ウィリアム・ホープ・ホジスン
William Hope Hodgson
(著者紹介)
1875年英国エセックス生まれ。ごく若いうちに海へととび出し、八年間世界の大洋を航海して回る。1918年第一次世界大戦のさなか銃弾を受けて戦死。
「異次元を覗く家」 1908 |
「異次元を覗く家」 THE HOUSE OF THE BORDERLAND 1908
団 清二訳 カバー・楢 喜八 ハヤカワSF58
怪奇SFの古典(あらすじ:1pより)
目に見えぬ時空の深遠を越え、この世とあの世との間に建てられた一軒の家――アイルランドの荒野の薄暗い森深く、大瀑布の縁にいまも巨大な廃墟が残っている。その瓦礫の中から発見された一冊の手記は、かつてそこに住んでいた老人の数々の怪異な体験を記して、読者を戦慄すべき悪夢の世界へとひきずりこむ! 奈落の底へ通ずる地下の扉、夜ごと襲い来る化物どもの群れ……。そして異次元の彼方、老人が目撃した邪教の神の寄りつどう“沈黙の平原”とは? やがて起こった時間加速現象は、彼を世界終末へと導いていった……! 怪奇SFの傑作古典ついに登場!
(書評:2000-04-17読了)
怪奇SFの古典といわれるだけあってたいした内容ではないがなかなか趣がある。地球終末の個所では壮大なスケールでめくるめくようなイメージが炸裂する。古くさいと決めてかかるとこっぴどくしてやられる、そんなあなどれない一冊。