2001年11月18日(日)
まさに三日坊主な先月でありました。
さあ、久々に更新をしようと決意したのも淡い思いであったのか。
別段何も書くことが無かったわけでもない。色々映画を見てみたり、本を読
んで見たり、仕事も色々変化があったりもする。これは誰でも大体はそういう
日々を過ごしているわけで、問題はとどのつまりそれを「伝えたいと思うか」
というところにある。
年を追うごとに自分が平凡であると意識をしてゆく。これは自分がつまらな
い人間になってゆくということではなく、自分の中にあってこれは特殊ではな
いか、と思っていたことが、人と接してゆくに連れ、同じものを他人の中に見
つけてゆく、ということを意味している。違いはあるにせよ、実に多くのも
のを他人と自分は共有しているものだと感じるのである。個性というのは実の
ところささいな中に潜んでいるものではないかとも思う。こんな私の半生記は
今書いたらおよそドラマチックなものにはなり得ないだろう。
***
最近見た映画の中では「バッファロー66」が面白かった。たまたまケーブル
テレビの一局でやっていたのを見たのだが、インディペント的の映画で、こん
なに面白いと感じたのは久々だ。「バグダットカフェ」「デスペラード」など
低予算の中で、妙なリアリティとファンタジーっぽさが漂う映画がやはり自分
は好きらしい。
性格俳優として知られる比較的若手なヴィンセント・ギャロが監督・脚本・
音楽・主演をしている。刑務所帰りの一見ワルを振る舞うが、実はハイスクー
ル自体の片思いの女性を未だ想っていたり、立ちションベンができないなど極
度にナイーブな男が、両親についた嘘を取り繕うため、たまたま町であった女
性を誘拐してゆくところから話しが転がりだす。
詳細は省くが、どこかで見たような実験的手法が続くながらも、ストーリー
はシンプルで、結構主人公に感情移入が可能だ。この辺りがやはりどの物語で
も重要な要素だ。偶然、深夜のファミレスで初恋の女性が金持ちの婚約者と
過激にいちゃついている姿を見た後、次のシーンでトイレでかなりみっともな
く泣きじゃくっているなど、ツボが幾つかある。
落ちは、人を食っているが、まあ、これもありかな、というのが個人的感想
ではある。男の映画ではあるが、わりあい女性にも人気だとも聞く。一途な男
性という部分が受けるのだろうか。
***
劇場で見た最近の映画となると他に「YAMAKASHI」「スコア」「蝶の舌」な
どあるが、まあ特にコメントは無い。
ということで、再び眠りな日々に入りたいと思います。では。
(2001/11//18)
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