた哀愁の超能力者物語。期待して読んだけど、イマイチとっつきにくいし、誤解を招きやすい内容だと思う。とにかくわけがわからない。作品自体云々というよりもシオドア・スタージョンという作家自身に興味をもってしまった。いったいこの人どういう人だったんだろう? 後に「孤独の円盤」とかディックの自伝とかを読んでスタージョンのことが少しわかったような気がする。一読の価値はあると思うが煙に巻かれる可能性大。

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