我が生涯の敵
ウイリアム・ギブスン
William Gibson
(著者紹介)
1948年サウスカロナイナ州コンウェイ生まれ。80年代に一大ムーブメントを巻き起こしたサイバーパンクの代表的作家。我が生涯の敵。
「ニューロマンサー」 1984
(短編集) 「クローム襲撃」 1986 |
「ニューロマンサー」 NEUROMANCER 1984
黒丸 尚訳 カバー・奥村靫正 ハヤカワSF672 ISBN4-15-010672-X
永遠の敵
(あらすじ:本書背表紙より)
ハイテクと汚濁の都、千葉シティの空の下、コンピュータ・ネットワークの織りなす電脳空間を飛翔できた頃に思いを馳せ、ケイスは空虚な日々を送っていた。今のケイスはコンピュータ・カウボーイ能力を奪われた飢えた狼。だがその能力再生を代償に、ヤバい仕事の話が舞い込んできた。依頼を受けたケイスは、電脳未来の暗黒面へと引きこまれていくが……新鋭が華麗かつ電撃的文体を駆使して放つ衝撃のサイバーパンクSF!(書評:1998-07-26読了)
高校生の時、なにがなんだかわからなくて途中で挫折した。大学生の時再チャレンジしたが第2章であえなく息絶えた。今回は再々チャレンジ。「細かいところはいちいち気にしないで、アクション小説として読めばいいんだよ」という友人の忠告に従い一気に突き進もうと思ったがややこしいところを飛ばしてもセリフもわけがわからないのでちっとも前に進まない。それは私の読解力がないからか? ギブソンの文章がメチャメチャだからか? それとも訳者が一人で勝手に自慰をしているような訳文だからか? 「カッコイイのはわかるけど、とにかく私にわかるように書いてくれ!」と散々ブ〜たれながら今度こそは読了した。でも相変わらずわけがわからない。結局なんなんじゃこれは? 「スプロール」ってなんじゃ? みなさんホントにこれを完全に理解しているんですか? ムーブメントを起こしたくらいなんだからかなり大勢の人がこれを読んでいるはずだ。まさか読んでもいないくせにブームに乗っかっていたなんてことはないでしょうな? ギブスンそして黒丸尚(故人)よ、お前らは私の永遠の敵だ。今にみていやがれ!
短編集
「クローム襲撃」 BURNING CHROME 1986
浅倉久志・他訳 カバー・奥村靫正 ハヤカワSF717 ISBN4-15-010717-3
サイバーパンクの超有名短編集
(あらすじ:本書背表紙より)
世界のコンピュータ・ネットワークが作る情報宇宙、電脳空間。俺たちは神経をデッキにつなぎ、この空間に直接侵入するスーパーハッカーだ。つぎのターゲットはクローム。暗黒街のボスのデータを切り崩し、大金をかすめ取ってやる……疾走感あふれる表題作ほか、『ニューロマンサー』のヒロイン、モリイの若き日々を描く『記憶屋ジョニイ』など、サイバーパンクSFの旗手ギブスンがハイテク未来を描く全10篇収録!(書評:1998-04-19読了)
サイバーパンクの超有名短編集。スピード感があってカッコイイのはわかるけどとにかくやたらと読みにくい。短編集だからよかったものの長編だったら確実に途中でギブアップしてしまうような気がする。ちなみに「ニューロマンサー」をかつて私は2回も途中でギブアップしてしまった。ギブスンを最初に読むSFとして勧めていたらどんどんSF嫌いが増えてしまうかもしれない。チキショー、今にみていやがれ!