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更新日記(94)
5月3日(水) 激打
5月14日(日) 時代とか
5月28日(日) ゲームとか

2000年5月3日(水)

 こっそり、の日記更新です。

 ご無沙汰過ぎると、改まってしまい何を書けばいいのかも分からなくなりますが。実際この文までの間に、何度バックスペースキーが連打されたことか。

 連打と言えば、我が家にはなぜかキータッチ練習ソフト「激打」がある。北斗の拳が活躍する、あれ、である。
 完全に、練習ソフトではなくゲームとして見てやってみたのだが……クリアできない。キータイプは早いとは言われるものの、何しろ誤字脱字の嵐の私の上、ゲームの要求するローマ字の打ち方が、普段慣れている表記と違うのが厳しい。
 特にラオウに辿り着く前に南斗聖拳のシンという中性的な相手と必ず戦わなくてはいきないのだが、出てくる単語は小さい「ゃ」や、外来語ばかりなのである。そこまで行く間にも「ん」は必ずNを二回打つなどいろいろ実用的ではない表記が多いのに、これはかなりやりこまなくてはたまらん。
 とにかく「ゲーム」である以上、練習あるのみ、ということだろう。一日だけ、数時間しかまだプレイしていない身で偉そうなことは言ってはいかんのかもしれない。

 ただ、ゲームの雰囲気とキータッチというのは確かに合っている。
 「おまえはもう打てている」
 などは名コピーと言えよう。
 練習モードでの説明でも、一つ打つ度に「アタ!」と鳴るのも心地よい。
 オフィスなどのキータッチに強くなるのかどうかは分からないが、「楽しめる」のは確かだ。もっとも、絵数は少ないし、妙にあっさりしているとの印象も受ける。次回作の「あしたのジョー」も気にはなる。製作者へのインタービュー記事を以前読んだ限り、ジョーの追体験というのを重要視しているというから、より「ゲーム」しているのではないかとも想像している。


***

 さて。

 新聞の一面では、愛知で高校3年生が通りがかった家にいた老女を殺害した事件について報道されている。我が家の母親は、動機について少年が述べたという「人を殺す経験をしたかった」という言葉に、おそろしい、おそろしいを繰り返している。
 「あんた、こんなの理解できる?」
 なども聞かれたが、新聞記事だけでは何とも言えない。読む限りでは、勉強もでき、普段特に目立つわけでもなく、小遣いは月5000円もらっていて、祖父母と同居し、わりと議論好きである、とのこと。

 犯罪についての動機について理解することは難しい。
 ただ「老人には先がないから、若い人より殺してもいいと思った」という少年の言葉は意味深である。この程度のことは、ワイドショーでも言われているのではとも想像するが、彼は祖父母と同居しているのである。
 ということは、その自分の祖父母に対しても「年をとっている祖父母よりも、まだ若い自分の方が命として価値がある」という気持ちを抱いていたことになる。それはそれで、殺人とは別の意味で何である。
 老人は無価値、というのは子供は働けないから無価値というのと同じぐらい、何かを無視しすぎている。

 老人というのは生きてるだけで価値がある。もしくはそういう境地になることが許されている。そもそも日々、死を感じながら生きてゆくというだけでもすごいことである。老女など、さしづめ難病かかえたの少女のようなものだ。

 優等生だった、ということから、理詰めで人を殺して、その実にっこり笑っているようなモンスターを想像する人もいるだろうが、おそらくそれは違う。本当のモンスターなら、ばれるようなことや、自首するようなことはしないだろう。
 分かったような言葉で言えば、自分で自分を破壊したいのに、自殺することもできず、他人を傷つけることで始めてそれが叶う、といった感じでは無いだろうか。そういう意味では確かに危険な存在ではある。

 少年法についても改正論議がまた出るのだろう。「凶悪犯化した少年に対して、未来があるなどとかばう必要があるのか。被害者の未来はどうなるのだ」という論議だ。
 問題はそういうことではなく「どうすれば犯罪が減らせるか」だ。
 国家が個人の復讐権を代行しているという見方もあるが、それで犯罪が減るかと言うこととは別問題だ。刑罰を計算して犯罪を行うのは暴力団とか、生活上の倫理を別とする外国人犯罪ではないだろうか。少年法で扱う少年は、生活の中にいるものだということは前提としてやはり持つ必要があるように思える。


2000年5月14日(日)

 上の日記を書いている途中で、バスジャック事件が起きた。
 再び十七歳。ついこの間まで、十四歳が騒がれていた。おや、もしかしてあれは三年前か。十七年前に何かあったというか??
 とは言え、三十代で実家引きこもりを起こしていた男の例もある。どの年代にも問題はあると考える方が妥当なのだろう。

 どの時代ならば住みよかったのか、と言われて現代以外をあげる人も結構いるだろう。幕末がよかったとか、大正ロマンがよかったとか、平安貴族がよかったとか、いっそ縄文がよかったとか。
 もっとも、今は世界を移動できる時代だから、かつての大正時代に似た雰囲気の国や土地もあるかもしれない。平行移動で、タイムトリップというのも可能とも考えられる。

***

 などと呑気に書いていたら、今度は小渕元首相死亡のニュース。とことんまで「普通」を極めた上に、非情な死。振り返ると「全く普通じゃない」生き方になっている。無常である。


2000年5月28日(日)

 ビデオデッキを買う。
 妹がダビング用に一台欲しいというので、彼女の財布(正確にはクレジットカード)で購入。
FUNAIという海外向けの製品を台湾で製造している会社のものだ。1万3000円とかなり安い。画質も、補正機能が無いため貧弱だが、軽いのが何よりいい。プラスチックのケースというのはありそうで無いのが現状である。

***

 もう数週間前の話だが、Linuxの勉強も兼ね、ジャンクでやはり1万出して富士通のFMVを一台購入した。
 しかしほとんどいじっていない。キーボードもマウスも別途購入したのだが、モニターはさすがに無く、付け替えないといけない状態なのである。

 Yahooオークションでモニターを探してみようかとも思ったが、落札価格を見ると結構高いのである。最初は数百円のものが最終、8000円、9000円になっている。ジャンクなのに、である。秋葉原で探した方が安くあがりそうだ。まだオークションは売り手市場なのだろうか。

 いっそ、モニター切り替えスイッチでも使おうかとも考える。確か8000円ほどで売っていたはずだ。置き場所を考えると無難な選択かもしれない。

***

 So-netの入会用CD-ROMの中に「風来のシレン」の体験版が入っていたので、インストールてみた。ちなみに今日ビデオを買いに行ったとき一緒にもらってきたものだ。
 ゲーム下手な自分なのでやはりなかなか進まない。「ローグ」と同じシステムというのだけは分かった。結構遊べそうではある。

 ちなみに、他に「元々商用なんだけど、フリー版でもそこそこ遊べる」ゲームとしては、ロードモナークネクタリスなどがある。商用では無いかもしれないがさめがめなども定番か。私が遊べたのだから、誰でもそこそこ楽しめるでは、と思う。


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