超ネタバレ
「THE END OF EVANGELION」
内容紹介報告
(97-7-19 18:40)
追記1 97-07-29
まだ一回しか見ておらず、しかもかなり内容的に「きつい」ものだったので、
説明は非常に私の主観にかたよったものになっています。
映画未見の人は、予断と偏見にとらわれるので見ないほうがいいです。
***
「25話 Air」(英語題"love is destruciton"だったかな?)
基本的に「Rebirth」の延長。ただし、もっと長い。いかに、前の映画が
「つくりかけ」だったのかがわかる。
湖畔のほとりに立つシンジ。それからアスカの病室に行き、自慰にふけ、
自己嫌悪におちいる。
マギのデータを盗んで「人類補完計画」の正体を知るミサト。
突然、警報が鳴る。
ゼーレが他のマギを使って、ネルフのマギにハッキングをしかけようと動い
たのだ。独房にいたリツコを呼び戻し、マギのプロテクトに成功。
ゼーレは次に日本政府を動かし、戦略自衛隊による直接占拠をもくろむ。
N2兵器により基地は一気に大破。
戦自のコマンドは、ネルフ職員を次々に虐殺。
シンジも殺されそうになるが、危機一髪でミサトに救出される。
アスカはエヴァ弐号機にかくまわれている。
おびえる彼女だったが、弐号機の中に母親の魂がいることに気づき、復活。
戦自の皆さんを倒しまくる。
そこへさらにゼーレはS2機関搭載の白い量産型エヴァを送り込む。
(以上はrebrithと同じ。話はさらに続く。ちなみにここには、もちろんルフ
ランは流れない)
アンビリカルケーブルを失った弐号機だったがアスカは圧倒的な力を持って
量産エヴァを殺しまくる。素手でナイフで、肩に隠していた秘密兵器で。鬼の
ような顔になるアスカ。時間制限ぎりぎりで全部ぶち殺すアスカ。
しかし、実は量産型の持っていた武器はロンギヌスの槍のコピーだった。弐
号機の頭がつらぬかれ串刺し。しかも量産エヴァは自己回復能力によりすぐに
復活。鳥のようになった量産エヴァに弐号機はついばまれる。アスカ、殺して
やると絶叫するが、伸ばした手が(エヴァと本人自身の手)が、破裂。息絶え
る。
ミサトに救出されたシンジは無気力なまま。
緊急用の秘密エレベーターにつれてゆく途中にミサト、戦自に撃たれる。し
かしからくも逃げ延びる。
エレベーターの前でミサトはシンジに「ここからは一人よ」と言って、エヴ
ァに乗るよううながす。首のクロスをシンジに渡しキスをして「帰ってきたら
続きをしましょう」と笑う。そしてエレベーターに押し込まれるシンジ。
ミサトは倒れて死ぬ。その死の瞬間なぜかレイの姿が。N2兵器で爆破され
る周辺。
しかし、エヴァはベークライトで固められ乗り込むことはできない。
タラップでうずくまるシンジ。
そこにアスカの絶叫が聞こえる。アスカの弐号機が内蔵も眼球も飛び出た無
惨な姿になっている。
どうしようもないと言うシンジ。するとエヴァ初号機の腕がベークライトを
突き抜けシンジの方に伸びる。
#ここでいきなりエンディングテロップ入る。
#騒然となる場内。なんだよこれーってな感じ。
#長いCGをつかったらしき螺旋を描くスタッフリスト。
「26話 まごころを君に」
初号機に乗り出陣するシンジ。死に体となった弐号機を見て絶叫。羽を伸ば
す。騒然となるネルフ司令室。
復活している量産エヴァはコピーロンギヌスの槍であっと言う間に初号機を
押さえる。アンチATフィールドを発生させている。
一方ゲンドウとレイは(この辺り、どこまでが25話からだったかは忘れ
た)。レイとゲンドウ、リリスの前に立つ。(「不要な体を捨て今、全ての魂
を一つに」)
そこにリツコ登場。銃を二人につきつけリモコンでマギ自爆プログラム発動。
しかし動かない。カスパーが裏切ったのだ。
ゲンドウ、リツコを撃つ。「嘘つき」と言ってリツコはLCLに沈み、死亡。
「ATフィールドを解け」とゲンドウ命令。するとレイの右腕がずりおちる。
骨むき出し。
ゲンドウの手がレイの胸をつかむ。そのまま体にとけ込む。
これでユイの元に行けると言う。
しかし、レイはシンジの絶叫をキャッチ。
「駄目、碇君が呼んでる」
と空中に浮遊し、リリスと合体する。
一方シンジ。
なぜか月にあった本物のロンギヌスの槍が呼び戻され、初号機の首の所で止
まる。その槍と合体する。
量産エヴァ、初号機を捕まえたまま、あるフォーメーションになる。
それはあの「セフィロトの樹」の形だった。
冬月の解説(詳細は忘れた、とにかくシンジの意思に後はかかっている
らしい)。
ロンギヌスの槍と合体する量産エヴァ。初号機と合体したロンギヌスの槍と
も合体。巨大なグロテスクな樹となって空中に浮かぶ。
リリスと合体したレイ。巨大レイ(ユイ?)となる。超巨大な白い幽霊のよ
うな感じ。
ネルフ司令室に巨大レイ現れる。
小さなレイも無数に登場。あちこちで優しい笑みを浮かべる。それぞれの欲
望が補完される。日向の前のレイはミサトになり、日向にキスをする。青葉の
前のレイは青葉を脅すだけ(? (^^;)。マヤの背中をリツコが抱きしめる。
リツコとキスして満足そうなマヤ。冬月の前にはユイが笑顔で。
しかし、そのレイに取り込まれたとたん、画面の隅に腕やら肢が肉体の固ま
りとなって飛び散る。
セントラルドグマで倒れているゲンドウ。ユイが傍らに立つ。やっと会えた
なと言うゲンドウ。「シンジの側に私がいてもシンジを傷つけるだけだ。だか
ら何もしない方がよかったんだ」とユイに語る。それを叱るユイ。「すまなか
った」と、どうでもいいという感じのゲンドウ。そして、なぜか突然あらわれ
た初号機に捕まり、喰われる。
ほくそ笑むゼーレ。
ジオフロントが浮上。
実はジオフロントは「黒き月」そのものだったのだ。
合体したエヴァ達。巨大レイが黒き月を両手で包む。
人間の形をしたキール。
人類補完計画の始まりを宣言し、体が解ける。
壮大な光が全地球を埋め尽くす。
70年代ラブ&ピースのポップスのような軽快なBGM。
世界はLCLの海に沈む。
無数のレイが世界を飛ぶ。
シンジは巨大なレイの他、巨大なカオルにも出会う。
顔を笑顔でとろけさせる。
以下、テレビ版・最終話のようなイメージシーン続く。
(順番は忘れました)
過去の思い出(バンク)。
ミサトのマンションのキッチン。
アスカに助けてよ、と迫りアスカにつきとばされ「あんたなんかとは絶対一
緒にならない」とつばでもはかれそうな勢いで軽蔑される。どうやらシンジが
自分をおかずにしていることも知っているようだ。
劇場の観客の実写映像。ざわめく客(の映像)。
町の風景(実写)。
町中に立つ、女の声優さんたち。
ミサト、アスカ、レイのコスプレした人たち。
「庵野死ね」というパソコン通信の画面。
ミサトと加持のHシーン。今度は開いた足がぴくぴく動くシーンが追加。長
い。
軽蔑した顔のシンジ。「大人になったら私もああいうことするのかな」とい
うアスカの声。
古いフィルムの感じで、公園で一人、砂のピラミッドをつくるシンジ。
一緒に遊ぼうよ、という声。
しかし、砂場にいるのは人形の子供。
背後に見える太陽もよくみるとスポットライトにすぎない。
一生懸命砂のピラミッドを作るシンジ。嬉しそう。
そこは舞台であるらしく遠くで誰かがそれを見ているような気配。
虚空の中で、シンジ裸で寝ている。
レイがシンジの下半身の上にのっかってシンジを見下ろしている。
これがあなたの望んだ世界、とかうんぬん。
(くどいが順番は忘れました。この辺、私なりの再構成の可能性大)
自分の他には何もない。
じゃあ、自分って何だ?
自問自答。
裸のままレイの膝枕されているシンジ。
手にはミサトのクロス(ちょっと違ったかな?)。
砂のピラミッド。
赤い夕日の公園。
突然誰もいないことに気づくシンジ。
泣きながら砂のピラミッドを壊す。
そうだ、自分で自分に価値を認めるしかないんだ、と悟る。
再び裸で横たわるシンジ。その上に乗っているレイ。
文字通り体をとかし合い、合体しようとするレイの腕を取り、その手を押し
とどめ「握手」の形を取る。
「ありがとう」というシンジ。
(その間にもめくるめく映像シーンで、グロテスクに膨張したり体をとかし
たりして変化する巨大レイの姿が延々続く。順番はちょっと思い出せない。裸
のアスカ・レイ・ミサトがぐるぐる回ったりもしていた)
「いいの?」というレイ。
「いいんだ」というシンジ。
なんか宇宙的イメージ。
***
全てが終わったのか。
荒廃したLCLの海の渚に倒れているシンジとアスカ。
空は夜。星が見える。
アスカは包帯巻き。
目がいってる。生きているのか死んでいるのか。
シンジ、アスカの上に馬乗りになりアスカの首を締め始める。
ぴくっとアスカの腕が動き、シンジの頬に手があてられる。
シンジ涙流して首から手を放す。
それからアスカがこれ以上無いというまでの侮蔑に満ちた声で言う。
「気持ち悪い」
そしてスタッフロールも終わりの音楽も無く、劇場の幕が突然閉じる。
ざわつく観客。
どうも本当に終わったらしい。
帰りにパンフを買う客は異様に少なかった。
***
帰りに一緒に随行した妹に質問責めに合う。
私は「声優にふられた監督の気持ちをそのまま映像にしたんだよ。嫌味な映
画だ」と解説する。二人とも完全脱力。
まさに終わった、という感じ。
再び見に行くかは未定。ちょっと気合いいりそう。
moriver(f7152684@nv.aif.or.jp)
(97-7-19 18:40)
P.S.800円のパンフ。26話の部分を全部「白紙」にするとは
何事だ!! メモ帳じゃないんだぞ!! ふざけるのも大概にせい。
酒鬼薔薇事件の影響か? これには本気で怒っています。
追記1
その後、上の紹介記事は私の記憶のみに頼ったものであり、特に前後の順番
に相当の入れ違いがあることが(案の定)判明しました。
そこで、映画内容についてセリフを含め、確実に再現しているサイトを紹介
させていただきます。
どうぞ、ご利用ください。
(1997-7-29)
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