更新日記 (1)
4月24日(木) ある素人はホームページを立ち上げた/フジモリと母
4月25日(金) 立ち上げ二日目/まず他人のページをパクる
4月26日(土) スピーカー壊れる/自作小説とEVA
4月27日(日) HTMLの本をゲット/作画監督とは?
4月28日(月) ページの方針に悩む/ネット小説/友人リンク
4月29日(火) これがハイパーリンク/EVA小説/コギャルとイクラちゃん
4月30日(水) メールも使えなくなる/高校でBASICってマジ?
「ほめぱげ立ち上げ日誌」
1997年4月24日 (木)
たわむれにネットをさまよっていると、稲葉さんのホームページを見つける。
そこで、広告つきの無料ホームページサービスがあると知り、一応、メール
を送ってみる。と、いきなり返答が。
がちゃがちゃといじっている内に、本当にアドレスがあることに気付く。
しかし、わずか200Kしか余裕は無いという。
どう使えばいいのだろう。
いや、そういう問題ではない。今、この「某資格試験の試験数十日 前」で
あるというのに、こんなことにうつつを抜かしている場合では そもそも無い
はずなのである。
しかるに、このていたらく・・・。
トゥパクアマルはいきなり全員討ち死にしちゃうし。
フジモリさん、女性情報員の拷問、殺人疑惑で不支持率が50%を 越え
てたもんだから、ついに「賭け」に走ってしまったか。
まあ、成功したから、結果オーライなんだろうけど。
うちのおふくろなんて、ワイシャツに防弾チョッキ姿のフジモリさんに、
目をハートにしているしさ。おふくろ、昔、おおかわりゅーほーの 演説を
テレビで見た時にも同じ目をしてたぞ。権威的なものに無茶苦茶弱いんだ
よなあ。
ま、おふくろファザコンだからな。親父も苦労するよ。
って、全然日記じゃないな。
しょうがないよ。俺、全然HTMLなんて全然わからんもん。
何かホームページビルダーみたいなの使う? っての?
そもそも、一太郎もワードも全然使い方わかんねえからね。
秀丸エディターしか使ってないもん。
あ、もちろんネットスケープもつかってるけど、なんか最近調子おかしいし。
ネット検索とか反応しないし。どうなってんの?
ともかく、もう少し勉強するか。(16:33分現在)
注:親の悪口言うとは我ながら非道であると思う。罰はその内返ってくる気
が……。心して待とう。1997/04/25(09:35)
うー、表看板とのリンクだけできた。
しかし、回線はつなぎっぱなしだし。システムのビルダーつかってるから
しょうがないだけどさ。 もう少しなんとかならないかなあ。(17:04)
しかも、日本語だと文字が化ける化ける。一応、コピーでメモリーに全文
入れてから、書き足しているから何とかなってるけどさあ。
この際だから、ネットスケープゴールドでも入手するかなあ。(17:07)
ちなみに、稲葉さんのホームページに載っていた記事とはこれ。
「サルでも分かるホームページの持ち方」
(直接私の読んだページに行きます。ブラウザのバックで戻ってきてください)
稲葉さんのホームページの玄関はここ。
1997年4月25日(金)
調子にのってGeoCitiesというやはり無料のページにも登録をしてきてし
まう。一気に2MBもの容量を得る。2MBと言えば、ディスク1枚より多い容
量。これは使える。
しかし、HTMLを書く手段が無い。しょうがないので過去にダウンロードし
てきた、HTML文章を片っ端からエディターで開いて研究してみる。
エディターで開くと、文字が読めなくなってしまうものも多い。いったい
どういう仕組みになっているのだろう。
思ったより書式が皆ばらばらだ。簡単なタグしか無いものもあれば、1行
ごとに<BR>マークをつけているものもある。
その中でも「かくしEVA」の高嶋氏の文章が一番簡略だ。
「かくしEVA」というのは、最近ちまたで話題になっているアニメ「新
世紀エヴァンゲリオン」のその後を描くことをメインとするホームページだ。
ほぼ毎日、一話ずつ更新がされるというそのハイスピードぶりに、「EVA
小説界の赤川次郎」との異名さえ持つ。その最速の秘密の一つが、この超簡
略化された、タグだったのだ。
というわけで、この日記もそのタグをそのまま使わせていただくことにす
る。
ずるい? 汚い?
……まあ、ページが軌道に載ったら一応、その旨を伝えるメールを送って
おくことにしよう。
一応、シェアウェアである「HTMLビルダー」という怪しげなタグをつ
けるアプリケーションがある。ともかく、頼りの綱はこいつだけだ。HTML文
章しか読み込んでくれないので、エディターで書いた文章にも「*.HTML」
と拡張子を入れなくてはいけないのが、面倒だ。
しかし、夕べ本屋に行ってホームページの作り方、に関する本をあさって
みたが、ほとんどそんな本は無かった。3件回ってたった2冊。それも、一
つはマック用、もう一つはなんだか上級者向けの難しい本。やはり、ホーム
ページなんて立ち上げようなんて人はあまり沢山はいないのであろう。
(7:35)
と、ここまでを書いてネットスケープで読み込んでみたが、右が折り返すよ
うにはできない。そのためには<BR>を使わなくてはいけないようだ。
面倒である。
もう一度「かくしEVA」を見ると、いつも1行70文字目でリターンを
入れている。<PRE>というタグで囲んであると、こういう効果になると
いうことか。
私もそれにならい70文字でいつもリターンを入れる文章を書くことにする。
まあ、つい数ヶ月前まではPC88で、MS−DOS以下の環境で通信を
していた私だ。これぐらい何でもない。PC88では、C−DOSというMS
−DOSもどきのOSを主に使う。C−DOSは、なんと、一行があまり長い
と、文字がエディターで読めなくなってしまうというへぼへぼOS。
したがって、文章を打つ時には、いつも一行末にリターンをいれなければい
けなかった。まあ、それをまたやれば済むだけのことさ……。
しかし、まさかこんな環境にバックしてしまうとは(^^;
それから、パソ通の時はあまり感じ無かったのだが、あんまり文字を詰める
とそれだけで読みづらいものになる。行間を明けるというような設定を、ブラ
ウザの方でできないからだ。
たしか、インターネットエクスプローラーのVER.2では、行間の調節ができ
たはずなのに、VER3ではできなくなっている……どういうことだ。ネットス
ケープは論外として。
長々と書いたがとりあえず、ここまではUPしておこう。
丁寧に更新の様子を書けば、「ホームページ立ち上げマニュアル」として、
人様も読めるものになる……はずだ。一応、意識してはいるのだが。(8:15)
高嶋さんのホームページはここ
「かくしEVAルーム」
ううむ。このページから、玄関(index.html)に戻れない。なぜなんだろう。
URLを全部書かずに「index.html」としているからか?
しかし、玄関からここへは「diary9704.html」で来れるのに……。
また、<PRE>で区切った所そうじゃない所の文字の大きさが変わるのは
何故だ? まあ、別に不満は無いので文句は無いが。そもそも<PRE>とは
本来どういう意味のタグなのだ?
とりあえず、リンクは貼れるようになった。これは確認済み。後でメールを
送って了承を得させてもらおう。
FTPでのアップロードもマスターした。
FTPのサイトに行き、ブラウザで「ファイルをアップロードする」を選択
するだけだ。これは簡単。
ともかく、このページの「戻る」を何とかするべきだな。それが先決だ。
(10:13)
戻る、を「http」からちゃんと書き入れてみる。
ともかく、ファイルも沢山upしてみよう。
次は……プロフィールか……リンク集、かな。
yahooへの登録も一応しておいた方がいいのかもしれない。
英語のページもあったほうがいいのだろうが、これは保留。(10:48)
はやくも挫折の兆し……。
わたしは、HYPERNETという広告付きの無料プロバイダーを使っているので
すが、いきなり、接続ができなくなってしまい、昼間はずっとサービスセン
ターに電話していました。電話料金のみの通信だから安いのはいいが、トラ
ブルもそれなりにある。
それではと、今度は、GeoCitiesのページをいじろうと思ったのだが、こち
らはやり方がまた違うようで、upロードの仕方がそもそも分からない。
英語能力の乏しい私がいきなりアメリカに行って道に迷ってしまったような
ものだ。いや、文字通り、そんな気分なのだ。
EVA系の中では、「全日本エヴァンゲリオン」の人がGeoCitiesに入って
いるようだから、メールをしてみようかとも思う。しかし、まだその人のペー
ジを読んでいない。あまりプロレスには詳しくないので、どうパロなのかが分
からない、という状況。
最初は、他人に読ませるなどと格好をつけてきたが段々愚痴めいてきていけ
ない……。読んでくれた「パターン青!」の山口さん。どうも、ありがとうご
ざいました(;_;)
フジモリ大統領、「私は自分の支持率と人質の命を天秤にかけるようなこと
はしない!」と公言したとか。真意はともかく、男を上げている。素直に、感
動はできないが、やはり、格好いいことは確かだ。
ペルーの特殊部隊にはイギリスのSASが軍事顧問としてついていたらしい。
SASは、フォークランド紛争で本物のドンパチも経験している、世界でも有
数の実践部隊。
今回のチームは、MP5という独製のこれまた、いい銃を持ち、なおかつ、
サイレンサーに、めくらまし用のライトまで装備するという、SWAT並の
格好よさ。おいしすぎる。
ガイナにEVA映画の感想を送ったら、どこかの編集の人が本作るから投稿
してくれ、とメールを送ってきた。なんか、お気楽な情報の集め方だなあ、と
少し呆れた。EVA周辺は今、「金」になるから、いろいろな動きがでている。
私は純粋にEVAとその周辺に関わるのが楽しいだけである。もし、ネタが欲
しいならば、1週間、寝ずにホームページをめぐれば、頭がぱんぱんになるぐ
らい、あらゆるネタがたまっているだろうと思う。まだまだ、膨れゆくEVA
の世界。楽しみはこれから、なのかもしれない。(17:42)
山口さんのホームページはここ。
「パターン青!」
新世紀エヴァンゲリオンを制作したガイナックスはここ。
GAINAX
1997年4月26日(土)
日付変わっちゃいました。しかし、私の一日は終わらない。
またしてもトラブル発生。というか、気付いていたまま放っておいていた問
題なのだが、「音」が出なくなったのだ。スピーカーの調子では無いようだ。
テレビの方につけてみたら聞こえたので。となると、中身の問題……。まあ、
音は当分無くても困らないからいいが、どこをどうすればいいのか分からない
以上、またユーザーサポートへ電話、ということになるかも。こんなことして
いる場合じゃないのになあ(^^;
とりあえず、昔、私が書いた小説をupしてみることにしました。まあ、と
りあえず寂しいので、入れてみるというだけで、この先もずっとこのままでい
るかは不明です。一応、このページは「練習用」と割り切っているので。本当
なら2MBある、GeoCitieとつなげるべきなのでしょうが、upの仕方が未だよ
くわからないので……。
いずれ解説めいたものを書くかもしれないが、この小説には色々な思いがあ
る。読んでいただければ分かると、思うが「ジュブナイルもの」のお約束に、
満ちた話である。これが全てのコンセプトであった。友人のGIO氏と二人で
昔読んだ懐かしいマンガや小説の中から、気に入った設定を取り出し紙に書き
出し、つじつまを合わせるという作業は、なかなかに楽しかった。
楽しすぎて、いつまでたっても肝心の小説はできあがらず、何も考えず、手
元にある資料で、えいやっと勢いで書いたのがこれです。結局、完結した話は
今に至るまでこれだけです。未完の物は数本存在しますが……。
しかし、これを書き終え、大分たった頃、私は「エヴァンゲリオン」という
作品を知った。そして、それをビデオで後追いしてゆく内に、どんどん焦り
出した。いろいろな所でこの小説との共通点が見えて来たからだ。それは、偶
然の一致なのかもしれないが、おそらく、どちらも「元ネタ」が限りなくあり、
所々に共通点も生まれやすい状況にあったのだろう。
ともかく、そうなると、同じ材料で料理をしているようなもので、本人とし
てはとても焦る。私としてはいくら元ネタがあるとは言え、自分の物にしたと
いう自負があるだけ、ことはやっかいだった。
結果として自分に結論づけた事実。それは「格が違った」ということ。エヴ
ァンゲリオンは、話が長いということもあるが、スケールはおろか、そこに投
入されたディテールや細々とした知識などの非常に「技術的にも高度な作劇」
がなされていた。真っ正面からぶつかって、玉砕という気分である。
もし、暇な人がいましたら、私の作品とのEVAとのさりげない共通点と、
何がどう「格」の差なのかを考えてみると面白いかと思います。最初からパロ
ディだと割り切って書いたもので無いため、傷ついた心は大きいのですが、そ
の分なにがしかの益もありました。一言でも感想をいただければ幸いです。
(1:35)
小説の部屋はこちら
「狩篠コネクション」
1997年4月27日(日)
昨日のことについて少し。
用事ついでに高田馬場駅前の本屋に寄る。そこで、ホームページ制作に適当
な本は無いかと探してみた。大概の本は初心者向けすぎるか、高度すぎるかで、
参考にはなりずらい。ついでに、ワードや一太郎の入門書も読む。すると、
ワードや一太郎文章はそれぞれHTML文章に変換することができるらしい、と知
る。何でもリンク貼りまで自在、とか。
正直、ワープロソフトは好きではない。スクロールは遅いし、ごちゃごちゃ
と色々な機能がつきすぎていて操作を覚えるのも面倒だ。「印字」に関する機
能中心になっているが、あいにくそういう用事は私にはあまりない。結局、エ
ディターが一番ということになる。しかし、文字の大きさや色を変化させたり、
レイアウトなどのことを考えると、ワープロソフトをつかってHTML文章を作っ
た方がかえって楽、なのかも……。とりあえず、家に帰ったらためして見よう、
と本を戻す。
結局、「HTMLポケットリファレンス」シーズ著:技術評論社、という本を買
ってきた。タグについての目的別に分けてあり、例も簡略で読みやすい。帰り
の電車で、軽く読んでみたが一気にHTMLについて理解できるようになった。
<PRE>は俗に「整形タグ」として多用されているという記述もある。や
はり、あの使い方は間違っていなかったのだ。
行間の幅がなぜブラウザーで変えられないのか、という疑問も氷解した。な
んでも「スタイルシート」と呼ばれるタグ群があって、それにより、細かな文
字配列を設定できるという。全部ではないが、INTERNET EXPLORER 3.0及び、
NETSACAPE NAVIGATOR 4.0βで使用可。
ということは、だ。ネットスケープのVer 3.0までの人も多い中では、あま
り使わない方がいいということか? まあ、タグを追加するだけだから、また、
そういう状況になったときに考えればいいか。ともかく、タグにせよ何にせよ、
シンプルなのが私の好みなのだ。
暴論承知で言えば、HTML文章で最低限必要な命令は以下のものぐらいだ。
<HTML></HTML> HTML文章だということを示すタグ。
表示には意味がない。
<TITLE> 上のバー(青い部分)にタイトルを表示できる。
<BODY> 背景の色、文字の色などの基本設定。
<FONT> 文字の色、大きさの設定。
<PRE> これで囲んだ文章は、エディターで見たのと大体同じに表示
できる。ただし、自動的に右端は折り返されないので、一行
ごとに、改行するのを忘れないこと。
<A HREF> リンクを設定する。メールの送り先なども設定。もち
ろんページの移動にも。HTMLにおいて最重要のタグ。
<HR> 横棒をひいてくれる。便利。
<CENTER> 文章を真ん中に表示。見栄えがよくなる。便利。
<BR> 改行。
<P> 段落設定。<P>一つで、一行空けの効果得られる。
大体、こんな所だろう。中でも<PRE>と<A HREF>が今の私には
もっとも頼りになるタグだ。
さて、夕飯も後、さっそくワードでHTML文章変換の具合を確かめてみる。
と、驚いた。なんだか情けない変換なのだ。
まず、改行マークは全て<P>に変えられているだけ。つまり、改行すると
ブラウザーの表示では一行開き、という形になってしまうのだ。
なぜ、<BR>でなく、<P>なのかは理解にくるしむ。
時折、ネット小説などで、会話やパラグラフごとに1行開けてあるのを見か
けていた。読みやすくするための工夫かとも思っていたが、要するに、変換の
際に自動的にされてしまうだけのもの、だったのだ。
再び、ダウンロードしてあったHTML文章をエディターで開きまくってみる。
と、以前少し書いた「全日本エヴァンゲリオン」のページも、ワード変換でつ
くられたものだと判明。判明も何も、ブラウザー表示はされないが、きちんと、
タグの中に書かれているのだ。「ワード変換」と。
***
さて、帰りの電車の中で、本を読みながらふと、思い出したことがあった。
私が知っているページ上の日記や伝言板の多くは新しい日付が上になっている。
つまり、日付ごとに積み木のように文章が載せられていっている。これは、ま
とめて読むとき非常に面倒だ。どうしてこうなのだろう、とずっと疑問だった。
この謎も、自分でホームページを作ってみて分かった。要するに、ページが
開いた時、常に新しい文章が最初に見えるように、という配慮だったのだ。
確かに、下にどんどんつなげるタイプでは、そのページの最初の画面はいつ
も変わらない。これでは、なんとなく更新されているのか瞬時には分からない
し、最新の書き込みを探しに下にスクロールさせる、という手間も生じる。
と、なると、私のこの日記も、そういう形式にした方がいいのだろうか?
しかし、まとめて見る場合には、上から下へ時間順になっていた方が読みや
すい……。
迷ったあげく、当分は現行のままで行くことにする。
文章中に何かマークのようなものをしのばせておくと(#印)、リンク先で
指定してぱっとそこに飛べるようできるらしいが、ちょっと面倒なので、とり
あえず保留。
……そういえば、そんな日記形式の人いたな。その人の日記は、エッセイ風
でなかなか面白かった。その人のスタイルもやはり上から順に、だった気がす
る。
そうか、あんなスタイルを目指せばいいのか。
となると、こういうだらだら書きは、かえってまずい……?
まあ、何も目的らしいものも無く立ち上げたのだ。ともかく、更新されて
いることの方が重要だ。そう、割り切ろう。で、現行ホールドでいく、と。
***
本屋で、少年エースをみつけた。エヴァンゲリオンのコミック版が載ってい
るので気になって買ってしまう。先月買って後悔したのに……また愚を。
アニメ版とコミック版とは当然微妙に内容が違う。それは当たり前なのだが、
時々、テレビに対するアンチテーゼのように見える部分もあったりして、なか
なか油断できない。マンガを書いている貞本義行氏は本編のキャラクターデザ
インをした人だから、絵に違和感はまったくない。
いや、回によって微妙に顔が変わるテレビと違って、安定した筆致のマンガ
の方が「作品」しての外観はよく整っている。
EVAを知るまでアニメなどあまり見なかったので、知らなかったのだが、
回ごとの画面の雰囲気(顔や動き)などを統括するのは「作画監督」という人
であるらしい。作画監督が違うと、キャラの顔つきも変わる。
注意して作画監督とその回を見てみると、確かに「癖」のようなものが、そ
れぞれにあるのが分かる。ちなみに、EVA本編では「鈴木俊二」氏と「本田
雄」氏が一番出来がよい。実際二人はメイン作画監督としてオープニング画面
も担当している。基本は鈴木氏だが、本田氏の何故か顔に激しく線が書き込ま
れる絵もかなり好みだ。
昔のアニメでは、結構こういう「線」が沢山ついていたように記憶している。
この間、夜中に「あしたのジョー2」(映画)をやっていたが、ものすごい
線の動きをしていた。線が増えると動画として動かすのが難しいのだろうが、
ともかく熱さ度が上がる。この「ジョー2」は、テンポも早く、動きも格好い
いし、名作だと思った。このエッセンスはEVAなどにも継承されていると感
じる。
マンガに戻ると、今月号のラストは、勝ち気で二重人格な少女アスカと、根
暗な主人公シンジが特訓のため同じ部屋で五日間暮らすことになる、という所
で終わっていた。
テレビ本編では、二九歳の美人上司ミサトさんのアパートで暮らすことにな
っている。しかし、マンガの中ではなぜか、基地内部の一室でということに変
更してある。しかも、その部屋、どう見てもシティーホテルのツインルームに
しか見えない。ホテルで缶詰。ううむ。なんか、別の展開を予想する。大体、
二つベッドが並んでいるという構図が怪しい。
テレビではリヴィングルームに布団を引いて三人川の字になって眠っていた
が……。
マンガはストーリー的には本編に準じているので、展開は明かだが……いや、
貞本さんは何かやってくれそうな気がする。期待しつつ来月を待とう。
(7:32)
余談。
我が家の電話料金が先月より五〇〇〇円高くなってるという。
……まずい。そろそろテレホーダイ登録の要ありか?(7:55)
1997年4月28日(月)
昨日はそれなりに、忙しくてほめぱげにはあまり関われなかった。電車の中
等では先に紹介した「HTMLリファレンスブック」を読んでいた。
……結局、この本を手に入れた時点で大体のことは分かってしまった。これ
ではもう「HTML、そんなのわかんない〜」と甘えて言い訳すること不可能
である。
かくして、「素人ほめぱげ立ち上げ日誌」は終了します。
短い間だったけど、読んでくれた数人の方、ありがとう、ありがとう。
って、のも何だよなあ。やっぱり(^^;
うーん、でも本当、目的が見つからないんですよ。小説アップと言っても、
「超」がつく程の遅筆人間なので、更新をし続ける余裕ないし……。
「最初から弱気じゃ駄目」と、叱られそうだが、こればっかりは。はい。
EVA系サイトは、膨らみに膨らんでいる状態で、今から参入するというの
も……何かアイデアが……。ネタはあるんだけれども、私の考えるネタは、大
仰なものばかりでとても、書き続ける自信も……ショートショートかなあ。
しかし、某関東のBBSで途中までアップして挫折している小説もあるし。
本当ならこっちのケリを最初につけなくてはいけないわけで。
ああ、また愚痴っぽくなってる。
いかんいかん。
***
……しかし、ここはやはり、興味のある分野をやる、というのが王道だな。
私が興味のある分野……。
小説。
マンガ。
エヴァンゲリオン。
映画。
精神分析。
法律。
放浪。
ううむ。今一つ広がりがない。
YAHOOで検索して、これらの分野の広がりを確認。とりあえず、リンク集
のようなものを作って、自分のスタンスを確認……。
こんな所だろうか。
***
ネット小説について、いくつか思うことがある。
一つは、パソコンで小説を読むという行為そのものについて。なんだかんだ
言っても、本で読むより疲れる。これはしょうがない。
だから、ネット小説の作り手は背景や文字の大きさなどに気を使う。逆に、
文字の大きさや色を自由に変えられることが、ネット小説の一つの特徴にまで
なっている。これは本型ではなかなかできない試みだ。小説というもののあり
方、そのものについても微妙な変化が生じるだろうと思う。
実際、背景の色が変わっただけでこんなに雰囲気が変わるものかと驚く時が
ある。ダウンロードしてから読むと、背景が抜け落ちている場合も多いのだが、
印象はかなり変わる。
文字、特に日本語というのは漢字という「絵文字」の一種を使っているわけ
で、視覚的イメージで捉えやすい。いや、英語などでも、小文字で文章を書く
のも、その単語の並びそのものを視覚的にイメージしやすくするためだと聞く。
たとえば、PEPOLEという単語。
大文字だとそうでも無いが、小文字だと。
「people」となる。pの下のでっぱり。lの上のでっぱり、などが、視覚的
に頭の中にインプットされる。スペルミスなどもその感覚が教えてくれる、と
いうわけだ。
ともかく、文字というのが意外に視覚的効果とむすびついている、というこ
とだ。本当なら、一行の長さや、どこで折り返すか、までがきっちり決まって
小説というものができあがるべきなのかもしれない……。極論ではあるが。
ゲームブックであったような、分岐小説というのも考えられる。ただし、ネ
ット上で、この分野で成功している例は寡聞にして知らない。どこそこで、そ
ういう試みをやっているのは見たが、「とりあえず作ってみました」という感
じで私の心は震えない。ただ、フラグなどが立てられないので、難しいのだと
は思う。
分野としては未開拓なだけあって面白いかもしれない。要チェック、と言っ
たところか。ハイパーテキストたる能力発揮、の分野でもありますし。
問題は他にも色々ある。最近は、まとめてlzhなどで圧縮、一括でダウン
ロードできるようにもしている人が多いが、つなげっぱなしで読むのは不便で
あるということ。これを解決するため、自動的にそのホームページのファイル
を全部、ダウンロードするソフトもあると聞くが、これは、回線混雑の危険が
あって、問題にもなっているようだ。
背景や挿し絵などもセットにした形で、htmlならではの物語形態という
ものはもっともっと模索されてしかるべきなのかもしれない。期待をしている
し、また自分自身も挑戦したいという意欲がある。
また、長くなった。ともかく、リンクを増やすようにしよう。どこにもつな
がりようもない閉鎖されたページなどナンセンスだからね。(8:45)
<おまけ>
今日のリンク。
BBS時代からの友人、Cherry女史のページ。
全部英語です(^^; 日本の生活文化などを紹介している記事などがあります。
NETWORK SOPHIA(PART TWO)
ちなみにその旦那さんのページはここ。
NETWORK SOPHIA -Japan Info-
こちらは、フランス語メインです。だあーー(^^;
お二人とも翻訳家なのです、はい(^^;
***
日本文化といえば、アニメサイトでは、その作品をよりよく理解するために、
「これが日本の生活だ」みたいなデータバンクがあります。
Japanese Cultural Details in Anime and Manga
わりと面白いです。中身も結構、まともですし。ちぇりさんものぞいてみた
らいかが?
(10:10)
1997年4月29日(火)
上の日記を書いてしばらくしてから、最新日時のところに、マークをつけて
みた。<A NAME=**>で、その行にマークを打つと、リンクでその場
所まで飛ぶことができるのだ。普通、ファイルネームの後に、#をつけて指定
する。
具体的には、表看板のリンクを
<A HREF=”diary9704.html#last”>とし、
日記の一番新しい日付に、
<A NAME=last>と打つ。
これで、最初に開くのは、常に新しい日付のところ、となるわけだが……。
実際やってみると、これは案外不便だ。
例えば、新しいファイルが開く時、その読み込みに多少時間がかかる。大概、
新しい日付は終わりの方にあるから、そこまで読み込みが済むまで、画面は真
っ黒のままだ。これは、あまり感じのいいものではない。
ただでさえ、テキストばかりで殺風景なのである。この上、読み込みでいら
いらする等、ばからしい。「さくさく」がモットーなのに。
問題点はまだある。
これは日記ではあるが、同時に、ホームページを開くにあたって、誰もが直
面するであろう問題をつぶさに書き込み、多少なりとも有意義なものにしよう
との趣旨で書いている。
なのに、いきなり最新の所に飛んで意味があるのか?
大体、この日記を毎日読んでいる人は一人もいないわけだし、もし、これか
ら先読んでもらうとしても、当然最初から読むべきものでは無いのか?
最新の所に飛んで喜んでいるのは間違っているのでは?
そこで少し悩んだ。
この問題は、まだこれからもつきまといそうだ。ファイルが長くなりすぎる
のは考えものだ。とりあえず、一週間を目安にファイルを変えるべきかもしれ
ない。あまり長いとさくさく感が無くなる。
それから、最新日時へ飛ぶか、ファイルの最初に飛ぶかは、読む人に選べる
ようにした方がいいかもしれない。
つまり、最新日時へ飛ぶ、というリンクは別につくるのである。
問題はそれを表看板に置くか、こっちのファイルに飛んでから置くか……。
現状としては、とりあえず、このファイルの頭に、「最新日時へ飛ぶ」と
いうリンクをつけてみることにする。しかし、最終的には看板にあった方が…
…。
こんなことに悩むのはくだらないかもしれない。それだったら、<PRE>
タグ をやめて、文末に<BR>を打つ方式に変える、とか、そういう当たり
前のことをするのが先決なのかもしれない。
なんでも、テキストをhtmlに整形しなおすフリーウェアもあるという。
そういうものを手に入れれば問題は解決するのでは???
……方針はなかなか定まらない。
とにかく、このファイルからここへ飛ぶようにしよう。
よし、決めた。
***
考えてみたのだが、やはりネット小説というもの自体に興味がある。EVA
小説もそうだが、それともまた広い意味で、創作活動している人ともつながり
が欲しい気がする。
その辺りはyahooなどで検索して調査してみないことには分からない。どう
いう状況になっているのか……。
EVA小説には面白いデータがある。それぞれのページが一体どれくらい、
他の人にリンクされているのか、を調査した報告書があるのだ。私にはよく分
からないのだが、自動巡回プログラムのようなものを使ってしらべたらしい。
すごいものである。こういう裾野の広がりが実に面白い。EVA本編が面白い
のはともかくとして、それを取り巻く人々のこの濃さ加減がよいのだ。
そのデータのあるページはここ。
Evangelion Genesis y:x
***
以前にも少し書きましたが、日記がエッセイ風になっていて良い、と言った
ページは、ここのものです。
NEON GENESIS EVANGELION
林さんというコンピュータ関係(アバウトな紹介だ(^^;)の仕事をしている
方のようです。SFに造形が深く、自身、同人誌などを作ったりもしている、
と日記で述べておりました。実際、ここのページにもエヴァンゲリオンの最終
回書き直し小説が載っているのですが、かなりSF色の強いものとなっていま
す。……実は全部読んでいないのですけど(^^;
ともかく、このページはしょっちゅう日記だけを読みに行っています。
***
さっき、テレビで女子高生に「はやり」について尋ねる仕事しているおじ
さんのドキュメンタリー番組をやっていた。
今に始まった事ではないにしても、この所の女子高生はともかく、一瞬びび
るような人が多い。顔は日焼けたっぷり。眉毛はピンセットで抜いて、細く描
く。目に青などのカラーコンタクトをしている人もいる。茶髪は当たり前。
ルーズソックスははいていない方が恥ずかしい。
制服は夏でもセーターを着ている。白いブイネックであることが多い。ス
カートは、「膝上」10センチ。ポケベルのメッセージを打つ手は素早い。
PHSは「ピッチ」と呼ぶ。シャネルなど絶対一点以上は高級ブランドを
「持ち歩いて」いる。プリクラ交換はたっぷり。友達の多さが自慢なのだ。
これは当たり前すぎるほど当たり前の風景。
格好だけを見ていると、ともかく「日本人」であることが嫌なのかな、とも
思う。外人になりたい。「ナオミ」になりたい、ということなのか。
しかし、である。その中身はどうであるか。女子高生の価値判断は単純であ
る。「かわいい」か「むかつく」しかない。さもなければ関心が無いか。
「いけてる」「いけてない」でも良いが、要するにプラスイメージかマイナ
スイメージか、それが最も重要なのである。
これではまるでサザエさんにでてくるイクラちゃんである。イクラちゃんは
基本的には3語しか語らない。機嫌がよければ「ハーイ」。気に入らなければ、
「バブー」。後は、タラちゃんに「ちゃーん」と親愛の情を示すのみ。
論理はない。感覚のみである。感覚は大事だが論理も大事だ。しかし、彼女
達はあくまで感覚のみを信じてゆく。だから元気だ。論理は怖い。両刃である。
考えすぎると、オウムシスターズみたいになっちゃう。
感覚重視で論理嫌悪。これはものすごく日本的に思える。アジア的なのかも
しれない。男に甘えたるのがうまい子も多い。母性で男を牛耳るのも日本的で
ある。外人的外観をあこがれつつも、中身はどんどんアジア的になる。どうい
うことだ。
一方、その正反対の人もいる。外見は「いけてない」が、思考においては日
本的曖昧さを嫌悪し、論理を、ロゴスを愛する人もいる。
両者は異なるように見えて、ただ違う方法によって、アジア的なものに、西
洋的なものを取り入れる作業をおこなっているのかもしれない。それは無意識
的であるかもしれないが、今後も続く課題なのだろう。
ちなみに、私はロゴス派である。だからこそ、女子高生の感覚に興味を持つ。
いつだって人は自分に無いものを欲したくなる。少なくとも私は、そうだ。
(1:45)
1997年4月30日(水)
バブー!!
昨日は一日中サーバーの問題でメールの送受信ができなかった。一瞬、つな
がって読めたメールもあったのだが、送信はできずじまい。私のインターネッ
ト活動はメールの方が多いのに……。
にっくき、サーバーのアドレスはここ。
HyperNet HomePgae
まあ、なんと言っても「ただ」なので文句は言えないのだが。
***
肝心のホームページの構築の方はおろそかになっている。なんと言っても、
GeoCitiesのアップ方法が未だ分からないというのが最大のネックだ。今、使
っているこのTripodは「200k」しか容量が無いからあまり増やす気にはならな
い。この日記だけで30k。小説がそれぞれ13,15,17k。既に75k。ふむ。
GeoCitiesのQ&Aコーナーなどもあるのだが、いかんせん英語ばかりで、
読むのもつかれる。実はGeoCitiesを使っている人に、いきなり「勝手ですい
ませんがアップの仕方教えてください」というわがままなメールを送っていた
りもする。どうにもならん状況なのである。
***
今高校の数学の教科書にはなんと「BASIC」の章がある。今更BASICなんて教
えてどうなるのか。私のパソコンでももはやBASICなんて動かないぞ。数学、
なので、BASICで計算したりグラフつくったりするだけなのだが。
そんなの教える暇あったら、ロータスやエクセルといった表計算ソフトでも
教えた方がましである。プログラムにしても、せめてJavaかC++でも意味はな
かろうに。文部省は何を考えているのやら。
まあ、多分実際にBASICなんて教えられる教師などほとんどいないから、無
視されているようだが。よもや、大学受験などには使われないだろうなあ。
余談だが、BASICと言うと、どうしてもすがやみつる著「こんにちはマイコ
ン」を思い出す。すがやみつるは、「ゲームセンター嵐」などを書いた漫画家
だ。今はパソコン入門マンガなどの監修しかしていないが、その先駆けとも言
うべきものがこの「こんにちはマイコン」だった。
おつむの弱い主人公嵐が、自分でゲームを作るために一からBASICを学ぶ、
というものだが、これがなかなかよくできていた。私は、そのマンガでプログ
ラムを覚え、パソコンのショウルームに言ってはプログラムを打ち込んで遊ん
でいた。なにしろその時はまだ小学生である。高価なパソコンはねだりずらい。
幸か不幸か結局パソコンは高校になって自腹で買うまで手に入らず、BASIC
の知識も「こんにちはマイコン2」までのレベルしかいかなかった。既にその
頃、私はすっかり「文系」人間になっていたのだ。
そんな私が今、htmlとかjavascriptとかをまた見ている。どうしてもあの小
学校の頃の自分が思い出される。あの時、まで私は自分が「理系人間」だと信
じていた。どこをどう転んだものやら。もっとも、理由は明かなのだが。私は
数学ができなかった。それだけだ。バブー。(14:14)
まだ、メールが復旧していない……勘弁してくれ、ハイパーネット。
(14:27)
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