MORIVER'S SWEETEST DIARY (21) 更新日記 (21)

9月 22日(月) ドラクエ日記分離/モバイルギアを想うかな
9月 23日(火) 分離初、ドラクエ日記11日目/ともえ/ガンダム
9月 24日(水) 鷺沢萌萌え/ドラクエに悩む悩む悩む
9月 25日(木) シャイン/ドラクエ日記12日目
9月 26日(金) ドラクエ日記13日目/さ、貞本さん?
9月 27日(土) ドラクエ日記14日目/BACK TO THE FUTURE 2
9月 28日(日) ドラクエ日記15日目/なんかねヤヲイは
9月 29日(月) 普通/風俗の人たち
9月 30日(火) ドラクエ日記16日目/陳謝



1997年9月22日 (月)

 反省しました。

 調子にのってドラクエ日記書いていましたが、あまりにファイルが長くなり
すぎたので、本来の日記とは分離した形にすることにしました。
 しかも、ゲームレビューというより、私の妄想の方がどんどん大きくなりす
ぎてほとんど創作の域に突入してしまい……。おまけにアクセス解析を見ると、
日記の読者もついに20人きってしまってもおり(;_;) ファイルの大きさも
45k。私が見る側でしたらやはり苛立ちます。
 ということで、青草亭の玄関の「NOVEL」の所に分割して新しいファイルと
して整理し直しておきました。今後は、そちらの方に「連載」という形で、続
けようと思っています。

(結局NOVELでは無く日記の一番下にしました (9/25 0:18))

 ちなみに今日はドラクエ、一日もできなかったのでお休みです。

			***

 さていざ普通の日記を書こうと思うとこれが難しい。

 たまごっちが死亡。何度も死んでいるが、今回はわりと私がメインで育てて
いたので妹の目は冷たい。私の生活が不規則なので、特に午前中は面倒みれず
それが寿命を縮める結果につながったようだ。ちなみに成長形態は「とりっ
ち」。9歳(9日)の命でした。

			***

 土曜に友人と秋葉原へ行った時以来、モバイルギアの存在が頭を占めてい
る。モバイルギアと言ってもウィンドウズCEの新しい方のやつでは無く、旧
型のMK-22というタイプのものの方だ。
 両者は基本的に別物と言ってよい。新型は一応WINDOWSが動くことを売りに
したもので、キーボードもかなり小さいが、旧型はキーボードの大きさをそれ
なりに取って何しろ打ちやすい。
 一緒にいた友人が前から使っていて密かにいいな、とは思っていたが、今回
秋葉原で現物を見てますますその思いを強くした。
 何しろパソコンのほとんどを「文章を打つ」ことに使っている私である。打
ちやすいキーボードと持ち運びだけを考えたらもしかしたらこれは理想の品物
であるかもしれないのだ。もちろん、モデムは14400bpsだし、テキストブラウ
ザしか使えないなど欠点はあるが。店頭から姿を消しつつあるのがますます購
買欲をあおる。しかし、金が無い。実売6万円だが。パソコンケーブルは90
00円はするし、7万は必要だ。どうしよう。私は大いに悩んでいる。
(23:24)



1997年9月23日 (火)  今日は休日ということで家に人が多くていけません。とは言え私は一日中寝 てましたが。最近完全に昼夜逆転生活をしているので。 ***  ドラクエ、ちっとも進みませんでした。ピラミッドの所で行き詰まってしま ってました。どうすれば先に進めるのか分からないまま城との往復をしている うちにレベルと金だけはわんさかたまっていくという……ぎりぎりになって、 やっと手がかりらしきものを見つけてほっとしています。人に聞いたり、攻略 本を読んだりするのは絶対に避けたかったので。  で、分離後初のドラクエ日記「11日目 」を書き上げました。もうレビュー 忘れてひたすら仲間同士の妄想ドラマだけを繰り広げています。しかし、こん なこと毎日続けられるのか。これはかなりやばいこと始めたんじゃ、と思い始 めている。  日付はドラクエをやった日だけカウントすることにしていきます。どうして も全くできない日というのもあるので……。 ***  シャンプーの宣伝で見た、髪を降ろした篠原ともえの姿。なんかいいなあ。  は。いかん。術中にはまっている。でも……まいいか……。 ***  劇場版ガンダムII「哀戦士」編を、ほとんど早送りだがざっと見直していた。 やはりいい。特にアムロが、ブライトとミライの内緒話を聞いて、ガンダムに のって砂漠の中へ家出(?)しちゃうというところが好きだ。  戦争やってる最中に連邦軍の秘密兵器を奪って一人逃げてしまうなんて普通 銃殺刑ものである。が、そういう或る意味意表をつく展開がまた、たまらない。 BGMも含め妙に格好いい。敵の軍人ランバラルも渋すぎる。人はばたばた死 ぬし。まさに全編これ哀愁もののストーリー。  だがあらためて思う。ガンダムの女性陣はいわゆる可愛いどころがいない。  フラウボウはガキだし、ミライはおばさんっぽいし、セイラさんはブラコン だ。IIに出てくるミハルは生活に疲れているし。マチルダさんにはフィアンセ いるし……。もちろん、そういうところがかえってよいのだけれど。 (9/24 0:28)
1997年9月24日 (水)  ついさっきまで、NHK衛星第2放送でやっていた「BSマンガ夜話」を見 ており、日付変わった今からこの日記を書いています。  今回は三原順の「はみだしっ子」だったのですが……私は読んだことありま せん。小説家の鷺沢さんが出ていました。うーん、やっぱり美人だなあ。しか もマニアだしいいなあと全く関係無い所を見ていました。実は鷺沢萌はずっと 嫌いだったのですが、今回テレビでじっくりみてなんか好感もってしまいまし た。ちなみに彼女の作品も読んだことはありません。  明日は「TO−Y」だそうです。これも読んだことありません。でも多分明 日も見るかと思います。結構みなさんのりのりでいい感じ。 ***  ドラクエは例によってやる時間なかったのでお休みです。  どうも一日おきになってますね。  ただゲームとは関係ないおまけストーリーを適当に書いてゆく可能性はあり ます。言っちゃなんですが本当に無責任に書いてますからね。  ただドラクエに関しては読者の一人から重大なタレコミがありまして。  どうも一箇所完全に見落としている部分があるらしいとか。  はっきり言って大ショック状態です。  どうすんべと頭を悩ましています。  私の「予備知識ゼロ」でやるという趣旨を理解した上で「そのままでは進め なくなる」とのアドバイスだったのでありがたくは思っているのですが……。 話のつながりは……突然、雲の隙間からもくもくと神様がでてきて「勇者よ、 君には行き残りしたところがある」なんて啓示するとか……は無しだよなあ。  悩んでます。 ***  さっきレンタルビデオ屋で「シャイン」を借りてきました。これから見よう と思っております。では今日はいい加減極まり無い日記ですがこれにて。再見。 (9/25 0:09)
1997年9月25日 (木)  ということで「シャイン」見ました。  いやーびっくりです。  なんと言いますか……すごかったです。期待していたものとは全然違う感じ で、不意打ちパンチくらったって感じです。これはすごい。 ***  公開時のテレビCMでは「愛」がどうとか言っていたので、『また、愛によ って何か癒やされたとかそんな類の話だろ』思っていました。個人的にそうい うのは好きじゃ無いのですが、まあ、一部で話題になっているので見てみよう か……そういう心づもりでいました。  しかし、これはまあ愛は愛でも……父と息子の話だったのですね。女の存在 は刺身のツマみたいなもんでした。それなりに重要と言えば重要ですが、とに かくこの父にして……ということにしぼりまくった物語でした。  かいつまんで説明しますと、あるピアニストをモデルにしたほぼ実話の半生 記であります。  (以下、ストーリーネタバレです。ご注意ください)  ポーランド移民の厳格な父によりピアノを幼少の頃よりしこまれる主人公。 しかし、父はあまりに息子をしばりすぎていたが為に、息子は精神的に成長し きれずにいる。その後、勘当覚悟で飛び出し留学したイギリスのコンクールで 全力を出しきった後遺症で、主人公は精神的な障害を発生させる。その後、精 神病院に入れられるも、紆余曲折を経て小さなレストランでピアノを惹くこと で社会復帰。  父との和解。結婚。コンサートでの復活。その時既に父は死んでいた。  話としてはこれだけです。正味90分ぐらいの短い映画でした。  お読みになって気付く方もいるでしょうが、その父と息子、そして天才的な 音楽の発露。これはあのモーツァルトの姿とだぶります。実際、映画「アマデ ウス」を私は思い浮かべていました。  実際この映画は「アマデウス」以来の「音楽映画」だと私は思います。私は 密かに「アマデウス」という映画が好きで、好きすぎてうまく語れないぐらい なのですが、その次ぐらいに、少なくとも「音楽映画」としてはこの「シャイ ン」をいれたいですね。  父親というのははっきりとは描いてはいませんがすごいトラウマ持ちなので すね。同じく厳格な父親を持ち、子供の頃ヴァイオリンをやりたかったのに、 反対され挫折した経験を持ちます。そのため、彼は息子や娘に過剰に音楽を押 しつけます。この「父の父」は家族を強制収容所で失ったらしく、そのことが さらに彼を苦しめているようなのです。  父は主人公に何度も「おまえは幸運だ」とか「父を憎むな」とか、「人生は 辛い」という言葉を反復させます。文字通りの洗脳です。父は多分自分の父に 大して抱いていたさまざまな感情を昇華できずにいるのでしょう、意固地なま でに「理想の家族」を押しつけようとします。  上の言葉に反した感情を持っていたはずなのに。「父の父」は死んでしまい 父自身はそこに罪悪感を感じている。そこから逃れるために過剰におれとは逆 のものを自分の価値観として守り抜こうと彼はしている……それがもう最初の 10分ぐらいでさらりと出されてきて、その時点で私は「しまった」とうなら されました。  この手の物語はあまりにも私の心に響きすぎるのですね。後は、父親の気持 ちも分かるし、でも主人公はそれで悲惨に育つしで、もう、「うわーー」と心 の中で叫びっぱなしでした。  レストランで過去の天才ピアニストがピアノをひいている、という記事を父 が見つけ主人公に会いにくるシーンが私にとってはクライマックスでした。  雨の日です。  もう中年の主人公はレストランの二階の小さな部屋で冷蔵庫を開いています。  すると父が現れます。  主人公はいつものように極度などもりと猫背なまま父を迎えます。  主人公は缶があかない、と父に言います。  父はあぶなっかしい手つきながらも缶キリで缶を開け、「簡単だろ」と強が って笑って見せます。  「かかかかか簡単、簡単」  つぶやきを繰り返す主人公に父は突然ヴァイオリンの話をします。子供の頃 に何度も聞かされた話です。  「それで、わし父は……ヴァイオリンを……」  父は言葉をきります。  そして言います。  「どうなったかお前も知ってるだろ」  主人公は答えます。  「ししししし、知らない」  父は昔、父のためにひいた曲で手に入れた……そしてそのために病気になっ たイギリスでのコンクールのメダルを首にかけ、息子を抱きしめます。そして かつて言った言葉を並べます。おまえを愛している。おまえは幸運だ。  そして去ります。  それだけなのですが。  それだけに参りました。ほんとに。  その後ちょっと続きますがおまけです。  最後父の墓の前で主人公の奥さんが「何も思わないの?」と尋ねます。  主人公は答えます「『ショックすぎて何も感じない』ってとこかな」と、と ぼけた感じで答えます。  人生は続く。  ってな感じでラストなのですが、そのあっけなさにとまどうばかりです。  実際彼はまだ生きているのだから、その意味では彼の内面にフィットした終 わり方なのでしょうが……カタルシスが無い分だけ何か取り残されたような変 な気分を見ているものに残します。  ほんと。不思議な感じです。  技術的なことを言えば、時間軸の交差した脚本、登場人物の裏表を短い間に ぱっと見せる演出力、汗や水の撮り方のうまさ、カットつなぎの妙など、色々 上げることもできます。まあ、好みは分かれるものですし、絶対見なければい けないという作品とも思いませんが、私としてはひさびさに見て満足したな、 という映画でした。 (6:16) ***  「ドラクエ日記12」を書きました。  ゲーム展開ゼロ。ひたすら妄想。しかもコテコテ。どうしちゃったんでしょ うね、私は(^^; (11:57)
1997年9月26日 (金)  まずドラクエのゲームが進んだので「ドラクエ日記13」を上げておきます。 毎度ながら妄想だらけで自分でも何書いているんだか分からない感じですが、 雰囲気最優先ということで勘弁願います。 ***  さて嫌な話があります。  これから本屋で確かめるつもりですが、どうもまた「今月も」月刊少年エー スでの貞本エヴァは休載しているようなのです。嫌な予感はしていたのですが、 このまま終わってしまうのでしょうか。講談社からのアプローチもあるのでは という根拠の無い噂もありますが、分かりません。もし、今月も休載でしたら また「エース読感」はお休みしなくてはいけません。こんなんでいいのでしょ うか。  まあ私の某連載も3ヶ月更新無しですからね……洒落にもならん。なんとか。 とにかくなんとか。 (10:32) ***  やっぱり、今月のエース、エヴァ休載でした。どうなるのだろう。単行本の 発売が遅れるという噂もありますし。どうも貞本さん、やる気が相当無いよう ですし……。 (22:06)
1997年9月27日 (土)  ふう。ドラクエ日記14日目、書き終える。毎度ながら殴り書きです。自分 でも何書いているんだか分かりません。ちょっと前のものも読み返してみまし たが、今一つ頭に入ってきません。どうなっているのかな、という感じです。 小説としてみたら統一されたテーマも無いし、滅茶苦茶だね。まあ、一応は ゲームレビューだからいいのだけど……。 ***  バック・トゥ・ザ・フューチャー2をテレビでやっていたので見てしまう。 あらためて面白いと感じる。1のパロディとしてもよくできている。自分の作 品を分解して、おちょくりながら同じパターンを繰り返すという、何というか、 すごい作りである。未来の車なども結構日本のアニメに出てきそうな感じで格 好いい。まあ日本にアニメも元はブレードランナーなどから未来のメカをひっ ぱってきているから当たり前なのかもしれないが……後はフランスのメビウス を、宮崎や大友がひっぱてきている……。ハリウッド的なものと、こういう ヨーロピアン的なところがまじっているのがなかなか日本アニメの面白い所な のだけど……ちょっと話がずれたか。  それにしても、この原作者たちは本当に「ドラえもん」を見ていないのだろ うか。どうも、ノリ的に同じものを感じる。主人公が射撃の名人だったり。の び太が西部に行って伝説のガンマンになるという話がドラミちゃんも出てくる 話であったような気がする。  ジョージルーカスも昔「ガンダム」の映像をバックにインタビューを受けて いた。そんな映像を見た記憶が私にはある。最近CGのレベルもあがって、ど んどんアニメ的になってゆく。日本のアニメでも彩色などにコンピュータを取 り入れつつあるのか。意外にアニメとハリウッドは同じ所で将来交わっていく のかもしれない。妄想ですが。どうでしょうかねえ。どうだろう。 (9/28 0:31)
1997年9月28日 (日)  頑張ってドラクエ日記15日目、書きました。  ちょっとゲームの展開が進みすぎて、そのフォローをしてゆくだけでキャラ のエピソードは全く進みませんでした。  もっとも今まで一度たりともキャラについて言及した感想を貰ったことは無 いので、そんなことは誰も気にしはしないのでしょうが……。  でも今、なぜ私がドラクエ日記を書いていられるかと申せばやはりキャラが いてくれるおかげなのであり。彼らの視点でドラクエワールドをどう見ていけ るか、そしてそのキャラがそれぞれどんな思いを抱いているのか……そういう ことを忘れたら、もう多分その時点でこんなレビューは終わりです。  本文中で記述ある通りゲームをパズル、攻略するだけのものと考えたら楽ち んです。町の人の情報を整理して、「ああゲームの作者はこっちにいけばいい と考えているのね」と話を進めてゆくのがこの手のゲームをやる人の共通の心 理なのでしょうが、やはり、それでも制作者がゲームを通じて語っている物語 が何かあるとは思うのです。  一応そういうことで何とか「物語」をなんとか作っているつもりなのですが ……どうなんでしょうね。あまりに漫画的、ゲーム的なノリのシーンも多いの で、かなり「無理」がありますが。 ***  ここまで書いてパソコンがハングアップする。ctrl+alt+deleteにも反応 しなくなった。マウスだけは動くがクリックの反応なし。仕方なく、本体スイ ッチにより強制終了。やはりネットにつなげながらの執筆には無理があったか。 ***  ……書くこと忘れてしまった。  そうそう一部で有名な18禁ヤヲイエヴァ小説サイト「私立第3東京市男子 高等学校」を読んだのでその感想をと思っていたのですが……やめときましょ う。ちなみにこのページほぼ私と同時期にページできたのに既に10万ヒット越 えてました。すごすぎ。中身も結構強烈だったけど。その分色々思うことも言 いたいこともあるのですがまとまらないもので。でも読んで損は無かったです。 よかったというのはおかしいけど……まあ読んでおいた方がよいかなと。  ただ作者へ感想メール送りたくてもうまく書けないや。なんかねえ。 (9/29 1:51)
1997年9月29日 (月)  ドラクエ日記はお休み。やる暇がなかった。 ***  上の私立第3東京市男子高等学校の続きを読む。ホームページ名と同じ名前 の本物のやおい物は最後の方かなり飛ばし読みしてしまった。こちらは、えっ ちな描写はたしかに多いけれども、嫌な感じはさほどなく、その分どこか「普 通」にさえ思えた。私の感覚がおかしいのだろうか。 ***  「AV女優」で話題になった長沢光雄氏の新しい本「風俗の人たち(筑摩書房 税抜き2400円)」が出ていたので思わずそのまま手に取り、レジに運ぶ。  他にもラジオ番組「ゲルゲ」のインタビュー本やら「エヴァニュース」とい うゴシップ新聞のりでエヴァを記事にする(チープな合成写真と登場人物の顔 が秀逸)などエヴァ本もあったが、買う気はしなかった。キリが無い。  でその本を持って、近くのファーストフード店に行く。と、名前は同じなの だがメニューががらっとかわっていて驚いた。ハンバーガーなどは無くなり、 ドリンクとカレーなどの「食べる店」に変わっていた。店員も妙にぎこちない。  紅茶、ミルクで、と言うと。  「あの……ホットティーでしょうか」  と尋ねてくる。メニューに「紅茶」とあるから紅茶と言ったのに……。  ともかく、はい、と私は答える。  すると、彼女(店員は若い女性だった)は次にレジの上の無数に並ぶボタン を指で順番に確認していった。一巡しても見つからず、二巡目で上の方にある 小さいボタンに気付いたよう。思わず私までのぞきこんで探してしまう。  それから「少々お待ちください」と背中をむけて、彼女は用意を始める。私 は片手に分厚い本を持って待つ。  彼女はトレイの上に、一度紅茶を置いてから、「砂糖はいりますか?」と尋 ねてきた。お願いします、と言うとカップの上にスティックシュガーとミルク とプラスチックのバーを置いて、どうぞと言った。トレイはくれないらしい。  今思えば手順を間違え、トレイの上に一度紅茶を置いてしまったがため、そ れをごまかそうと「砂糖はいりますか」などと聞いてきたのだろう。何しろそ の時点で彼女は砂糖を用意していたのだ。  ごゆっくりどうぞ、と背中に声がかけられた。  何とも奇妙な感じだった。だが何となく新鮮な感じがして、あの店員に好意 を持っている自分に気付いてしまったりした。  ……でも、その内に慣れて、他の店であるように動きが洗練され、同時に機 械的な笑みとか浮かべるようになるのだろうな。そういうのも寂しいよな。  なんてとめども無いことを考えながら二階席に行って本を開いた。  結局まだ読み終えていないので、詳しい感想は控えるがなかなか面白い。中 身は前作同様、著者がエロ本などに書いていた風俗にまつわるエッセイなのだ が、なんだか「こんなんでいいの」というぐらい全てがとうとうとしていて、 はっきり言ってえっちな部分は皆無に近い。しみじみしてしまう。だが、そこ が結構いい。人柄、なのかな。  前作の「AV女優」が売れたので、こういう風に次の本が出たのだろうが連 載中はまったく反響がなかったらしい。もっと売れてくれて欲しいけど、あん まり売れすぎるのも寂しいよな、とまたさっきのようなことを考えてしまう私 ……。  本文の中にロリコンショップの店の人の話があって「幼児愛とロリコンは違 う。幼児愛は男でも女でもいい」とか「成熟した女性に幻滅して12,3歳ぐ らいに走るのだろう」などと言っていた。私はロリコンでは無いが(多分)、 さっきから感じていた「未完成な状態」へのシンパシーも結構根っこは共通な のかもなあとぼんやり考えたりもした。  表に出ると雨が降った形跡があった。何時の間に。空をあおぐとわずかだが 小雨が降っていた。今日の日記はこのことでも書くか、と思った。 (23:58)
1997年9月30日 (火)  ドラクエ日記16日目。一応書きましたが進展ゼロ。ややごまかし気味な、 日でありました。先がどうも見えて来ないのですね……。  28日に、キャラについて言及している人がいない、などと書きましたが、エ ヴァ小説リンクの喜久川さんがまた日記の中でキャラ同士の関係がよい、とい うようなことを述べてくれていました。感謝です。 ***  パーマン・リターンズです。書いてはいるのです。非常に遅々とした書き方 ですが。数行書いては消すという感じですが。もう3ヶ月更新無し。しかも感 想を送っていただいた方にもメールで「すぐに書きます」と宣言までしていた というのに。最優先にするはずがなしくずし的にドラクエの方にはまってしま い、こんな状況に……。多分、4話の展開を見れば何にひっかかっていたのか 少しは了解していただけるのではとも思っておりますが。  やっぱ今から少し書こう。 ***  メールで思い出しました。私に24日にメールをくださった「nonaka/sat」 さん。そちらのメールのアドレスがおかしいのか、ご返事のメールが送り返さ れてきます。できればもう一度メールをいただけないでしょうか。 ***  うーん、これでは日記にならないな。つーてもほとんど今日は寝ていたから な。書くことが……。やめやめ。今日はこれにて失礼します。陳謝。 (23:48)

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