更新日記 (87)
11月 1日(月) 区切り
11月 4日(木) オンライントレード
11月 9日(火) メールが送れない!
11月 11日(木) あれ?/Linuxが始まる
1999年11月 1日 (月)
11月は月曜から始まる。
だから、どうしたと言われればそれまでだが、何とは無しに区切りもいい。
***
少しまたものを書き始めてみようかとも思う。宣言をすると心のあまのじゃ
くが、またさぼりだしそうで恐いのだが、ぼつぼつとでもリハビリ気分で何か
を書く。
仕事で文章を書いている人は、プライベートな文章を書けなくなる、もしく
は書く気力が無くなる、という話を聞いたことがある。
その気持ちは分からないでもない。その人にとって文章というんが基本的に
他人のため、である以上は、自分のために何かをするのが億劫になるのだろ
う。実を言えばその傾向は私にもある。
それでも、自分の言葉を書いてみようと思う。
物を書くには物を読まないといけない。
本なぞも物色してみるが、同時にウェブも探してみる。面白いページは無い
かと検索エンジンを頼りに探してみるもののなかなか無い。
Yahooでパロディ系のページを見てみたりもするが、普通のページ以上につ
まらなくて驚いた。これならば、ただの他人の日記でも読んでいた方がマシで
ある。
この手の中では、ニセ首相官邸などはわりに面白い。面白いが、老舗なので
正直、自分自身へのインパクトは薄い。それでも「今の教師は傭兵と同じだ。
ここはナポレオンに倣い、国民を皆教師に徴兵し教育軍の創設を提案する」
というのは面白かった。
ウェブをだらだらと探しているのも疲れる。
Yahooのようなディレクトリ型を使って、ジャンルに飛び込み、リンク集を
頼りに関連サイトを回る、というのが定番なのだが、飽きると全文検索エンジ
ンをはしごする。定番のgoo、infoseek、lycos。そのうちに、フレッシュアイ
やexciteに手を出すとやや重症である。登録時にしかお世話にならない名も
よく知らぬ検索エンジンにも手を出す。千里眼などどうなったのか。
ちなみに、このように複数検索エンジンを探す時は、「検索デスク」などが
わりにお勧めである。
そこまでして何を求めているのかと、問われると言葉に窮するのだが。
答えが無いからもがくのだ、としか言えない。
***
久々にハードディスクの中にNetscape3.01goldがあったので起動してみた。
ハードディスクのディレクトリの位置まで変えたので、動かないかと思ったら
あっさり動く。そしてその今使っているIE4.01よりもはるかに軽くて、安定
しているのには驚いた。スタイルシートに対応していない、などを除けばこれ
は今でもいいブラウザである。4以降は重そうであまり興味は無いが、この快
適さはやはりよい。黄金期だったのかな、これがネスケの、としばし思いを馳
せる。
最近は外見をスキンシステムでころころ変えられるブラウザもあると聞く。
英語のLycosのページからたどれるらしいが詳細は不明だ。面白そうではあ
る。ただ動作が不安定になるのがちと恐い。
***
ジオシティーズ、本家・日本ともにページ容量増量。
しかし、文章ばかりのこのページではいつまでたっても埋まらない。それは
それでよいことなのかもしれないが。画像にでももう少し凝ってみようかとも
考える。
***
牛丼を昼に食べ、また夕食に。
***
おやすみなさい。
(11/2 2:59)
1999年11月 4日 (木)
世間ではオンライントレードが流行っている。
50代以上の特に男性が「株をインターネットでやる」とパソコンを買い始め
ている。事実、LAOXを始めとする大型店ではオンライントレード専用のパソコ
ンというのを売り出しているぐらいだ。専用といってももの自体は、ちょっと
型落ちぎりぎりの標準機で、単にインターネットの接続サポート券などをくっ
つけただけのものだ。
しかしこうも大勢に特に壮年な人たちが「株」「株」「株で儲ける」とパソ
コンを買う状況には、どうにも嫌な印象がつきまとう。確かに株の手数料自由
化にともない、株を買いやすくなったのは事実だ。また、オンラインで情報収
集をしてパソコンで情報を整理するというスタイルは、新聞で株価を見て、電
話で証券会社の人にお勧めを尋ねて取り引きをするというよりかはずっと洗練
されている。
が、だからといって、急に株で儲けるなどといってうまくゆくものだろう
か。
パチスロで儲けて生活している人もいるわけで、株の売買だけで生活できる
ほどのお金を得る人もいるだろう。「投資信託」などはまさにそれで「私に金
をあずけてくれれば、株の売買で儲けてあげるよ。銀行に預けるより利子高い
よ」というものだ。しかしこれも、その投資信託をしている会社が倒産したら
おしまいで、それで近年ワイドショーなどでも問題になっている。
「いやいやそれでも成長率のいい会社の株を買う方が、金を寝かすよりい
い」という声もある。注意深くやれば、減らないようにすることもできるだろ
う。が、それこそ銀行の利子よりいい、ということぐらいにならないか。
ましてや株は損する人がいて得する人がいる世界である。
自分が敗者にならないという自信、もしくは損しても授業料だと割り切れる
人でないと株はなかなか手を出しづらいのではと思っている。
これだけ言ってもまだ自信まんまんの人はやってみるのもいいと思う。
しかし、最初は野村証券のオンライントレードゲーム(「バーチャル株式投
資倶楽部」)にでも参加して見るのはどうだろうか。
これは、登録すると100万円の資金が与えられ、実際の株価を使って、株の
売買をして資金を増やすというものである。
IDさえわかれば他人の売買の様子も分かるし、売り上げトップ20であるとか
自分の前後の人の売り買い情報であるとか、いろいろがガラス張りになってい
てまた違った意味で面白い。
実は上の妹が参加していて、どんどん資産を目減りさせている。下がったら
「もういいや」と株を売っているということをしているのだから、当たり前と
言えば当たり前だ。上位の人を見ると、絶対に下がるようなものは売ってい
ない。
ましてや現実であれば、下がったらかえって売りにくくなるものだ。倒産し
てしまったらそれどころじゃなくなるが、そうでないのならば売らないがよろ
しい。
などと偉そうに語っているが実は、私もよく分かっていない。ただ、あまり
に周りに株をやっている人がいるので、「日経Click」の別冊「日経ネットト
レーディング 楽々カンタン株式入門 インターネットで始める! 株式投資
の完全ガイド(長い・・)」定価880円を買って読んだだけである。この本は
株や金融商品全般についてもわかりやすく説明してあり、全くの初心者の人
にも最初に読む一冊としておすすめである(日経関連雑誌は外れがないの
でも有名だ)。
野村や大和などのオンライントレードで有名な会社で、口座手続きをするま
での流れや所要時間があるのがいい。オンラインで申し込むのは用紙だけで、
送り返して、登録が終了するのにはやはり2週間ぐらいかかるようなので
ある。
専用のソフトや、特定のブラウザでないとトレードできないところもあれば
パスワードを入れればOKのところがある。
しかし、このオンライントレード、表示は10分か20分前の株価であったりと
まだまだ不完全な部分も多い。接続プロバイダや証券会社のサーバーの調子が
悪ければ、取り引きがしたいときにできないこともあるだろう。
実際、今日の毎日新聞を見るとそうした事故により賠償をユーザーに払った
ケースが既に結構出ているというのだ。まだユーザーの数も少ないが、今後こ
ういった安全性を保てるかどうかは課題として残るだろう。インターネットが
結構不安定なものであることは、使っていればいるほど実感できるものだ。
ただきっと、社会的には金が貯金されるよりも投資という形で社会で回って
いる方が、よいのだろう。それを「株で儲けよう」ということで誘われて払っ
ているのだから世の中はうまくできたものなのかもしれない。
まあ、こうして各種のはやりが出て一番喜んでいるのはパソコン・ネット業
界の人たちであろう。ウィンドウズ95が出た時買ったままにしているパソコン
を持っている人たちも多かった。今回は果たしてどうか。儲けるのはパソコン
会社・・となるのか。しかし台湾自身+激しい価格競争でパソコン業界も売れ
てるわりには羽振りが特にすごいわけでもない。
とりあえずおとなしくYahoo! Financeで、気になる会社の動向でも見てみよ
う。富士通、SONY・・・株が高い。やはりこの業界は富んでいるのか??
経済に疎い私には、眺めてみるばかりである。
(11/5 3:00)
1999年11月 9日 (火)
突然メールが送信できなくなって焦る。
何事か、と思って調べてみると、私の利用しているケーブルテレビがメール
の送信サーバーに制限をかけたため、であった。
私は普段利用しているメールアドレスはmoriver@geocities.co.jpというも
のだが、これは、さらにmoriver@mbn.or.jpという箇所に転送しているだけの
ものだ。
つまり、メール自体は、もう一つ加入しているプロバイダ「DREAM★NET」
のメールボックスに入っているということだ。
今回の私の所属するケーブルテレビ品川が行った制限とは「他のドメイン名
を使っている、我が社網の利用者に対してメール送信に制限をかける」という
ものだ。
この他のドメイン名を使っている、ということがなかなか難しいのだが、お
そらく、「自社以外のメールアドレスを返信メールアドレスに設定している」
「自社以外の受信メールサーバーの設定をしている」のどちらか、なのだろ
う。
で、実験をしてみると受信サーバーの問題ではなく、返信用メールアドレス
の設定がケーブルテレビ品川のものでないのが原因だと分かった。
つまり、ドリームネットのメールボックスを読むのはいい、けれども返信用
メールアドレスに転送メールアドレス(この場合はジオ)を使うな、というこ
とらしい。
こうした制限は、他のプロバイダでも行っている。有名どころでは、ニフテ
ィがそうだ。
しかし、これはおかしいのではないだろうか。
確かに、送信サーバが勝手に自社ユーザー以外の人に使われるのは困るだろ
う。詳しくは私の書いた「ジヲメール入門」を参照してもらいたいのだが、よ
うはこれはスパムメール防止が目的である。送り主が、他のプロバイダを本当
は利用しているのに、例えばケーブルテレビ品川の送信サーバーを使って送る
と、相手は「ケーブルテレビ品川のユーザーが送ったものだな」と思ってしま
う、という危険がある、とまあそういうことだ。
しかし、ヘッダーの中にはそもそも、さらにそのメール送信者の利用してい
るプロバイダ名もかかれているのである。
第一、転送メールアドレスがいけないものなのだろうか。
転送メールアドレスを使うから、プロバイダを自由に変更できるのである。
こうした状況に、水を差すような仕様には非常に、不満だ。
ということで、さっそくケーブルテレビ品川に、「不満です。せめて、貴社
網に接続している時は、メールアドレス欄が違ってもOKにして」というメール
を送った。
こういうのはむこうからすれば「嫌なユーザーだな」と見られるのだろう。
もしかしたらクレーマーと言われるのかもしれない。
しかし。
現実に困っているのである。
これも、ジヲのメールを、メールボックス保存形式で利用し、受信サーバも
ジヲのもに設定すれば、今度はジヲの送信サーバーが使えるのは知っている。
しかし、ジヲのメールボックスシステムでは1週間しかメールを保存しない
し、送信前に10分以内に受信手続きをしないといけないなど非常にもって面倒
で不便である。
なお、「返送メールアドレス先」のほかに「返信メールアドレス」の設定を
することが、例えばOutlook Expressではできることは承知している。しかし
それができない、メールソフトは多いし、結局相手には返信メールアドレスで
はなく「返送メールアドレス(リターンメールアドレス)」しか表示されず、
混乱の元にもなるので、私は好きではない。
悪用する人がいるから不便が生じる。
信じすぎるのもよくない。
しかし、せめてどのプロバイダも「自社のアクセスポイント(自社の線)で
接続している人」に、転送メールアドレスを使う余地をもっと与えてもよいの
ではなかろうかと思う。
(11/10 1:54)
1999年11月 11日 (木)
本日11日にケーブルテレビ品川の方からメールが来る。
どうやら、前回の日記の要望が通って、自社網ならばリターンメールアドレ
スが別のプロバイダのものでもOKということになったらしい。
何事も言ってみるものである。
無論、同じような要求が他にもあったからこそ、変ったのだとは思う。
まあ何にせよ、よかった。
***
最近Linuxを覚え始めている。
linux、通称リナックスは、ウィンドウズに対抗するOSとしてにわかに注目
を浴びているが、はっきり言えば、サーバーに使うなど特殊な場合を除き、
特にウィンドウズより使い勝手がいい、というものではない。
ちなみにOSとはオペレーティング・システムの略であり、一般に「基本とな
るソフト」などと説明されるが、つまり、機械部品のそれぞれを、動かしやす
いようにするための、プログラムである。
通常OSというのは、どういう会社の部品でも同じように動かせるように設計
されている。わかりやすく言えば、富士通のものでも、NECのものでもIBMのも
のでも、同じように操作できるし、ワープロやゲームのソフトも、そのOSに対
応させるように作れば、どこのメーカーの機械を使っても動く。
昔は、部品とOSが皆、それぞれごとに違った。
今は、ウィンドウズとマックの二大勢力で占められている。
そんな中に登場したのがLinuxである。
このLinuxについて説明すると、とんでもなく長くなるのだが、このlinuxは
ともかく企業ではなく、個人のプログラム好きの人たちが、よってたかって、
作り上げた代物なので、基本的に無料である。
そして、Linuxは、UNIXという技術者や専門の学者しか使わないような大型
コンピュータ用と同じような操作、同じようなプログラムを動かすことができ
る。こういうUNIXを普通のパソコン上で動かせるように、したものを特にPC-
UNIXなどと呼ぶのだが、その中の一つがこのLinuxなのだ。
大型コンピュータと書いたが、つまりは複数の人が使うことを前提としたコ
ンピュータのことを指す。その代表格が、たとえばウェブサーバー、つまり
ホームページの容量を置いているコンピュータである。
ということで、linuxは実際にインターネットにつなげられて、サーバーと
して用いられることで、爆発的に普及した。
その普及の一番の理由は何といっても安さ、である。
それまで、サーバーと言えば専門の機械に専門のOSで、非常に高価なものだ
った。
しかし、それと同じことが、普通のパソコンで出来て、しかも、無料のOSで
動かせてしまうのである。サーバー用のOSは、その使用権だけでも莫大な金額
を企業に支払っていたのである。
Linuxをパソコンに入れれば、例えば、家族同士の複数のパソコンをつなげ
て、互いにファイルを共有することも可能だ。他のパソコンについたプリンタ
を使ったりもできる。
インターネットにもつなげれば、そこにウェブサーバーをつくり、実際に他
の人が、自分の家のパソコンの中にある情報を覗きにこれる。もちろん、こっ
ちから、普通にインターネットに接続できる。
もともとUNIXが、インターネットというシステムを作ったのであり、ウィン
ドウズの方が無理矢理そのシステムにつなげるようにしたものなのである。
インターネットが主流なった今、LinuxなどのPC-UNIXが注目されるのも当然
とも言える。
なんて書くと偉そうだが、実は、Linuxにはさらさら興味がなかった。
ぶっちゃけた話、お仕事上必要になって覚え始めたというのが事実だ。
それでも、なかなか学ぶと面白い。UNIX自体は理工系の学生なら授業で必ず
学ぶものだが、なるほど、その意味も少し分かる。
ウィンドウズのように、快適な操作を優先するがあまり、内部でどういう風
に機械を制御しているのが分からないということが無いのである。
ある意味それは不便を要するし、勉強もしなくてはいけない。しかし、ひど
く合理的に動いているのである。これは理系的と呼べるだろう。
今はもともと全て、文字で入力しなくてはいけなかったUNIXも、X-Windowシ
ステムといって、マックやウィンドウズと同じような、システムで操作するこ
とも可能になっている。
もっとも、このX。なかなかマシンのパワーが必要なのである。
もともと、Linuxの売りの一つが、「古い性能落ちのパソコンでも動くOS」
として登場したのだが、ウィンドウズと同じことをさせようとすると、大概の
場合、もっと性能を要求されるのである。結局、ここが一般の人には関心が高
まらない原因になるのだろう。「ウィンドウズなんて、マクロソフトの陰謀」
なんて断言する人には他の選択肢として魅力的だが「使えれば何でもいい」
という人には、「だから何?」という代物だ。
まあ、それが今のlinuxである。
それでも、面白い部分は幾つかあるので、日記の中でも、一般のインターネ
ットユーザーが分かるような感じで書いてみようかな、とも思う。
今日はもう眠いのでこれにて失礼。
(11/12 4:04)
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