OLD DIARYNEW DIARYHOMEPAGE

更新日記(98)
11月18日(日) 再び冬眠


2001年11月18日(日)
 まさに三日坊主な先月でありました。  さあ、久々に更新をしようと決意したのも淡い思いであったのか。  別段何も書くことが無かったわけでもない。色々映画を見てみたり、本を読 んで見たり、仕事も色々変化があったりもする。これは誰でも大体はそういう 日々を過ごしているわけで、問題はとどのつまりそれを「伝えたいと思うか」 というところにある。  年を追うごとに自分が平凡であると意識をしてゆく。これは自分がつまらな い人間になってゆくということではなく、自分の中にあってこれは特殊ではな いか、と思っていたことが、人と接してゆくに連れ、同じものを他人の中に見 つけてゆく、ということを意味している。違いはあるにせよ、実に多くのも のを他人と自分は共有しているものだと感じるのである。個性というのは実の ところささいな中に潜んでいるものではないかとも思う。こんな私の半生記は 今書いたらおよそドラマチックなものにはなり得ないだろう。 ***  最近見た映画の中では「バッファロー66」が面白かった。たまたまケーブル テレビの一局でやっていたのを見たのだが、インディペント的の映画で、こん なに面白いと感じたのは久々だ。「バグダットカフェ」「デスペラード」など 低予算の中で、妙なリアリティとファンタジーっぽさが漂う映画がやはり自分 は好きらしい。  性格俳優として知られる比較的若手なヴィンセント・ギャロが監督・脚本・ 音楽・主演をしている。刑務所帰りの一見ワルを振る舞うが、実はハイスクー ル自体の片思いの女性を未だ想っていたり、立ちションベンができないなど極 度にナイーブな男が、両親についた嘘を取り繕うため、たまたま町であった女 性を誘拐してゆくところから話しが転がりだす。  詳細は省くが、どこかで見たような実験的手法が続くながらも、ストーリー はシンプルで、結構主人公に感情移入が可能だ。この辺りがやはりどの物語で も重要な要素だ。偶然、深夜のファミレスで初恋の女性が金持ちの婚約者と 過激にいちゃついている姿を見た後、次のシーンでトイレでかなりみっともな く泣きじゃくっているなど、ツボが幾つかある。  落ちは、人を食っているが、まあ、これもありかな、というのが個人的感想 ではある。男の映画ではあるが、わりあい女性にも人気だとも聞く。一途な男 性という部分が受けるのだろうか。 ***  劇場で見た最近の映画となると他に「YAMAKASHI」「スコア」「蝶の舌」な どあるが、まあ特にコメントは無い。  ということで、再び眠りな日々に入りたいと思います。では。 (2001/11//18)

TOP
1